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2017年9月

2017年9月28日 (木)

「薄紅葉」の俳句と「ひとはく」ホロンピアの写真

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深田公園などチュヌの散歩道の木々が薄紅葉に色づき始めました。「ひとはく」のホロンピア館は窓がマジックミラーなので写真のように、外からは薄紅葉が鏡状の壁面ガラス窓に映ってきれいに見えますが、館内からは外の美しい景色が楽しめます。 

(写真はクリックすると拡大します。青色文字をクリックすると解説記事などご覧になれます。)

       

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに「薄紅葉」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

・「イマジン」の流るる館薄紅葉 (芳賀雅子)

みちのくの旅へ期待の薄紅葉 (稲畑汀子

・隠れ住むキリシタン跡薄紅葉 (中尾廣美)

・火口まで裏磐梯の薄紅葉 (二瓶洋子)

・薄紅葉比叡の忌日彩れり (稲畑廣太郎

・朝靄の晴れゆく谿や薄紅葉 (城戸愛子)

・渓谷に伊予の青石薄紅葉 (片岡久美子)

    

2017年9月27日 (水)

西近江路・琵琶湖周辺の吟行俳句と写真(改訂版)

      

今朝のNHK・TVでマキノ町の栗園の紹介をしていました。

ひさびさに来たる子に炊く栗の飯」(大川暉美)。ここをクリックすれば歳時記の「栗」の俳句をご覧になれます。

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晩秋西近江路・琵琶湖周辺(高島市)を俳句仲間(神戸同人)と一泊(今津サンブリッジホテル)の吟行旅行・俳句会をしました。初日(2016.11.6)は近江高島駅から白髭神社鵜川四十八体石仏群乙女の池大溝城址→「琵琶湖周航の歌記念館(今津港)を吟行しましたが、時々強い風が吹いて今津港で帽子を琵琶湖に吹き飛ばされるなどのハプニングがありました。翌日(11月7日:立冬)は穏やかな日和に恵まれてメタセコイアの大並木を車で往復見物し、マキノピックランドでのんびりと吟行し、サンブリッジホテルで句会をしました。因みに、夜明けにホテルの窓から琵琶湖を眺めると日の出の太陽が湖面に映り光が橋のように伸びましたが、ホテルの名称の「サンブリッジ」はその風景とは関係ないそうです。    

青色文字をクリックすると解説や「歳時記」の俳句などがご覧になれます。写真はクリックすると拡大されます。

チュヌの主人(俳号:さとし)の俳句と写真を下記に掲載します。

行く秋の一日を惜しむ西近江

朱の鳥居すくと琵琶湖暮れの秋

初冬白髭神社翁の碑

・柔和なる鵜川石仏小春の日

比良下ろし止みよろめくや城址の磴

(ひつじ)(うみ)を左右に直線路

・訪ね来し安曇川(やな)崩れ跡

(にお)の群れ朝日に白く黒く飛ぶ

・三角に朝日に光る鳰の水脈(みお

・吹き飛びし帽子拾ふ()鳰の湖

初冬(はつふゆ)の吟行日和ピックランド

・ピックとは所縁(ゆかり)を論じ小春の園

小林檎を捥ぎて味見すマキノの園

  

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2017年9月25日 (月)

俳句の鑑賞 <「相撲」・「角力」>

                   

大相撲9月場所は3横綱(白鳳鶴竜稀勢の里)が休場という異常な状態でスタートしましたが、今日の「千秋楽」で日馬富士豪栄道との直接対決と優勝決定戦に連勝して、7場所ぶりに9回目の優勝を果たしました

「相撲(すもう)」・「角力(すもう)」は秋の季語ですが、「相撲取」・「力士」を意味することもあります。正岡子規野球好きでしたが相撲も好きでした。そこで、「筆まか勢」から気の向くままに相撲の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字をクリックして解説記事や俳句の詳細をご覧下さい。

   

正岡子規の7句

・わづらふと聞けばあはれや角力取  

・大關ト大關ト組ム角力カナ

・四つに組んで贔屓の多き角力かな

・天高し角力の大鼓鳴り渡る

・相撲取小さき妻を持ちてけり

・幾秋ヲ負ケテ老イヌル角力カナ

・豐年や月明かに宮角力

  

(子規以後の俳人)

・相撲取おとがひ長く老いにけり (村上鬼城

・貧にして孝なる相撲負けにけり (高浜虚子

初場所や髪まだ伸びぬ勝角力 (水原秋櫻子

・角力いまはねし賑ひ今日の月 (久保田万太郎

・太腹に寄りきられたる負相撲 (阿波野青畝

・一波乱相撲秋場所上位陣 (高澤良一)

