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2020年3月

2020年3月27日 (金)

春風や難を転じて福にせむ

    

(P.S. 2023.2.4)

「TOKYO 2020」の開催をワクチンの開発・普及が進み新型コロナウイルスの感染拡大の収束が期待されるまで2年間延期していたら、暗殺による安部晋三元総理大臣の不慮の死も起こらなかったかもしれません

 

ゴルフ談義政治談議も「あれが無かったら」と愚痴や反省がしきりです。

   

(2020.3.27)

雪やなぎ小さき南天両脇に  

南天の種を落として鳥帰る  

南天の実の無き房や鳥帰る

      (薫風士

   

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NHK NEWS WEBによると、国際パラリンピック委員会のパーソンズ会長は、IOCが東京オリンピック2020の1年程度の延期を承認したことを受けて、「来年パラリンピックが東京で開催されれば、人類が再び一つとなる壮大で世界的な祝典になる」と期待を寄せていたとのことです。

  

最近のオリンピック参加国が200以上となり、参加競技も多くなっているので、開催の中止や延期は、いずれにせよ、社会的・経済的な影響の甚大さは計り知れません。パンデミックとなったコロナウイルスの感染に打ち勝つべく、日本人のみならず世界の人々一人一人が自重して、この世界的・歴史的難局を克服し、「世界平和への礎」となるようにTokyo2020を是非成功させたいものです。

 

それにつけても、感染源を科学的に究明して感染拡大防止をすることは肝心ですが、感染被害者に対する偏見的差別(言動や行為)は慎まなければなりません。

 

タイトルの俳句と冒頭の雪柳の俳句は薫風士の縁起担ぎの「まんぽ俳句」です。

 

雪柳は小さい5弁の花を無数に雪のように咲かせますが、5弁は5輪を連想させます。

 

生命力が旺盛な南天は庭のあちこちに自生しています。小鳥が実を食って種を落とす結果繁殖しているようです。

 

コロナウイルスはすごい拡散力があるようですが、発生源の国際的非難合戦をするのではなく、治療薬やワクチンの開発がオリンピック精神に則り国際協力により促進されることを切望しています。

  

ここをクリックして、「コロナ禍の自産自消や秋耕す」をご覧下さい

  

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2020年3月24日 (火)

青き踏むコロナ蔓延る街を避け

          

青き踏み愛犬偲ぶの道

青き踏むチュヌと歩みし丘の道 

まん歩道桜咲き初め町光る

まん歩道椿のピンク暫し愛で

ひとはく」の園に野遊びコロナ避け

自転車の曲乗り稽古春の風

   

3月21~23日に大阪や京都などの桜が開花し始めましたが、東京は上野や千鳥ヶ淵などの桜が満開になっているようです。

今年はコロナウイルス拡散防止のために宴会抜きで近場の花見をしましょう。

   

2020032215043写真はクリックすると拡大します。

元気な若者の自転車曲乗り情景です。

  

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2020年3月23日 (月)

春場所の俳句

    

(2024.5.14更新)

夏場所や怪我で全滅上位陣

         (薫風士)

   

春場所で優勝した尊富士(たけるふじ)の活躍を期待していましたが、残念ながら怪我で夏場所は休場です。

体重依存の力士が増えて怪我が多くなり、休場力士が多くて、大相撲がつまらなくなっています。

怪我を少なくするには、例えば、土俵の高さを一段低くし、その分審判席や呼び出し待ちの力士の席を掘り下げるなど、何らかの土俵の改善をすると良い、と思います。

これだけ怪我が多いのに、一方的に力士の稽古不足や精神力不足と決めつけるのは、一種のパワハラと言えるのではないでしょうか?

関係者には時代の変化に合った改善策を推進して欲しいものですが、相撲ファンの方々がこの提言に賛同して、声を上げてくれることを願っています。

   

春場所や新入幕の初優勝

       (薫風士)

  

2024年の春場所は尊富士(たけるふじ)が110年ぶりの新入幕初優勝の記録更新で優勝しました。

ここをクリックして、NHK NEWS WEBの動画をご覧下さい

  

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(写真)

NHK-TV画面の一部分

タップ拡大してご覧になれます。

    

2023年の春場所は、関脇霧馬山が、優勝決定戦の取り直しで小結大栄翔に勝って、初優勝をしましたが、「霧島」として大関昇進後の今年の春場所は怪我のせいか、5勝10敗と不調でした。

 

