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2019年3月

2019年3月31日 (日)

「早春」・「春浅し」

     

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・早春の頂き目指し有馬富士

・吾を阻む「わんぱく砦」春浅し

  

幼子同伴なので、山頂まであと百メートルの「わんぱく砦」(岩場の写真参照)で断念、下山したことを俳句にしました。

  

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに「早春」・「春浅し」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

 

早春1

早春の庭より声の二三人 (稲畑汀子

 

早春2

早春の湖に近江の逆さ冨士 (吉江潤二)

  

早春3

早春や波静かなる由比ヶ浜 (中村則夫)

 

早春4

早春の旅は呉線光る海 (石田玲子)

 

早春5

安曇野に聞く早春の水の音 (安部和子)

    

 

春浅し1

浅春の雨に色濃き煉瓦道 (木下節子)

 

春浅し2

つぐみ来て地鳴きひとこゑ春浅し (井上あい)

  

春浅し3

客を待つ回転木馬春浅し (中島隆)

 

春浅し4

春浅き水を渉るや鷺一つ (河東碧梧桐

 

春浅し5

浅春や五分足らずの渡し舟 (村田くにいち)

  

春浅し6

寒暖の差のはげしさや春浅し (原田たづゑ) 

   

「春の水」・「春水」の俳句

    

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写真は兵庫県立有馬富士公園福島大池です。あちこちに鴨が泳ぎ、亀が十数匹も杭の上などで甲羅を干していました。

   

・有馬富士映し豊や春の水   (薫風士)

   

      

歳時記(俳誌のサロン)から「春の水」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

詳細は青色文字の季語をクリックしてご覧下さい。

  

春の水1

平野郷環濠巡る春の水 (井上輝男)

 

春の水2

比叡より奔り下りて春の水 (上野昌子)

  

春の水3

堰越ゆる小枝逆巻く春の水 (山田六甲)

 

春水

春水を蹴つて翔ぶもの泳ぐもの (稲畑廣太郎)

  

「575筆まか勢」の「春の水」には、「せせらぎのさかのぼるかに春の水(西山泊雲)」など、無数の例句があります。ここをクリックしてご覧下さい。

   

「春の水」の俳句といえば、高浜虚子の「一つ根に離れ浮く葉や春の水」が浮かびます。この句を「自然の摂理を詠んだ比喩」と解釈して「俳句の創作的解釈というブログを2年前に書きましたが、「俳諧」から生まれた「俳句」と「川柳」にも当てはまります。

  

さらに、高浜虚子の曾孫に当たる稲畑廣太郎(「ホトトギス」の主宰)と坊城俊樹(「花鳥」の主宰)の両氏の句風にも当てはまるように思います。両氏のブログ「主宰奔走や「花鳥・近詠をご覧下さい。 

  

(青色の文字をクリックすると関連のリンク記事をご覧になれます。)

   

2019年3月19日 (火)

俳句を楽しもう! 「春の雪」・「春雪」

  

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春雷に目覚めし朝春の雪

・春雪に蘇りたる花八つ手

・春雪に実生の椿色著し

・小さき梅咲きしを包む春の雪

     

掲句は「季語重なりである」と批判する方も多いでしょうが、「珍しく感じた自然現象をありのままに表現することが先決である」と思って句作を楽しんでいます。

俳句の伝統的な原則的ルールや文法は尊重すべきでしょう。

しかし、偏狭な考えに囚われず、名句はプロの俳人にまかせ、凡人はともかく素直に句作を楽しむ方が良いと思いませんか?   

     

例によって、歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。青色文字の季語をクリックして詳細をご覧下さい。 

    

春の雪1

境内に芭蕉の句碑や春の雪 (科野美鈴) 

 

春の雪2

醤油の香りの蔵に春の雪 (田村すゝむ)

 

春の雪3

大川をくだる舟影春の雪 (水田清子)

 

春の雪4

赤き実に鳥の来てゐる春の雪 (廣畑忠明)

 

春の雪5

しばらくは楽しく見をり春の雪 (大野ツネ子)

 

春の雪6

春の雪何か明るき心地なる (後藤とみ子)

 

春の雪7

戦災のこと別れのこと春の雪 (井上信子)

 

春の雪8

追ひ打ちのごと被災地の春の雪 (小野口正江)

 

春の雪9

辞世の句を創りては消す春の雪 (田村すゝむ)

 

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病む夫の髭剃る窓や春の雪 (斉藤マキ子)

  

 

春雪1 

合格の胴上げ春雪舞へる中 (田村愛子)