・持ちまえのがむしゃらが出て負相撲 (高澤良一)

     

江戸時代の俳句) 

・月のみか雨に相撲もなかりけり (松尾芭蕉) 

・むかし聞け秩父殿さへ相撲とり (松尾芭蕉)

・負まじき角力を寝ものがたり哉 (与謝蕪村

・負角力其子の親も見て居るか (小林一茶

   

2017年9月23日 (土)

俳句の鑑賞 <「秋晴」・「天高し」>

       

今日(9月23日)は「秋分の日」・「彼岸の中日」です。秋の行楽日和を期待して歳時記(俳誌のサロン)「秋晴」・「天高し」の俳句からなるべく親しみやすいものを気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字の季語をクリックして俳句の詳細をご覧下さい。

   

秋晴1

・秋晴の踏切濡らし花屋過ぐ (岡本眸)

・心がけ良くて秋晴旅に発つ (小倉恵都子)

秋晴2

・秋晴やガラスの美術見る箱根 (金子八重子)

・秋晴に気力をもらひ出勤す (坂本玲子)

秋晴3

・こがれ訪ふ小諸の旅や秋晴るる (井口淳子)

・秋晴や自転車で行く旧街道 (高倉和子)

秋晴4

・秋晴や孫のお絵書き五重丸 (並河富有野)

・秋晴や寝具取り込む日の匂ひ (渡辺安酔)

   

天高し1

球場に母校の校歌天高し (及川永心)

・天高し庭師の音のはじまりぬ (稲畑汀子

天高し2

・カリヨンの響く尖塔天高し (阪本哲弘)

・リフトより信濃パノラマ天高し (刈米育子)

天高し3

・背伸びより始む体操天高し (岡淑子)

・原つぱの外野手一人天高し (若林杜紀子)

天高し4

・天高し船を降り来る優勝旗 (相川幸代)

・天高し言ふことなしの富士仰ぐ (上原恒子)

天高し5

・天高しにはとり機嫌よく鳴きて (丁野弘)

・老いたりといへども庭師天高し (江本路代)

天高し6

・玉入れの数の合唱天高し (金田けいし)

・天高し旋回の鷹風に乗り (大橋晄

天高し7

・天高しイルカは玉をひよいと受け (中島陽華)

・足も手も喜ぶ赤子天高し (永淵暫子)

     

2017年9月20日 (水)

100 HAIKUs of TAKAHAMA Kyoshi (1~20)

      

(HAIKU of Kyoshi Takahama, translated by Satoshi Kinoshita)     

春雨の衣桁に重し恋衣 (M27. 1894年

            (harusameno ikouniomoshi koigoromo)

            heavy on a dress-rack

            clothes of love_

            spring rain

怒濤岩を噛む我を神かと朧の夜 (M29. 1896年

            (dotou iwawokamu warewokamikato oboronoyo

            as if thinking me a god,

            surging waves bite the rock I'm standing on_

            hazy moon night      

蓑虫の父よと鳴きて母もなし M32. 1899年

            (minomushino chichiyotonakite hahamonsashi)

            a bagworm chirps

            papa papa,

            without mamma, either   

子規逝くや十七日の月明に (M35. 1902年

         (Shikiyukuya juushichinichino getsumeini)

            Shiki passed away

            in the moonlight

            of the 17th day   

秋風や眼中のもの皆俳句 (M36. 1903年

            (akikazeya ganchuunomono minahaiku)

            autumn wind_

            anything you see

            could be a HAIKU

 (或時は谷深く折る夏花かな (M37. 1904年

       (arutokiwa tanifukakuoru gebanakana)

       'gebana' flowers,

       taken deep in a valley

       at a cetain time

刑罰の石を背負うて夏野かな (M38. 1905年

      (keibatsuno ishioseoute natsunokana)

   the stones of punishment

        carried on one's back_

        the summer field

 (垣間見る好色者に草芳しき (M39. 1906年   

      (kakimamiru koushokumononi kusakanbashiki)

      the grasses fragrant     

      to a lecherous man

      peeping in through the hedge            

桐一葉日当りながら落ちにけり (M39. 1906年

   (kirihitoha hiatarinagara ochinikeri)

   a leaf of paulownia

   fell,

   with the sunlight on it

 10曝書風強し赤本飛んで金平怒る (M41.1908年

      (bakushokaze tsuyoshi akahontonde kinpiraikaru)

      strong a wind at book-exposing,

      a red-covered storybook blown down,

      exposing the hero Kinpira angry  

11凡そ天下に去来程の小さき墓に参りけり(M41. 1908年

  (oyosotenkani kyoraihodono chiisakihakani mairikeri)

      Under heaven,

      I visited such a tomb 

      as small as I heard of Kyorai.       