尊富士の今後の活躍が期待されますが、若隆景霧島(霧馬山)など、優勝後怪我や病気で不調の関取が多いので、今場所の無理が将来の体調に影響しないか、懸念されます。

   

(2022.3.27)

春場所の若隆景に客沸きて

春爛漫初優勝の決定戦

新関脇賜杯を腕に花の道

の道錦を飾り福島へ

      

一人横綱照ノ富士が怪我で休場し、横綱相撲を見ることが出来なかったのは残念でしたが、高安と若隆景の優勝決定戦は見ごたえがありました。

  

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(写真)

NHK-TV画面の一部分

   

 ここをクリック(タップ)して、 NHK NEWS WEBの総括記事をご覧下さい

  

TVで春場所を視聴しながらも平和な日本の有難さを噛みしめ、ウクライナに思いを馳せ、プーチン大統領や世界の指導者が賢明な決断をしてくれることを切望して、「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠んだ記事を読んで頂きたく、この P.S.を追加しました。

 

青色文字をクリック(タップ)して、「血に染むなドニエプルてふ春の川」をご覧下さい。   

  
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(写真)

 令和3年7月

 NHK-TV  

 白鵬 vs 照ノ富士    

  

 2021年7月名古屋場所で白鵬は全勝優勝をし、9月に引退。    

ここをクリック(タップ)して、大相撲の俳句(初・春・夏・秋)をご覧下さい。

ここをタップすると、江戸時代から現代までの「相撲の俳句」をご覧になれます  

        

2020年の春場所(史上初のコロナ禍無観客開催)を詠みました。

  

時疫とて春場所侘し無観客

春場所の拍子木響く館うつろ

春場所や客無く響く仕切り声

春場所やコロナてふウイルス

春場所や負けるなコロナウイルスに

春場所の白鵬早しはたき込み

春場所や八艘飛びの技の冴え

春場所や巨体を叩く音重し

春場所や白鵬優勝四十四

      

久しぶりに炎鵬が巧みな技の冴えを見せてくれたのが印象的でした。

無観客興行で声援が無いのは物足りませんが、四股名の呼び声や関取の仕切り前の叩く音、行司の声など、今場所のTV観戦ではよく聞こえ興味が湧きました。

てふ」は、「という」意味の俳句で使われる古語ですが、「ちょう」と読みます。「呼出」は鶴竜を「かくりゅうふ」と言うなど、四股名を長引かせて呼ぶのに「ふ」を追加しているように聞こえました。

    

令和最初の大相撲春場所パンデミックとなったコロナウイルスの感染拡大予防のために史上初の無観客で開催されたことが将来語り継がれることでしょう。

久しぶりに千秋楽は2敗を喫した白鵬・鶴竜の横綱対決となりましたが、白鵬が依然として強さを示し44回目の幕内優勝を達成しました。

(「四十四」は「5・7・5」のリズムを整えるために「しじゅうよん」と読んで下さい。)

   

下記のURLをクリックすると、幕内取り組みのNHK動画をご覧になれます。

https://www1.nhk.or.jp/sports2/sumomovies/    

  
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2020年3月22日 (日)

漫遊さんの川柳(再掲載)

   

昨年、川西市の池田漫遊さんに自解つき川柳を投稿して頂き、このブログ (俳句HAIKU) に掲載しましたが、カテゴリを指定していなかったので川柳愛好家の目に届かなかったようです。川柳」に再掲載しますのでお楽しみ下さい。

コロナウイルス拡散防止のための「大阪府―兵庫県間の往来自粛要請」などによる外出自粛の無聊の慰めになれば幸いです。

薫風士の「まんぽ俳句」には「春眠」や「春愁」の俳句など川柳もどきの句が多いので、川柳愛好家も「まんぽ俳句会」に投稿するなど、「俳句HAIKU」を楽しんで頂ければ望外の喜びです。

           

・英語力つけば外資に散っていく

 英語力がつけばブラック気味の日本企業から逃避する人が増える、という諷刺。

  

・ベルタから逃げるが勝の環境相

 日本の環境大臣はベルタさんとは到底戦えない、逃げるに如くはなし。

  

・とり敢えず歩道でかぶるヘルメット

 老人の歩道へ突っ込む暴走運転への応急的自衛策、これも諷刺句。

   

・雅子妃によく効くクスリ晩餐会

 コメント不要だと思います。

   

・老いた牛ひねもす過去を反芻し

 引退した老残(私)は朝から晩まで過去を反芻して生きている、という自虐の句。

  

