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2017年2月11日 (土)

日英バイリンガル俳句を楽しむ <高浜虚子の俳句「去年今年」>

    

光陰矢の如し(Time flies.)、高浜虚子の生誕日(2月22日)が間近です。

そこで、虚子の俳句「去年今年貫く棒の如きもの」の英訳にチャレンジします。

(青色文字をクリックすると関連の記事がご覧になれます。)

インターネットのhttp://terebess.hu/english/haiku/takahama.html

に「One Hundred and One Exceptional Haiku Poems by Kyoshi Takahama(虚子秀句百一選英訳)という記事があり、次英訳がありました

Something like a stick

That goes through

Last year and this year

上記の英訳は原句の一般的な解釈に従って翻訳したものです。

文字通りに日本語にすると、「去年今年を通じてゆく棒のようなもの」という意味のHAIKUです。日本語を知らない外国人がこの英訳HAIKUを読むと、意味不明の謎かけのように思い、高浜虚子の代表的名句だとは思はないでしょう。 

次のようにす英訳すると、原句に近くなるでしょう。 

kozokotoshi_

piercing

as if a stick

   

俳句の新解釈・鑑賞 <去年今年貫く棒の如きもの(高浜虚子)>において考察したように、主語(主体)は省略されている、すなわち、「俳句に対する虚子の信念」が省略されている、「去年今年」は客体である、と解釈する場合は次のように意訳できます。 

my belief in HAIKU

pierces kozokotoshi through,

as if a stick pierces something

   

「去年今年」は文字通り英訳すると「last year this year」ですが、新年の季語としては不適切です。「去年今年」は高浜虚子が季語として確立したと言われていますから、日本語のまま「kozokotoshi」で使うのがよいでしょう。

オバマ大統領も日米首脳会談の夕食会で次のような日本語をそのまま使っているHAIKUを披露しています。

俳句談義18:政治家と俳句 <俳句を通して世界の平和を!

・春緑 日米友好 和やかに

Spring, green and friendship

United States and Japan

Nagoyaka ni

  

今日は「建国記念の日」です。「『旗日』は死語か?『建国記念の日』の俳句を読んで思うこと」をご覧下さい。

ところで、安倍首相がトランプ大統領と会談し、一緒にゴルフもする予定とのことです。トランプ米国大統領に歓待されるのは大変結構なことですが、実を取られて日本が滅びるようなことになっては困りますね。トランプ氏はオバマさんのように俳句を詠むことはしないでしょうから、俳句は詠まなくても、しっかり会談して下さいね。

安倍総理大臣! よろしくお願いします!

ここまで書いたところで、「日米首脳会談で安倍首相は『罠』にハマった。 『マッドマン・セオリー』に騙される日本」という東洋経済ONLINE記事があった。下記URLをクリックしてご覧下さい。http://toyokeizai.net/articles/-/158128

    

   

     

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(薫風士)

季語に拘らず次の通り英訳すると
最も原句に近くなるでしょう。
last year this year_
as if
a stick pierces

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今日(4月8日)は虚子忌(椿寿忌)ですね。
高浜虚子 (高濱虛子)は「俳句への道」において次のように述べています。(抜粋)

私は『須菩提経』においてこの事を説いたのであって、立派な俳句を作る人はもとより成仏する。立派な俳句を作らぬ人でもとにかく俳句を作った人なら成仏する。俳句は作らないがしかし俳句を読んで楽しむ人ならこれまた成仏する。読んで楽しまなくっても唯(ただ)俳句を読んだことのある人も成仏する。読まなくても俳句というものに目を触れた人なら成仏する。また、俳句という名前だけに接しただけの人でもなお成仏する。成仏するというのは俳句に対して有縁の衆生となるというのである。
 この『俳諧須菩提経』というのは明治の末か大正の始(はじ)めに書いたもののように思う。今でも同じ考えである。

『俳諧須菩提経』は「はいかいすぼだきょう」と読むのでしょうか?
チュヌの主人はバイリンガル俳句を楽しんで大往生をしたいと思っています。

今日届いた花鳥2017年3月号の「虚子『句日記』よもやま話(70)--虚子の去年今年の句-- 栗林圭魚」に川端康成の随筆の引用がありました。
その一部を下記に引用させて頂きまと、
「『ホトトギス』の虚子は、まるで普段の会話かひとりごとが口を吐いて出るやうにのように、
自由自在に、あるひは無造作に、平淡な句を数知れずつくったと見えるうちに、
類ひなく大きな句、おそろしい句、深い句があります。」
とあります。
まさに、高浜虚子はこの句に呟くように自分の日頃の信念を詠み込んだのではないか、と思います。

今日(2月22日)は高浜虚子の生誕日です。
猫の愛好家にとっては「ニャン・ニャン」に因んで定められた「猫の日」であり、
また、ボーイスカウトの創設者の生誕日に因んで定められた「世界友情の日」でもあります。
昨日(2月第3月曜日)は米国ではジョージ・ワシントンの生誕日(2月22日)に因んで
「大統領の日」(「ワシントンデー」)でしたが、
トランプ大統領に対する抗議デモが各地で行われています。
Not my presidentというプラカードにTrump大統領の名前をもじって巧みに批判したものがありました。

Treasonous (反逆の・不実な)
Racist (人種差別主義者)
Undereducated (教育不足の)
Misleading (誤りに導く)
Preposterous (不合理な)

詳細は下記URLをクリックしてハフィントンポストの記事をご覧下さい。
https://www.facebook.com/HuffPostJapan/?hc_ref=NEWSFEED&fref=nf
http://www.huffingtonpost.jp/2017/02/21/trump_n_14898324.html?ncid=fcbklnkjphpmg00000001

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