(12)(13) 霜降れば霜を楯とす法の城 (T2. 1913年

         (shimofureba shimowotatetosu norinoshiro)

         if there is a frost,

         the frost be a shield_

         the temple of laws        

(14) 春風や闘志いだきて丘に立つ (T2. 1913年

        (shumpuuya tousiidakite okanitatu)

        in a spring wind

        I stand on the hill,

        my heart full of fight         

(15囀や山かけて売る土地広し (T2. 1913年)

     (saezuriya yamakaketeuru tochihiroshi)

       chirps of birds_

       the broad lot to be sold

       with a hill behind

(16この後の古墳の月日椿かな  (T2. 1913年)   

    (kononochino kofunnotsukihi tubakikana)

     after this date,

     time of the ancient mounds_

     the camellias      

(17) 歌人祭らず俚人ただ祭る社あり (T2. 1913年)

(kajinmatsurazu satobitotada matsuru yashiroari

      (on Hitomaro death-anniversary)

      a shrine,

      no poets worship it,

      villiagers only worship it        

(18) 一つ根に離れ浮く葉や春の水 (T2. 1913年)

     (hitotsuneni hanareukuhaya harunomizu)

     the spring water_

     the leaves float aloof,

     grown from single roots                 

(19) 舟岸につけば柳に星一つ (T2. 1913年)

     (funekishini tsukebayangini hoshihitotsu)

     the boat reached a shore,

     there a willow,

     thereabove a star      

(20) 秋来ればいつもあはれにきぬたかな (M24. 1894年

      (akikureba itsumoawareni kinutakana)

      autumn has come,

      always pathetic

      'kinuta' fulling

         

2017年9月19日 (火)

「野球」の俳句を楽しもう!

       

今日(9月18日)、広島カープ阪神タイガースに勝ちセ・リーグ優勝を達成しました。パ・りーグではソフトバンク・ホークスの優勝が既に決定しています。両チームがクライマックスシリーズで勝ち抜くかどうか注目されますが、日本一を決める日本シリーズは10月28日から始まるとのことです。

9月19日は子規忌(糸瓜忌・獺祭忌)ですが、今年は子規生誕150周年です。正岡子規は野球が大好きだったので野球用語の翻訳などしており、没後100年の平成14年に野球殿堂入りをしています。「まり投げて見たき広場や春の草」という俳句も作っています。

そこで、「俳誌のサロン」の歳時記「野球」から目についた俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字をクリックするとウイキペディアの解説記事や俳句の詳細がご覧になれます。  

・少女らの野球する世や子規祀る (中林京子)

・雪合戦野球選手になりたき子 (稲畑廣太郎

・炎天の塩噴いてゐる野球帽 (吉田かずや)

・敬老日少女野球を観てをりぬ (川口襄)

・プロ野球佳境に入り子規忌かな (涌羅由美)

・サッカーの子等で占められ野球場 (岡田章子)

・高校野球勝ち歌大暑はらひけり (水原秋櫻子

    

俳句は気軽に句作をして楽しめばよいことを知って頂きたく、最後に「天理vs広陵」や「花咲徳栄vs東海大菅生」の準決勝や広陵vs花咲徳栄の決勝戦など、テレビ中継を見ながらチュヌの主人(薫風士)が口ずさんだ即興句を掲載します。  

炎天下好打好守のユニフォーム

炎天へ白球伸びて大アーチ

炎天へガッツポーズのホームラン

・熱戦や日焼け球児の歯の白き

・サイレンや並ぶ球児の

処暑の空球児讃ふる校歌かな

来年を期して奮起す雲の峰

   

2017年9月18日 (月)

俳句の鑑賞 <台風・野分>(改訂版)

          

今朝(9月17日)のニュースによると台風18号が九州に接近して上陸しそうです。台風の被害が大きくならないことを祈るばかりです。

・台風の近づく動き今朝の雲  

・台風の上陸せしか雲走る

・幾重にも黒雲走る野分前

・懸念さる進路野分も政界も

チュヌの主人は、「俳句は作句を楽しむもの」「多くの人に俳句を気軽に作って楽しんでほしい」という思いでスナップ写真を撮るように駄句を気にせず口ずみ、臆面もなく掲載していますが、自己満足の月並み俳句や川柳擬きの俳句ばかりでは申し訳ないので、歳時記(俳誌のSalon)から「台風」と「野分」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