・温泉につかる気分で合葬墓

 少子化で合葬墓が流行り。温泉に浸かって世間話しの気分で合葬墓もいいもんだ。

 

2020年3月21日 (土)

芭蕉の俳句・Haiku of Bashō(101~110)

     

(101) 

雲折々人をやすむる月見哉

(kumo-oriori hito-o-yasumuru tsukimi-kana)

    

clouds once in a while,

giving a rest for

moon-viewers

  

  

(102) 

山も庭もうごき入るや夏座敷

(yama-mo-niwa-mo ugoki-iru-ya natsuzashiki)

 

the mountain and the garden

both coming in_

the summer room

       

   

(103) 

ひやひやと壁を踏まへて昼寝かな

(hiyahiya-to kabe-o-fumaete hirune-kana) 

  

for cooling,

with my feet on the wall_

afternoon-napping

  

   

(104) 

蜻蜒やとりつきかねし草の上

(tombo-ya toritsuki-kaneshi kusa-no-ue)

  

dragonflies_

unable to alight,

above the grass

       

  

(105) 

すずしさを絵にうつしけり嵯峨の竹

(suzushisa-o e-ni-utsushikeri saga-no-take)

 

(A)

the coolness

alike to a drawing_

Saga bamboos

  

(B)

the coolness

I reflected on a drawing_

Saga bamboos

 

(C)

the coolness

reflected on the drawing_

Saga bamboos

 

(注)

(A)は「涼しさを絵にかいたような」という通説に基づく翻訳です。現に掛けてある絵を見て詠んだとすれば、不定冠詞 (a) ではなく定冠詞 (the) にすべきでしょう。いずれにせよ、「うつしけり」の主体は「嵯峨の竹」です。

(B)は原句の文字通り、「涼しさを絵に描いた」という新解釈の翻訳です。「うつしけり」の主体(芭蕉)が省略されているという新解釈ですが、穿ち過ぎでしょうか?

(C)は「嵯峨の竹の涼しさ」を愛で、「(床の間に掛けてある)絵の涼しさ」も愛でる句を詠んだとする新解釈の翻訳です。現にある絵を表すために、(B)の不定冠詞と異なり、定冠詞を付けました。

 

       

(106) 

蘭の香やてふの翔にたき物す 

(ran-no-ka-ya chō-no-tsubasa-ni takimono-su)

  

the scent of orchids

burns incense

on the wing of a butterfly

 

(注)

芭蕉DB」の「野ざらし紀行」によると、この俳句は比喩です。

      

(107) 

夕にも朝にもつかず瓜の花

(yūbe-nimo asa-nimo-tsukazu uri-no-hana)

  

regardless of evening or morning,

in bloom

uri-melon flowers

 

             

(108) 

暑き日を海にいれたり最上川

(atsuki-hi-o umi-ni-iretari mogami-gawa)

  

(A)

the burning sun

sinking in the sea_

Mogami-river

  

(B)

Mogami-river

putting the hot day

into the sea

  

(注)

この俳句の「暑き日」は「太陽」と「暑い一日」の両方の意味合いがあると思いますが、英語HAIKUではどちらか一方にせざるを得ません。

   

     

(109) 

蛍見や船頭酔うておぼつかな

(hotaru-mi-ya sendō-yōte obotukana)

 

firefly-viewing_

the boatman drunk,

faltering

   

   

(110) 

ほととぎすなくなくとぶぞいそがはし

(hototogisu nakunaku-tobu-zo isogawashi)

 

the little cuckoo,

crying while flying_

how busy!

   

愛犬の彼岸妨ぐコロナかな

   

犬連れて親子四人が春の道

彼岸会をコロナウイルス妨げり

コロナ避け近場の園の彼岸かな

悠然と彼岸の空を大烏

強風の彼岸に聖火届きけり

春嵐や五輪にならぬ飛行雲

          

NHK NEWS WEBによると、オリンピック開催について、

「『完全な形』と申し上げたが、まず、アスリートと観客にとって安全で安心できるものでなければならない。そして、規模は縮小せずに行う、かつ、観客にも一緒に感動を味わっていただきたいということだ」、「延期や中止については、一切言及はしていない。大切なことは、完全な形で、オリンピック・パラリンピックを日本で開催をすることだ。」と、

安倍総理大臣は述べています。

安倍さんは美辞麗句を並べるのが巧みですが、どのようにして【完全な形】を実現する心算なのか、具体策はあるのでしょうか? 