・被災地に春雪無情降りつもる (清水侑久子)

 

春雪2

・春雪のきらめき合格通知くる (田中佐知子)

・春雪の消えて淋しき庭もどる (森田明成)

 

2019年3月17日 (日)

「春雷」・「春の雷」

   

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・春雷の雪解け雫煌めけり (薫風士) 

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春雷1

春雷の虫驚かすほどもなく (大橋晄)

・犬が鳴く春雷またも戻りくる (仁平則子)

  

春の雷1

トンネルを抜けてトンネル春の雷 (七種年男)

・ゆつくりと猫欠伸せる春の雷 (池崎るり子)

春の雷2

寝る前に見廻る厨春の雷 (師岡洋子)

・吾子の忌の二度三度鳴る春の雷 (國保八江)

  

「鶯」・「初音」の俳句を楽しもう!

   

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冒頭の写真はカラー図説 日本大歳時記の「鶯」の解説記事の一部です。

   

(写真はクリックすると拡大します。)   

       

昨日ゴルフをして鶯の初音を聞き、浮かんだ拙句を歳時記(俳誌のサロン)の前座として掲載します。

     

・ちらつきし春雪止みてゴルフ場

・ティーショット構へる背に初音かな

・鶯に気を奪はれてミスショット

・ミスショット厭はず惜しむ初音かな

・鶯の声に快音ティーショット

・鶯の高音の彼方有馬富士

・鶯の声しきりなりゴルフ場

・初音して駄句口ずさむゴルフかな

・初音の日月一(つきいち)ゴルフこのスコア

  

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに「鶯」や「初音」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。 

(青色文字の季語をクリックすると歳時記の詳細がご覧になれます。) 

初音1

初音して海ひらけくる切通し (水原春郎

初音2

石磴を上りゐしとき初音降る (廣畑育子

  

鶯1

よく咲きて鶯の来し老樹かな (鈴木白洋

鶯2

鶯の声に日課の歩をのばす (久保田喜代

鶯3

新参の鴬啼ける新居かな (新実貞子

鶯4

川へだて聞く鶯の朝の声 (鈴木幾子

鶯5

鶯の初音の宿の朝餉かな (川井素山

  

うぐひす

うぐひすや木喰の里静もりて (青木政江

   

「575筆まか勢」に「鶯の例句」は無数にあります。ここをクリックしてお楽しみ下さい。

 

2019年3月13日 (水)

二月尽イータックスにチャレンジす

  

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掲題は、マイナンバー制度を活用して「e-Taxの確定申告」にチャレンジし、口ずさんだ即興句をタイトルにしたものです。

伝統的な俳句としては、「チャレンジす」を「挑戦す」に変えて、「二月尽イータックスに挑戦す」とする方が良いでしょう。

二月尽」は「2月末」を意味する季語です。

「確定申告」は8音もあるので季語にするには不適切ですが、「納税期」を季語にしている俳句があります。  

5年前の e-Tax 挑戦では疲労困憊して寝込みましたが、今回は「二月尽イータックスに祝杯を!」と口ずさみ、祝杯を上げる気分になりました。この新しい e-Tax申告システムは利用価値があり、お勧めです。

筆者のe-Tax確定申告の奮戦の顛末は下記のとおりですが、ご参考になれば幸いです。

(青色の文字をクリックするとリンクした解説記事などがご覧になれます。)

   

5年程前に、「住基カード」(住民基本台帳カード・電子証明書マーク付き)を使用してe-Taxで確定申告をするのにパスワードや暗証番号の名称などが分かりにくくて混乱し、悪戦苦闘したことをブログ(チュヌの便り)に書きました。

この苦労に懲りて、それ以来は地域の商工会館で開催される確定申告相談会を利用していましたが、相談の順番待ちや事前準備に時間が掛かるのが不満でした。

昨年の相談会で、マイナンバー制度による新しいe-Taxシステム(「利用者識別番号」(「ID」と「パスワード」の届けが必要)が利用できるようになったことを知り、必要な手続きを済ませて期待していたところ、税務署から「平成30年分確定申告のお知らせ」という折込葉書が来ました。

そこで、新しいタブレット式のパソコンを使って「確定申請書等作成コーナー」でe-Taxの申請書の作成にとりかかりました。

「パスワード」や「暗証番号」の煩雑さからは解放されましたが、入力作業を途中で止めると、その後は操作がスムーズにいかず、最初から何度も入力作業を繰り返すことになりました。