(青色の季語をクリックして俳句の詳細をご覧下さい。)

    

台風1

・人生の台風圏に今入りし (高浜虚子

・台風の進路またもや故郷に (谷口ふみ子)

台風2

・台風の真只中の句会かな (成嶋いはほ)

・台風の外れたる気配祭笛 (宮みさを)

台風3

・台風の雲千切れ飛ぶ伊吹山 (高野清風)

・台風禍畦にたたずむ老夫婦 (有島扇水)

台風4

・台風裡披講の声の響きけり (大串章

長寿村台風寸断して去りぬ (福田かよ子)

台風5

・台風の通過待ちする古都の駅 (森山のりこ)

・台風来少しわくわくしてゐたり (栗原公子)

台風6

・台風のそれて真つ赤の月昇る (大坪景章)

・一夜さを騒ぎ立たせて台風過ぐ (大橋晄

台風7

・台風来悠然として鯉の髭 (岩岡中正

・台風一過豪雨に耐へし渡月橋 (桂敦子)

台風8

・台風のさなか餃子に酢を効かす (岡部玄治)

・台風の予報進路にある旅路 (稲畑汀子    

野分1

・見所のあれや野分の後の菊  (芭蕉

・乗り継ぎを待つ空港の野分晴 (大久保白村

野分2

・野分後の流るる雲に見とれをり (浦川聡子)

・野分晴玻璃戸に乾く潮しぶき (水原春郎

野分3

・親捨てずこころざし捨つ野分雲 (田中藤穂)

・案山子の手吹き飛んでゆく野分かな (ことり)

野分4

・満天に星座定まる野分あと (深田稚敏)

・野分晴ひとりの家のひとり言 (浜口高子)

野分5

・蜘蛛の糸一本遊ぶ野分晴 (河崎尚子)

・巨船なほ揺らす野分の名残波 (栗田武三)

野分6

九十九里われより高き野分波 (菅谷たけし)

・野分来るたくあん噛んでゐてひとり (浜口高子)

野分7

・差す人の傘壊しゆく野分かな (大橋晄

・息詰まる思ひ野分の橋渡る (宮平静子)

野分8

・野分去り町にスタバの緑の灯 (大日向幸江)

・ビラ一枚枝に引つ掛け野分去る (高橋将夫)

     

ちなみに、2004年に台風が多発して親戚の屋敷の倒れた栗の木などの整理を手伝ったときにチュヌの主人(木下さとし)が詠んだ次の俳句が芦屋ホトトギス俳句会(同年9月)で特選に入りました。

・野分去り俄か樵となりにけり

     

2017年9月17日 (日)

高浜虚子の100句(100 HAIKUs of TAKAHAMA Kyoshi)(11~15)

            

(「高浜虚子の100句(100 HAIKUs of TAKAHAMA Kyoshi)(1~5)」(はじめに)をご覧になっていなければここをクリックしてご覧下さい俳句の冒頭の番号をクリックして「高浜虚子の100句を読む」(坊城俊樹著)をご覧になれば、高浜虚子が俳句を作った背景などがよくわかります。年号をクリックするとその年の世界の出来事などに関するウイキペディアの解説記事をご覧になれます。)

    

11)凡そ天下に去来程の小さき墓に参りけり(M41. 1908年

 (oyosotenkani kyoraihodono chiisakihakani mairikeri)

          Under heaven,

          I visited such a tomb 

          as small as I heard of Kyorai.

       

(12)(13) 霜降れば霜を楯とす法の城 (T2. 1913年)

         (shimofureba shimowotatetosu norinoshiro)

         if there is a frost,

         the frost be a shield_

         the temple of laws

        

(14) 春風や闘志いだきて丘に立つ (T2. 1913年

        (shumpuuya tousiidakite okanitatu)

        in a spring wind

        I stand on the hill,

        my heart full of fight

         

(15)囀や山かけて売る土地広し (T2. 1913年)

     (saezuriya yamakaketeuru tochihiroshi)

       chirps of birds_

       the broad lot to be sold

       with a hill behind

            

2017年9月16日 (土)

初雪の俳句 (改訂版)

  

1月16日に「日EU俳句交流大使」であるファンロンパイEU大統領を囲む夕食会に参加しました。この夕食会はファンロンパイ氏のアジアコスモポリタン賞受賞の祝賀と俳句愛好家の交流のために開催されたもので盛会でした。俳句愛好家の集まりなので正岡子規の号「獺祭書屋」に因んで乾杯の酒に「獺祭の発泡にごり酒スパークリング」があり、ファンロンパイ氏が挨拶で俳句の世界遺産登録への運動に協力すると賛意を表明され、多いに盛り上がりました。詳細はいずれHIAの公式HPの記事になるでしょうから割愛しますが、俳句愛好家が増えて俳句の世界遺産登録が実現すると嬉しいですね。  

