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2023年9月

2023年9月30日 (土)

仲秋の名月(写真俳句)

   

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2024年の中秋の名月「十五夜」は、9月17日ですが、実際の満月である18日の名月を愛でようと思って、夕食後の散歩を兼ねてゴミ袋を買いにスーパーに行きました。

 

今年は記録的な猛暑なので、まんぽ道の時々なく虫の音はか細く、残念ながらゆっくり月を愛で吟行する気分にならず、冷房を利かせて汗を鎮めたくて帰路を急ぎました。

   

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この写真は、句友の「句集2号良夜」の紹介記事の写真と親戚の写真好きがくれた名月の写真です。 

   

句集『良夜」と手作りの『芭蕉句碑・文学碑紀行集』」をご覧下さい。

満月の写真をタップ拡大して兎の餅つきをご覧下さい。

  

(2023.9.30の記事)   

中秋や宵の八時のまん歩する

名月や明るき窓に子等の声

中秋の名月愛でて八千歩

十五夜のまんぽ俳句を口ずさみ

名月の映ゆる水面やホロンピア

仲秋深田公園月明かり

仲秋のマンション映ゆる宵の池

まん歩して中秋の月惜しみけり

       (薫風士)

 

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

  

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2023年9月29日 (金)

俳句《林檎》

 


添削の礼に呉れたる林檎愛づ
       (薫風士)

 


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写真は、俳誌「たかんな」に掲載するための英語俳句原稿の添削のお礼として青森の句友が送ってくれた美味しいリンゴです。


 


 


歳時記(俳誌のサロン)から「林檎」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。


 


林檎1
みな貧しかりし林檎の歌うたひ
       (大串章一)

 


林檎2
歯の若さ誇りて林檎丸かじり
       (井田幸子)

 


林檎3
町はづれ賑はひそめしりんご狩
       (梅田秀子)

 


林檎4
林檎熟れはるかに威ある津軽富士
       (望月晴美)

 


林檎5
会ひ語ることは活力林檎むく
       (落合絹代)

 


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2023年9月26日 (火)

《栗・栗飯・栗ご飯》

        

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2023年9月に丹波篠山市の「福住の町並み」などを吟行した帰路の旧街道に落ちていた栗を拾い、「栗拾い」や「栗ご飯」などの「まんぽ俳句」を詠みました。

 

ここをクリック(タップ)して、「福住の町並み・《住之江の庭》秋の吟行」をご覧下さい。

   

丹波路や栗の転がるアスファルト

吟行の帰路に転がる栗の毬

道の毬踏み割り見れば丹波栗

道の栗拾はぬ主何処に住む

吟行の帰路の余得や栗拾ふ

栗飯の入れ歯に優し旨さかな

安酒を酌みて愛でるや栗ご飯

          (薫風士)

  

歳時記(俳誌のサロン)から「栗」や「栗飯」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は季語(青色文字)をクリック(タップ)して、ご覧下さい。

  

ポケットの楽しき重さ栗拾ふ

       (山田弘子)

 

お守りとともに届きぬ里の栗

       (村越化石

 

栗剥の証となりし指の傷

      (鈴木多枝子)

 

一升の栗を剥きたる肩のこり

       (黒杭良雄)

 

母と子にはなしは尽きず栗を剥く

       (窪田粧子)

 

かみさんの言ひ成り次第栗を剥く

      (石田きよし)

  

子ら招く金婚式や栗おこわ

      (松本文一郎)

 

栗剥きつ耳すましをる長電話

      (柿沼盟子)

  

栗飯

栗飯や征きしままなる兄若く

      (野沢しの武)

 

わがままは気づかないふり栗ごはん

      (尾上有紀子)

   

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2023年9月25日 (月)

俳句《手踊と秋扇》

 


テレビの横にある窓を見ると、庭に秋の蝶が舞っていました。
写真をタップ拡大して、ハマボウの梢に止まっている蝶をご覧下さい。

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(写真)
NHK-TV画面と庭の蝶

 