「作成済み分を保存して入力作業を再開すれば良い」と思いやってみましたが、「タブレットでは保存済みファイルを開くことが出来ない」と分かりました。

そこで、ノート型のパソコンならファイルの保存・入力作業の再開が出来るだろうと思って、別のパソコンで最初から入力をやり直してみましたが、入力操作の中断・継続をすることが出来ません。

その理由をあれこれ考えましたが、「このパソコンのアカウントやメールアドレスが最初に使用したタブレットと異なるために上手くいかないのだろう」と判断して、またタブレットを使って最初からやり直しました。

「入力作業を中断するとダメだ」と思って、「必要なデータをすべて手元に揃え」、「中断せずに継続的に」入力作業をしました。その結果、やっとe-Taxで申告書を送信することに成功しました。

パソコン画面操作の初歩的なことですが、スクロールバーが表示されている画面では、必要に応じて上下・左右にスクロールして、画面全体をよく確認することが肝心です。

次の画面に進む場合や前の画面に戻る場合は、「次へ」とか「戻る」をクリックして、指示通りに操作することです。

このように、入力作業の仕方を2日がかりでマスターしましたので、来年は半日も掛けずに楽々とe-Taxで申告できることを期待しています。

以上、恥ずかしながら皆さんの何かのご参考になればと思って書きました。

 

2019年3月 8日 (金)

「世界の梅公園」の「梅見」(写真と俳句)

  

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・紛ひなく我晴れ男梅日和

  

・梅日和眼下茫洋播磨灘

  

梅見する頭上に鳶綾部山

   

・梅の園杖の老婆も数多ゐし

  

・手を繋ぎ歳を重ねし梅見客

  

・思ひ遣り厚き案内梅の山

 

御津も良し岡本も良し梅見かな

  

平成の果つる梅見を恙なく

  

  

3月5日(火)にたつの市の「世界の梅公園」に梅見に行った際に撮った写真と拙句を掲載しました。北側の梅は未だ蕾のようでしたが、海側(南側)の梅は満開でした。

このような「梅日和」の華やかな梅の風景を見るのは初めての体験で大満足でした。冒頭の拙句はその気持ちを口ずさんだものです。

   

青色文字をクリックするとリンクした解説記事がご覧になれます。真はクリックすると拡大します。

   

綾部山梅林写真コンテスト入選作品はここをクリックしてご覧になれます

綾部山梅林俳句大会の入選句はここをクリックしてご覧になれます

      

歳時記(俳誌のサロン)には「」の俳句が約1800句、「紅梅」約800句、「白梅」約500句、「梅の花」約300句など、味わい深い俳句や個性的な俳句など、無数にあって興味が尽きません。

(青色文字の季語をクリックして歳時記の俳句をご覧下さい。)

   

2019年3月 6日 (水)

「春光」の俳句

  

Img_2526冒頭の写真はカラー図説日本大歳時記の季語「春光」の解説ページです。

  

(写真はクリックすると拡大します。)

  

・春光や握手誘ふ七地蔵

   

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掲句は花山院西国三十三観音霊場・番外)を参拝した際の拙句ですが、その際撮った写真を掲載します。

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俳句は人それぞれ、吟行に限らず身近に体験したことや思いなどを気軽に詠んで楽しめば良いと思っています。

  

「春光」の俳句を「歳時記」(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

(詳細は青色文字の季語「春光」をクリックしてご覧下さい。)

   

春光(1)

  

春光に金かがやきて舞扇 (堀江清子)

 

・堰落つるとき春光となる流れ (長谷川杜人)

 

・春光の焦点となる一白帆 (林翔

  

    

春光(2)

  

・春光や歯科医の椅子の足の先 (柳沢典子)

 

・噴水といふ春光を仰ぎけり (岡本眸)

 

・春光の鱗しぶきや湖魚の店 (野中啓子)

  

    

春光(3)

 

・春光やほとけををがむこともなく (瀧春一

  

・春光に白光返すカレンダー (大橋晄)

 

・春光やビルは仕上げのガラス拭き (伊藤洋子)

  

   

春光(4) 

   

春光のとどかぬ地下の花の店 (遠藤実)

 

・春光の川に添ひゆく路線バス (川村文英)

 

・春光を散らし羽搏くフラミンゴ (野坂民子)

   

     

春光(5)

  

・磨かれて春光弾く厨かな (辻田玲子)

 

・空狭しビル春光の乱反射 (藤代康明)

  

・餌取られ針先春光釣つてをり (橋本くに彦)