今年の4月(2017.4)に俳句の登録を目指す推進協議会が発足して「俳句のユネスコ登録をめざす」活動が推進されています。その草の根運動の一助にでもなればとの思いから、「高浜虚子の100句を読む」(坊城俊樹著)の掲句を第1回から最終回まで随時HAIKU(英語俳句)に翻訳してブログに掲載しています。ここをクリックしてLovee's HAIKUをご覧下さい

ところで、当日は我が手作りの庭も銀世界となり、愛犬「チュヌ」(サモエド犬)の天国になりました。朝の散歩を済ませてから新幹線で上京し、夕食会までに時間の余裕があったので、皇居周辺を散歩しました。

そこで、当日の雪景色などの写真(クリックすると拡大します)や拙句を掲載します。

   

手作りの日本列島雪景色

初雪にサモエド犬の白さびれ

雪の丘サクサクと行く愛犬と

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初雪の車窓変幻「のぞみ」かな

雪の富士瞬時の対峙デジカメで

雪景色車窓の闇に消えにけり

    

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「俳句は好き好き、名句はプロの俳人にまかせて気楽に句作を楽しめばよい」と、駄句を口遊んでいますが、拙句のみの掲載では読者に申し訳ないので、インターネット歳時記「初雪」から、目についた俳句をご参考までに若干抜粋掲載します。詳細(約360句)は季語「初雪」(青色の下線文字)をクリックしてご覧下さい。

  

初雪1

初雪のそれより白き鷺の舞ふ (小野ちゑ) 

初雪2

初雪の一瞬の富士見のがさず (稲畑汀子 

初雪3

初雪や水仙の葉のたわむまで  (芭蕉

賀に参ず初雪の富士窓に嵌め (稲畑廣太郎

      

2017年9月15日 (金)

高浜虚子の100句(100 HAIKUs of TAKAHAMA Kyoshi)(1~5)

(はじめに)

俳句の登録を目指す推進協議会が発足して「俳句のユネスコ登録をめざす」活動が推進されています。その草の根運動の一助にでもなればとの思いから、「高浜虚子の100句を読む」(坊城俊樹著)の掲句を第1回から最終回まで随時HAIKU(英語俳句)に翻訳してブログに掲載する予定です。

俳句は17文字(5-7-5音)の短詩ですから、その解釈を読者に委ねるという特徴もあり、幾通りかに解釈することが可能です。論理的な言葉である英語でこの俳句の特徴をHAIKUに生かすことは至難です。日本語と英語には構文的な違いや対応する単語の意味・ニュアンスの違い、言葉の響きの違いなど、様々な違いがあり、原句のニュアンスをそのまま正確に英語で表すことは不可能です。しかし、なるべく原句の句意を表現し、且つ、俳句の必須要件「切れ」をHAIKUにおいても英語構文に適した「切れ」として表現することにチャレンジします。

何かご意見やお気づきのことがあればコメント頂けると幸甚です。

なお、「高浜虚子の100句を読む」は下記のURLでご覧になれます。

第1回:http://www.izbooks.co.jp/kyoshi01.html

最終回(第99回):http://www.izbooks.co.jp/kyoshi99.html

各俳句の冒頭の番号に上記のURLをそれぞれの回ごとにリンクさせて頂きますので、番号をクリックして是非ご一読下さい。高浜虚子が原句を作った背景などがよくわかります。なお、各俳句の後の年号をクリックすると虚子がその俳句を作った年の「世界の出来事」などウイキペディアの解説記事がご覧になれます。

(木下聰、Satoshi Kinoshita, 2017.9.11)

    

)春雨の衣桁に重し恋衣 (M27. 1894年

  (harusameno ikouniomoshi koigoromo)

    heavy on a dress-rack

  clothes of love_

    spring rain

(注)「恋衣」とは「恋を、常に身を離れない衣に見立てた語。恋という着物。」とのことです。(出典:広辞苑)

     

)怒濤岩を噛む我を神かと朧の夜 (M29. 1896年

      (dotou iwawokamu warewokamikato oboronoyo)

      as if thinking me a god,

      surging waves bite the rock I'm standing on_

      hazy moon night

      

)蓑虫の父よと鳴きて母もなし (M32. 1899年

     (minomushino chichiyotonakite hahamonsashi)

     a bagworm chirps

     papa papa,

     without mamma, either

   