俳句のリズムを整えるために、「秋扇」は「あきおうぎ」か「しゅうせん」と読み、「手踊女」は「ておどりめ」と読みます。

 


手踊りや津軽三味線秋扇
手踊りの蝶の舞ふ所作秋扇
たおやかな手踊りの蝶秋扇
秋扇を蝶の舞にす手踊女
手踊りの扇の蝶や秋蝶來

       (薫風士)


歳時記(俳誌のサロン)から秋扇の例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。
例句の詳細は季語(青色文字)をタップして、ご覧下さい。

 

秋扇
秋扇置く仕草にも観世流
      (稲畑廣太郎)


秋扇
秋扇手持ち無沙汰で扇ぎをり

       (溝渕弘志)


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2023年9月22日 (金)

俳句《コスモス・秋桜》

 

先ず拙句(まんぽ俳句)を掲載します。
「秋桜」は、俳句の定型「5・7・5」のリズムを整えるために、「こすもす」か「あきざくら」と読みます。

 


秋桜や寒露の雨に蘇り
さ揺るるや秋桜の丈二米
コスモスや身をさ揺らせて蝶を呼ぶ
コスモスや折れても尚も蝶を呼び
秋桜や蝶がじゃれ付き密を吸ふ
三色のさ揺る秋桜虻留まる
白きには虻長居して蜜を吸ふ
手作りの庭の秋桜咲き乱れ
居間の窓今朝は大揺れ秋桜
コスモスの三色正し整へり
秋桜のさゆる吾庭の蝶の舞
次々と秋蝶舞ふや居間の窓
コスモスや虻蜂捕らず逃げもせず
コスモスや何かに刺され腕腫らし
コスモスや駄洒落俳句で目指すこと
コスモスや平和志向の句に遊ぶ

       (薫風士

    


20240929_114324冒頭の写真は、カラー図説日本大歳時記のコスモスの解説ページの一部分です。
写真をタップ拡大すると、例句と飯田隆太の解説をご覧になれます。

 

 

20240929_192851 この写真をタップ拡大すると、花の大歳時記のコスモスの例句をご覧になれます。



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写真をタップ拡大して、虻や蝶をご覧下さい。

 


今朝、庭に出ると、三色のコスモスに次々と虻が止まり、蜜を吸っていました。

虻は近づいても逃げないで白い花に長居しました。
昼過ぎには蝶も来てピンクの花に止まり、蜜を吸っていましたが、近づくと、すぐに逃げました。
最後の写真の右下辺りには、折れた枝の花に蝶が留まって居るのが見えます。
 


 

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに秋桜の例句を抜粋掲載させて頂きます。
例句の詳細は季語(青色文字)をクリック(タップ)してご覧下さい。

 

秋桜1
首細き少女のピアス秋桜
     (田下宮子)

 

秋桜2
倒れてもまだ咲き誇る秋桜
     (高木昌子)

 

秋ざくら
秋ざくら渾名で呼ばれ呼べる仲
     (岩田裕江)

 

コスモス1
コスモスと背丈きそいし子らの笑み
     (朝日千尺)

 

コスモス2
休耕田コスモス咲かせ町おこし
     (柿沼利男)

 

コスモス3
コスモスや鯖街道の番所跡
    (藤田京子)
   

 


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2023年9月18日 (月)

四季の吟行《神戸市・西宮市》

    

神戸市や西宮市へ吟行した時の俳句と写真をまとめました。  

青色の文字(タイトル)をクリック(タップ)して、記事をお楽しみ頂けると幸いです。

  

春雨の廣田神社吟行写真集

 

神戸どうぶつ王国《真夏日の吟行

 

舞子公園《真夏日の吟行

 

秋晴れの灘・酒蔵吟行(写真と俳句

 

「海の日」の俳句と写真

 

花の下ウクライナ旗と童像《夙川公園吟行

 

北山緑化植物園・春爛漫の吟行(俳句と写真

 

冬晴の吟行楽し誓子館(吟行句と写真

 

