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2019年4月

2019年4月30日 (火)

平成の果てて令和の花見酒

 

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新元号期待違はず花見かな 

花冷に祈る平和や令和の句

      

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桜の写真は隅田川テラスからスカイツリーを望む風景皇居の堀端の垂れ桜です。

   

(写真はクリックすると拡大します。青色文字をクリックするとリンク記事をご覧になれます。)    

    

 現代は「花見」と言えば「桜の花見」ですが、万葉集時代の花見の対象は中国渡来の「梅の花」でした。   

               

新元号令和を祝ひ花見酒

 

万葉の文化偲びつ花の宴

 

異国語も交じり平和や花筵

 

句に興じ異国の友と花見酒

  

新元号フェイクにするな四月馬鹿

 

改元に詐欺の横行四月馬鹿

   

平和ぼけするな一喝春の雷

 

大川のジョガー行き交ふ花堤

 

花万朶スカイツリーを遠望に

 

花万朶水面に映ゆる皇居かな

  

平成の残花を惜しみ一人旅

 

碧眼の皿売りも居て花の市

  

平成の果つる四月や花に雪

 

余花の雨地を固むるや令和成る

       (薫風士)

   

    

          

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「令和」の「令」は「命令」・「号令」や「律令制」を連想し、「和」は「昭和」と「平和」を連想します。「律令制」は「大化の改新」で実施されました

「令和」の時代に「世界平和に貢献する日本にするか否か」は、我々一人一人の自覚と行動次第です。

和を以て貴しと為す」は聖徳太子の言葉とされていますが、平和憲法下の「民主主義に基く和」を推進したいものです。

平和ぼけして「あなた任せ」や「お上まかせ」の意識でいると、「平成から令和の歴史の流れ」は「大正から昭和の歴史」と同様の悪夢の繰り返しになるでしょう

自民党の憲法改正案には「天皇を元首」にしたり、「自衛隊」を「軍隊」にしてありますが、このような「改正と称する改悪」は無用でしょう。

 

平成の天皇の「『象徴天皇』と『平和』への真摯な思い」を無にしてはならない、という忖度思いを新たしています。

 

読売新聞の記事によると、安倍首相は「桜を見る会」で自作の俳句を2句披露しています。

 

平成を名残惜しむか八重桜

新しき御代寿祝ぎて八重桜

    

上記の俳句は「俳句談義(18):政治家と俳句」で紹介した俳句より上達していますが、安倍総理以下与党議員の方々には平成の天皇の思い民の思いを誤解することなく忖度して、憲法の改悪はせず、天皇が平成から令和へ「日本国民の象徴」として国際親善・平和外交を継承される環境を堅持してほしいと切望しています

  

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2019年4月26日 (金)

平成最後の「花鳥同人俳句会」に参加して

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平成最後の「花鳥同人俳句会」が東京深川の富岡八幡宮で開催され、参加しました。

  

東風突くは五拾五貫の力石     (月惑)

  

呼出しは東風をうっちゃる大関碑 (月惑) 

  

春水の音の静寂や弁天宮 (さとし)

      

冒頭の2句は鈴木月惑氏の花鳥主宰選の入選句です。力石の写真は月惑氏よりご提供頂いたものです。句会で偶々筆者の正面の席に居られたのでご了解を得て、写真と共に掲載させて頂きました。

   

3句目は花鳥同人会長選入選の拙句です。 

 

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馳せ参じ一番乗りやの句座

 

や平成果つる禁裏

 

春水の大川分かつビルの島

 

大江戸線出し春光六本木

   

  

  

上記の拙句4句は互選にも入りませんでした。鶯の俳句は最初に浮かんだ通り素直に、「街騒の消えて鶯禁裏奥」にした方がよかったかな?とか、吟行句会なので、吟行地で詠んだ俳句「碧眼の皿売りもいて春の市」などを投句していたら、「誰か採ってくれたかも知れない」などと、未練がましく反省していますが、後の祭りです。

 

俳句は好き好きですが、写真を見て拙句の批評・感想などコメントを頂ければ望外の喜びです。

  

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俳句雑感(4): 高浜虚子と坪内稔典(俳句は詠み人・読み人次第)

       

高浜虚子が終戦に際して詠んだ俳句について坪内稔典氏は誤解しているのではないか?

蝉や蓑虫は虚子と同一視されて迷惑かもしれない。人間のおこした戦争などには関知せず、自分らは勝手に鳴いてるんだ、と文句を言うだろう。」と稔典氏は述べているが、高浜虚子は稔典氏が批判している俳句秋蝉も泣き蓑虫も泣くのみぞ」「人間と蝉」を同一視していないし、まして「虚子と蝉」を同一視なんぞしていない。自分の俳句で言葉遊びをするのは自由だが、他人の俳句を誤解して遊ぶのは困りものである。

俳句は片言とは言え、俳句の先生がこのような俳句の誤った解釈をして、虚子俳句に対する偏見・誤解を広めているようではさぞかし虚子も天国で嘆いているでしょう。 (丹波新聞「俳句に詠み込む参照。  

虚子俳句の正しい解釈については、「蝉の俳句を鑑賞しようをご覧下さい。

    

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