)子規逝くや十七日の月明に (M35. 1902年

   (shikiyukuya juushichinichino getsumeini)

    Shiki passed away

    in the moonlight

    of the 17th day

   

)秋風や眼中のもの皆俳句 (M36. 1903年

      (akikazeya ganchuunomono minahaiku)

    autumn wind_

      anything you see

      could be a HAIKU

      

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高浜虚子の100句(100 HAIKUs of TAKAHAMA Kyoshi)(16~20)

(「高浜虚子の100句(100 HAIKUs of TAKAHAMA Kyoshi)(1~5)」(はじめに)をご覧になっていなければここをクリックしてご覧下さい俳句の冒頭の番号をクリックして「高浜虚子の100句を読む」(坊城俊樹著)をご覧になれば高浜虚子が俳句を作った背景などがよくわかります。年号をクリックするとその年の世界の出来事に関するウイキペディアの解説記事をご覧になれます。)

    

(16この後の古墳の月日椿かな  (T2. 1913年)   

    (kononochino kofunnotsukihi tubakikana)

     after this date,

     time of the ancient mounds_

     the camellias

      

(17) 歌人祭らず俚人ただ祭る社あり (T2. 1913年)

(kajinmatsurazu satobitotada matsuru yashiroari

      (on Hitomaro death-anniversary)

      a shrine,

      no poets worship it,

      villiagers only worship it

        

(18) 一つ根に離れ浮く葉や春の水 (T2. 1913年)

     (hitotsuneni hanareukuhaya harunomizu)

     the spring water_

     the leaves float aloof,

     grown from single roots

                 

(19) 舟岸につけば柳に星一つ (T2. 1913年)

     (funekishini tsukebayangini hoshihitotsu)

     the boat reached a shore,

     there a willow,

     thereabove a star

      

(20) 秋来ればいつもあはれにきぬたかな (M24. 1894年

      (akikureba itsumoawareni kinutakana)

      autumn has come,

      always pathetic

      'kinuta' fulling

         

高浜虚子の100句(100 HAIKUs of TAKAHAMA Kyoshi)(6~10)

     

「高浜虚子の100句(100 HAIKUs of TAKAHAMA Kyoshi)(1~5)」をご覧頂きありがとうございました。(ご覧になっていなければここをクリックしてご覧下さい。)

俳句の冒頭の番号をクリックして「高浜虚子の100句を読む」(坊城俊樹著)をご覧下さい。高浜虚子が俳句を作った背景などがよくわかります。

年号をクリックするとその年の世界の出来事などに関するウイキペディアの解説記事をご覧になれます。

   

或時は谷深く折る夏花かな (M37. 1904年

      (arutokiwa tanifukakuoru gebanakana)

      'gebana' flowers,

      taken deep in a valley

      at a cetain time

(注)「夏(げ)花(ばな)」は 「夏(げ)安居(あんご)」の間に仏に供える花のことです。(出典:広辞苑)

   

刑罰の石を背負うて夏野かな (M38. 1905年

      (keibatsuno ishioseoute natsunokana)

   the stones of punishment

      carried on one's back_

   the summer field

   

垣間見る好色者に草芳しき (M39. 1906年)   

      (kakimamiru koushokumononi kusakanbashiki)

      the grasses fragrant     

      to a lecherous man

      peeping in through the hedge

            

桐一葉日当りながらちにけり (M39. 1906年

   (kirihitoha hiatarinagara ochinikeri)

   a leaf of paulownia

   fell,

   with the sunlight on it

   

10曝書風強し赤本飛んで金平怒る (M41. 1908年

      (bakushokaze tsuyoshi akahontonde kinpiraikaru)

      strong a wind at book-exposing,

      a red-covered storybook blown down,

      exposing the hero Kinpira angry

        

2017年9月10日 (日)

俳句の鑑賞 <初紅葉・薄紅葉>

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  長引く残暑の中、我が町・三田(さんだ)の「深田公園」や「兵庫県立人と自然の博物館」の周辺は薄紅葉が美しくなり始めました。

「歳時記」(「俳誌のサロン」)から「初紅葉」や「薄紅葉」の俳句をランダムに抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字(「初紅葉」や「薄紅葉」)をクリックすると俳句の詳細がご覧になれます。 写真(紅葉は最後に掲載)はクリックして拡大出来ます。  

  

初紅葉

瀬田川をはるかに庵の初紅葉 (中川晴美)

・琴の音の絶えし琴坂初紅葉 (小野寺和子)