コロナ禍の梅雨のひととき「美かえる」で

 

須磨離宮公園・バラと噴水(吟行の俳句と写真

 

綱敷天満宮吟行《梅の花・土筆

 

《春の海》 俳句と写真(須磨浦公園吟行

 

梅雨空に有馬温泉吟行す (俳句と写真

 

《紫陽花・七変化・あじさゐ》(俳句と写真

 

「探梅」・「観梅」の俳句と写真

 

有馬・瑞宝寺公園 (紅葉の俳句と写真

 

吟行の写真俳句《神戸布引ハーブ園》(改訂版

    

俳句は読み人(詠み人)次第・気軽に楽しもう

    

俳句の鑑賞《極暑・酷暑・炎暑

   

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2023年9月14日 (木)

四季の吟行《三田市》

   

旅の思い出に写真俳句を作ろう! 

まんぽ俳句」で故郷元気に、未来に繋ごう

    

三田市吟行の俳句と写真の記事をまとめました。

青色の文字(タイトル)をタップして、記事をご覧下さい。  

          (薫風士)

  

五月雨《三輪明神窯史跡園を訪ねて

   

三田独活小屋・有馬富士公園吟行(春の俳句と写真    

 

時雨晴れ「つくしの里」を吟行す(俳句と写真

 

俳句鑑賞:「下萌」(俳句と写真

  

「百日紅」の俳句と写真(特集

 

新涼の深田公園まん歩する(「まんぽ写真」特集

 

「まんぽ俳句」新年の吟行をエンジョイしよう

  

(俳句)《蝉・空蝉・蝉時雨

    

「早春」・「春浅し」(有馬富士

  

「春光」の俳句《花山院吟

      

夕月とスマートフォン (第51回三田市民俳句大会

    

紅葉の俳句と写真集(改訂版

 

俳句の鑑賞《初紅葉・薄紅葉

 

「薄紅葉」の俳句と「ひとはく」ホロンピアの写真

  

俳句の鑑賞 《万緑

  

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四季の吟行《丹波市》

     

丹波市吟行の俳句と写真の記事をまとめました。

下記の青色文字(タイトル)をクリック(タップ)して、記事をお楽しみ頂けると幸いですが、「まん歩ネット俳句会」を開催していますので、参加ご希望の方はコメント欄にその旨記入してご連絡下さい。

(趣味の俳句会なので参加費は要りません。)

   

髙源寺《黄葉の吟行

 

冬紅葉愛でし石庭石像寺

 

ソーダ水《たんば青春俳句祭

   

万緑と青田《丹波竜の里・化石工房吟行俳句

  

俳句《藤・藤棚・藤の花

   

常勝寺吟行《鬼こそ・鬼やらい・追儺式

 

丹波路の森のひととき水遊び(俳句と写真

 

丹波路の花片栗と雛祭り(俳句と写真

  

梅雨晴間綾子生家を訪ねけり(俳句と写真

 

俳句の深読み: 田ステ女俳句ラリーに参加して

 

太鼓橋・一心橋の思い出

   

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四季の吟行《丹波篠山市》

  

丹波篠山市吟行の記事をまとめました。

タイトル(青色文字)をクリック(タップ)して、記事をご覧下さい。

   

《冬霧》丹波並木道中央公園

   

福住の町並み・「住之江の庭」秋の吟行

  

波々伯部神社祇園祭吟行

   

桜の俳句と写真(丹波篠山吟行)

  

丹波篠山・戎神社吟行

  

兵庫陶芸美術館・登り窯吟行(俳句と写真

   

山の日」を満喫しけりユニトピア (吟行写真集

   

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2023年9月13日 (水)

福住の町並み・「住之江の庭」秋の吟行

  

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2023年9月12日に俳句仲間と丹波篠山市の旧宿場町エリア「福住」を訪ね、丹波路ならではの吟行をエンジョイしました。

  

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冒頭の写真は、丹波篠山市教育委員会発行のパンフレットの一部分です。

 

写真をタップ拡大してご覧下さい。

  