   

今日は「春分の日」で3連休になりますが、新型コロナウイルスの拡散を防止するために、「兵庫ー大阪間の不要不急の往来自粛」を大阪府・兵庫県の両知事がそれぞれの立場で呼びかけました。

コロナウイルスの拡散が「春分」(彼岸の中日)を境にして沈静化することを期待していましたが、残念ながら裏切られました。

  

青色文字(彼岸1彼岸2彼岸3彼岸4彼岸5)をクリックして歳時記(俳誌のサロン)の例句をご覧下さい。

    

(青色文字をクリックすると関連の記事をご覧になれます。)

このブログが無聊の慰みになれば幸いです。

   

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タイトルをタップしてその記事をご覧頂ければ幸いです。

     

2020年3月19日 (木)

折々の俳句《春愁》

  

(2024.3.30 更新)

元の記事のタイトルは「春愁コロナ時疫の輪に掛かり」でしたが、コロナは令和5年5月8日から「5類感染症」になり収束したので変更しました。

次の拙句の「春愁」は「はるうれい」と読んで下さい。

   

政商を生むなよNISA春愁

NISAは一般的・長期的にはインフレ対策と節税効果で利用者の利益になりますが、個別的・短期的には株価変動により損失を被るリスクがあることをNISA利用者に周知徹底して下さい。

「NISA」は「二-サ」か「にいさ」と読んで下さい。

           

春愁なぜ増え続く不登校  

バーチャルゲームなどの虜になっている子供が増えていますが、もっと自然に親しむ教育を推進して欲しいものです。

ゆとり教育は何故とりやめたのでしょうか?

多様性の進化した現代の教育方法には不適切な従来の知識・記憶中心の全体主義的画一的教育方法は止めて、自然に親しみ考える知恵を伸ばす教育を推進して欲しいものです。

   

ウクライナ紛争又も春憂

ウクライナ紛争について、プーチン大統領や世界の指導者が賢明な決断をしてくれることを切望して、「やむにやまれぬ思い」を書きました。

青色文字(タイトル)をクリックして、血に染むなドニエプルてふ春の川」をご覧下さい。

  

(2020年3月の記事)

新型コロナウイルス感染拡大を憂い詠みました。

 

春愁やコロナウイルス輪を掛ける    

春愁を吹き飛ばさむや「まん歩」の句   

春園に老若幼コロナ避く

  

春分の日」の前に「春愁」の「俳句」を詠むのは早すぎますが、ITを十分活用するためにはブログ「俳句HAIKU」の記事が一般に行き渡るまでのタイムラグを考慮せざるを得ません。

 

薫風士の「まん歩」コースの深田公園コロナウイルス対策・自衛の人々でこれまでに無く「週日」も「終日」賑わって(?)いました。

「まんぽ俳句」も慰みになれば幸いです。

(「終日」は、俳句では「しゅうじつ」と読まず、「ひねもす」と読むのが普通です。)

    

次の青色文字(春愁1春愁2春愁3春愁4春愁5春愁6春愁7)をクリックすると、歳時記(俳誌のサロン)2020.2~3月掲載の例句をご覧になれます。

  

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(写真はウイキペディアのコロナウイルス解説記事の写真のコピーをアレンジして掲載させて頂きました。青色文字をクリックして解説記事をご覧下さい。)

   

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2020年3月16日 (月)

春分や芭蕉俳句の季語ゲーム

      

新型コロナウイルス」が「パンデミック」となり、新型コロナウイルス対策の特別措置法が成立しました。

感染者数が遅くとも1週間後の「春分の日」を境にして減少に転じることを祈っていますが、翻訳にチャレンジしている芭蕉の俳句を題材にして、「無聊の慰みに季語ゲーム」が出来ないか、試してみることにしました。

  

芭蕉の俳句の「季語となる漢字(1字)」を(〇)に当てる早さをゲーム感覚で家族や句友とお楽しみ下さい。

答えは〇をクリックするとご覧になれます。 

「虚子俳句15句の季語クイズ」もここをクリックしてご覧下さい。

  

(1) 木をきりて本口みるやけふの

(2) の雲鐘は上野か浅草か  

(3) もややけしきととのふ月と梅

(4) かれ朶(えだ)に烏のとまりけりの暮

(5) 荒海や佐渡によこたふ

(6) 曙やにうずまく鐘の聲

(7) しさを我宿にしてねまる也  

(8) 〇草や兵どもが夢の跡

(9) 五月に鶴の足みじかくなれり 

(10) 永きを囀りたらぬ雲雀かな 

   