・桜よりはじまつてゐる初紅葉 (稲畑汀子)

・初もみぢ夕風通ふ小町塚 (坂上香菜)

・峡谷や水音高し初紅葉 (並河富有野)

   

薄紅葉

・夢追ひて余生に生きる薄紅葉 (小川花久)

・薄紅葉一枚浮いて露天風呂 (二瓶洋子)

・老後とはいつからの事薄紅葉 (吉村玲子)

・昼月のほのと城山薄紅葉 (辻美智子)

橋立も入れしアングル薄紅葉 (谷口千枝子)

  

「深田公園」・「ホロンピア館」周辺をチュヌと散歩して撮った紅葉・黄葉の写真を次に掲載します。

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ところで、最後の写真は弥生小学校の東側にある遊歩道でチュヌを寫したものすが、門の上方の桜の枝の間に日の出後の白い小さな月が見えますよ。

拡大してご覧下さい。

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2017年9月 9日 (土)

俳句の鑑賞 <「爽やか」・「薄紅葉」>(御嶽山「播州清水寺」に詣で)

 

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昨日(9月5日)、チュヌは主人のお供をして御嶽山「播州清水寺」(西国三十三観音第25番札所)に行きました。

登山道は薄紅葉で桜紅葉もあり爽やかでした。清水寺には「月見亭」があり、江戸時代(?)の地元出身の俳人の俳句「名月やどの山見ても皆低し」の句碑がありました。「月見亭」は8月26日の大法会二十六夜月待の最適所とのことです。

9月5日は「盆の月」ですが、小雨で月を愛でることは出来ませんでした。

     

俳誌のsalonの歳時記「爽やか」や「薄紅葉」から寺や月を詠んだ俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

(青色文字の季語をクリックすると俳句の詳細がご覧になれます。) 

  

爽やか

・爽やかや登りきったる立石寺 (高木典子)

・遣水のさはやかにして毛越寺 (青木政江)

  

薄紅葉

・峰寺へ近づきし道薄紅葉 (安原葉)

・森閑と寺の風鐸薄紅葉 (芦川まり)

・薄紅葉して曝涼の大徳寺 (大竹淑子)

・牧水の泊まりし寺や薄紅葉 (鈴木阿久)

・昼月のほのと城山薄紅葉 (辻美智子)

    

「まーちゃんの山歩き」というサイトに御嶽山「播州清水寺」の詳しい紹介がありました。興味があればここをクリックしてご覧下さい。

なお、当山の秘仏・十一面観世音菩薩が30年ぶりの御開帳で公開(11月1日~30日)されるそうです。

   

2017年9月 7日 (木)

俳句の鑑賞 <秋風・秋の風・色無き風>(改訂版)

   

「秋風」について日本大歳時記(講談社)の解説をみると、「秋風は秋風一般に言い、またとくに秋の初風を言う場合もあり、晩秋の身にしむような蕭颯(しょうさつ)たる風を言う場合もある。『色無き風』は秋の風をいう。中国の五行思想で秋に白を配し、秋を素秋、秋風のことを素風といったのを歌語になおしたもので『色なき』とは華やかな色の無いこと、つまり、無色透明の中に身にしむような秋風の寂寥感をいったものである。」(抜粋)とある。そこで愛犬「チュヌ」の散歩をしながら一句口遊んだ。    

・旧りし街色なき風を老犬と

・大夕日色なき風の町を染め

   

インターネット歳時記(俳誌のSalon)を見ると、「秋風」「秋の風」「色なき風」「金風」など例句が約1900句ある。各ページの冒頭句などを下記に掲載させて頂く。  

(青色の文字をクリックすると俳句の詳細や解説がご覧になれます。)

      

秋風1

秋風や薮も畠も不破の関  (芭蕉

秋風2

秋風やそのつもりなくまた眠り  (久保田万太郎

秋風3

藷畑にただ秋風と潮騒と  (山本健吉

秋風4

秋風や模様のちがふ皿二つ  (原石鼎

秋風5

吹きおこる秋風鶴をあゆましむ  (石田波郷

秋風6

秋風や水より淡き魚のひれ  (三橋鷹女

秋風7

秋風や眼中のもの皆俳句   (高浜虚子

秋風8

秋風の吹きくる方へ帰るなり  (前田普羅

  

秋の風1

身にしみて大根からし秋の風  (芭蕉)

秋の風2

かな釘のやうな手足を秋の風  (一茶)

秋の風3

人の國の牛馬淋しや秋の風  (飯田蛇笏)

秋の風4

線香の折鶴つたふ秋の風  (高島茂)