住吉神社の敷地にある重森三玲作の枯山水の庭園「住之江の庭」などの写真や拙句(まんぽ俳句)をご笑覧下さい。

  

稔り田や旧街道の一里塚

福住むてふ郷の稔田豊かなり

故郷を誇るガイドや秋の宮

住之江の庭の彼方は初黄葉

三玲作枯山水の庭時雨る

秋時雨厭はずガイド元教授

爽やかや枯山水のモダニズム

雨上がり枯山水の秋気澄む

せせらぎの煌めく畔秋の草

秋草を探り談笑俳句好き

爽やかに余生談議も句座の昼

門入れば尊徳像秋茜

福住や栗転がりしアスファルト

福住の一日惜しみつ栗拾ふ

拾ひたり旧街道に落ちし栗

夕餉にと拾ふ落栗篠山路

栗飯は舗装道の落ち栗ぞ

安酒を汲みて栗飯愛でにけり

    

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俳句《秋澄む》

    

秋澄む」の例句を歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字の季語をクリックしてご覧下さい。

   

秋澄む1

せせらぎの鈴振るごとし秋澄めり

         (菰田晶)

  

パラグライダー色とりどりに秋澄めり

        (永井孔雀)

  

秋澄む2

魚はねて広がる水輪秋気澄む

      (丹生をだまき)

  

名にしおふ養老の滝秋気澄む

       (大石よし子)

  

秋澄む3

秋澄むや猫も耳かす遠汽笛

      (小山繁子)

  

秋澄むやおしやれカットの犬のゐて

        (中貞子)

  

秋澄む4

菩提寺の瓦普請や秋澄めり

      (農谷ゆき江)

  

都庁より三浦半島秋澄める

       (大霜朔朗)

   

秋澄む5

小流れの正しきリズム秋澄めり

      (橋本貴美代)

  

秋澄むや試飲自由のワイナリー

      (山中ミツ)

  

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2023年9月10日 (日)

二百十日・厄日・二百二十日

    

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(写真)

日本伝統俳句協会9月のカレンダー(一部分)

  

陰暦の9月の呼称は「長月」です。

  

写真をタップ拡大して、掲載句をご覧下さい。

  

2023年は9月1日の「二百十日」・「厄日」には大災害が起こりませんでしたが、9月9日には台風13号の影響で福島や茨木、千葉など各地で局地的豪雨の災害が起きています。

  

9月9日は「重陽」ですが、陰暦の重陽が新暦に当てはめられていて、到底お祝い気分にはなれません。

      

重陽や局地豪雨に苛まれ

      (薫風士)

   

「苛まれ」は「さいなまれ」と読んで下さい。

ここをクリック(タップ)して、「言葉の力・俳句の力《癒し》」をご覧下さい。高野ムツオ氏の俳句などが慰みになれば幸いです。

   

歳時記(俳誌のサロン)から、「二百十日」・「厄日」・「二百二十日」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をクリックしてご覧下さい。

  

二百十日

真夜覚めて二百十日の雨を聞く

       (稲畑汀子)

 

田のうねり見守る二百十日かな

       (水谷靖)

  

厄日1

天気図に渦巻き増ゆる厄日前

         (横山茂子)

  

厄日2

忌心に句心重ね厄日かな

       (稲畑廣太郎)

  

厄日3

たこ足のコードにけつまづく厄日

       (根橋宏次)

   

二百二十日

おだやかな二百二十日の川流れ

       (鈴木とおる)

   

今年は1923年(大正12年)に発生した関東大震災から100年の節目に当たります。

ここをクリック(タップ)して、内閣府「防災情報のページ」をご覧下さい

   

9月8日の「白露」が過ぎると、さすがに朝夕は凌ぎよくなりましたが、地球温暖化の影響でしょうか、台風の発生時期や進路、線状降水帯の発生、局地的豪雨など異常気象が常態化しています。

  

人悼む筆を起こせし白露かな

       (山田弘子)

    

季語《東北忌・3.11》に思うこと」をご覧ください

    

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