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浮かれざる開花だよりやパンデミック

    

・パンデミク開花だよりに浮きもせず

・パンデミック近場まん歩の花見せむ

     

WHOにより新型コロナウイルスが「パンデミック」に指定されましたが、有力な治療薬やワクチンなどが無い現状では、人々の濃厚接触を避けるとか、消毒や手洗いによる感染防止を徹底するしか仕方がありません。

東京の靖国神社の桜が今日(14日)開花しましたが、雪も降っています。近畿の「桜の開花」予想は3月20日過ぎのようですが、今年は近場の散歩花見をして「まんぽ俳句」を口ずさみ健康管理に努めることにします。

  

3月12日にギリシャのオリンピアで行われた東京オリンピッ聖火採火式のニュースが放映されました。日本の聖火リレーは3月26日に福島から開始される予定ですが、東京五輪を首尾よく開催出来るのか、心配なことです。

IOCバッハ会長が「WHOの勧告に従う」と述べているのは当然のこととしても、「中止」あるのみで「延期」や「繰り延べ」を考慮しないとすれば、責任逃れの無責任な決定と言わざるを得ないでしょう。日本政府やオリンピック関係者は万一のWHO勧告に備えて、IOCへの積極的な働きかけをすべきでしょう。

東京都やオリンピック関係者はパンデミック対応の対策に苦慮されていることでしょうが、前例に捉われることなく、未来志向で、然るべき決断を速やかにしてほしいものです。

全国高校選抜野球大会は中止に追い込まれましたが、コロナウイルス対策が確立され、夏の全国高校野球大会は無事開催されることを祈るばかりです。

東京オリンピックは中止することなく、最悪でも安全が確認できるまで開催を延期することで対処してほしいものです。

オリンピックの伝統を重んじることは大切でしょう。しかし、世界的に新型コロナウイルスが蔓延しているのに効力の有る治療薬や予防ワクチンの開発が間に合わない場合は延期も止むを得ないでしょう。

「オリンピックは4年ごとの開催でなければならない。WHOの勧告があれば中止するしか選択肢は無い。」という考えはオリンピック本来の精神に反するのではないでしょうか? 

オリンピック誘致のIOCとの合意条件はどうなっているのでしょうか?

ちなみに、IR誘致運動」や「観光立国政策」なども、パンデミックのような非常事態も考慮して社会問題や経済効果を慎重に再検討してほしいものです。

    

パンデミック・ショックで本題から脱線しましたが、掲題の俳句は薫風士の「まんぽ俳句」です。手元の電子辞書では「パンデミック」の項目はなく「カタカナ英和」に「パンデミク」が記載されていました。

俳句はリズムを整えるために様々な読み方をします。「パンデミック」と「パンデミク」のどちらが貴方の好みに合うでしょうか? 前者は字余りで、下五の「パンデミック」にインパクトがあります。後者は定型で、「開花だより」に重点があります。

     

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春眠やコロナウイルス寝るが勝ち

        
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(写真)

日本伝統俳句協会のカレンダー(2018年4月)

写真をタップ・拡大すると、例句をご覧になれます。

  

ほどほどに春の「昼寝」と「散歩」をして、「まんぽ俳句」を口ずさんで心身の健康管理をして、若者に迷惑を掛けないように努めることが「老人の出来る仕事(?)」であり、新型コロナウイルスに対する対策だと思っています。

そこで、まず「まんぽ俳句」の拙句を掲載します。

  

春眠の覚めて日課の漫歩する 

啓蟄やコロナウイルス蔓延りて

啓蟄や愛犬チュヌの亡き散歩 

  

今日(2020.3.5)は「啓蟄」ですが、「歳時記」などから、「春眠」の例句を抜粋・掲載させて頂きます。

     

春眠を孫にふんずけられており  

         (小沢昭一

   

この俳句は歳時記「春眠」の冒頭句です。小学校や幼稚園も新型コロナウイルス感染予防対策で休業(一部開所)しています

自宅や公園で、孫の相手もしていますが、高齢者が元気な幼い子供に一日中付き合うとなれば大仕事です。子育てに頑張っている人々には心から敬意を表します。

     

加はりぬ始発列車の春眠に

         (山田弘子

   

上記の俳句は新型コロナウイルスの感染防止対策の時差出勤とは何ら関係ありません。

   

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