秋の風5

一日を終へたる紫煙秋の風 (田中信行)

       

色無き風1

色なき風音なき風や鈴が森  (長谷部朝子)

色無き風2

乙女像色なき風に胸を張り (塩路五郎)

    

増殖する俳句歳時記の「季語が秋風の句」に上記の俳句のいくつかの解説があり、他にも芭蕉の俳句「物言えば唇寂し秋の風」など興味ある俳句と解説がある。  

正岡子規の俳句「秋風や囲いもなしに興福寺」について、しばやんの日々 野球の殿堂入りした正岡子規の野球への愛情と奈良の旅行」という興味あるブログ記事があった。

  

2017年9月 5日 (火)

「防災の日」の俳句鑑賞 <「震災・地震・津波」>

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9月1日は「防災の日」です。防災の対策を確認してから、「震災」・「地震」・「津波」の俳句を鑑賞しましょう。俳句に親しんでいる方はご存知のことですが、俳句では「地震」は「ない」と読むのが普通です。

冒頭の写真はチュヌの主人が撮った神戸港震災メモリアルパークの写真で、後半の写真は「1.17希望の灯り」や皇后陛下の御歌「笑み交わしやがて涙のわきいづる復興なりし街を行きつつ」の歌碑などです。

   

写真はクリックすると拡大します。青色文字をクリックすると解説や俳句の詳細がご覧になれます。)

   

「俳誌のsalon」の歳時記から下記のとおり抜粋・掲載させて頂きます。

      

震災・阪神大震災

・倒・裂・破・崩・礫の街寒雀 (友岡子郷

・震災の瓦礫の傍の坪すみれ (佐藤いづみ)

・虹立てば虹に祈りぬ震災地 (山田弘子

・乾パンの缶買ひ足せり震災忌 (木下節子)

・震災の仮設住宅師走の灯 (三浦澄江)

           

地震1

地震に覚め夜半の余寒の中にあり (安原葉)

・寒月の記憶となりて地震の朝 (稲畑汀子

地震2

・石蓴生ふ地震に崩れしままの波止 (朝妻力)

 (注)「石蓴」(アオサ)は岩石に着生する海藻で春の季語です。

・昼顔の茂りてゐたる地震のあと (藤原浩)

地震3

・使ひゐる春の地震のあとの箸 (本橋愛子)

・すは地震かとも屋根より雪落ちて (寒河江桑弓)

地震4

・旅立ちの戸口に地震秋暑し (神田惣介)

・地震に覚め孤独のつのる秋の夜 (塩千恵子)

津波

・大津波跡の地獄絵凍返る (山崎里美)

・大津波の爪あと深し春の凍 (小林久子)

   

9月5日は「盆の月」です。最後にチュヌの主人の一句を掲載させて頂きます。

・震災の慰霊の園や盆の月 (薫風士)

2017年9月 3日 (日)

写真俳句 <万緑>(改訂版)

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・万緑やブレイブボード巧みの子

・万緑の苑に早朝太極拳

・万緑に聳ゆマンション朝日差す

・万緑や光の中をペダル踏む

・万緑の窓に一点紅の薔薇

・万緑や吟行の友吾庭に来

・万緑の一日淡路の夢舞台Cimg3787

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掲句はチュヌの主人(薫風士)が作ったブログ写真の説明用俳句です。

写真はチュヌの主人が深田公園を散歩して、「ひとはく」のホロンピア館前の広場で巧みにブレイブボードをしている女の子を見て撮ったものや淡路夢舞台で開催された母校同窓会に参加した際に淡路島国営明石海峡公園を散策して撮ったもの等、「万緑」の写真です。 

(青色文字をクリックして俳句の詳細や解説をご覧下さい。写真はクリックすると拡大されます。)

     

俳句は身近なことや自分の思いなどを詠んで気軽に作るとよい」ということを知ってほしい、との思いから敢えてチュヌの主人(薫風士)の日常的な即興句や写真を掲載しました。

吟行の写真俳句 <神戸布引ハーブ園>(改訂版)

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・万緑や夢風船てふロープウェイ

 

・万緑のハーブ園歩し香に酔へり

 

・万緑にほのかな色や煙の木

 

・万緑や風の丘より茅渟の海

 

新緑のハーブの美味し鶏料理

青色の文字をクリックすると、解説などをご覧になれます。

写真はクリックすると拡大します。

     

俳句は身近なことや自分の思いなどを詠んで気軽に作るとよい」ということを知ってほしい、との思いから敢えてチュヌの主人(薫風士)の吟行の即興句や写真を掲載しました。