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2021年11月

2021年11月19日 (金)

《大根と蕪》(いい夫婦)

    

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう

青色文字をタップしてリンク記事をご覧下さい。  

11月22日は「いい夫婦の日」です。

  

AIに勝る俳句や大根汁

        (薫風士)

  

「大根汁」は「だいこじる」と読みます。

俳句は人が詠んでこそ意味があり、価値があります。

AI (エイアイ) には感情が無くて愛が有りませんが、人間には感性があり、愛があります。

俳句に感性を込めて自然や人の営みを詠むのが花鳥諷詠です。

  

夫婦健在で俳句を楽しめると最高ですが、夫が亡くなってから俳句を楽しんでおられる方も結構多いようです。

俳句では「夫」を「つま」と読んでリズムを整えることがあります

先日、多趣味の句友が菜園で本格的に自作した野菜を届けて呉れ、軟らかくよく煮た大根を胃の無い身体ながら美味しく戴き、駄句を口遊みました。

   

葉をも煮る句友の呉れし長大根

大根煮る妻に己は皿洗ひ

ありがたや胃の無き身にも煮大根

風呂吹を婦唱夫随で作りけり

風呂吹に手酌の夕餉留守を守り

風呂吹に手酌進むや駄句捻る

深まりし夫婦の絆大根食む

  

風呂吹き」は大根や蕪などを大きく切って茹でたりたり蒸したものに練り味噌をかけて食べる日本料理で、冬の季語です。  

俳句のリズムを整えるために、「大根」は「だいこん」と「だいこ」、「蕪」は「かぶら」と「かぶ」、いずれかに読み変えて下さい。

  

大根の俳句といえば、高浜虚子の俳句「流れゆく大根の葉の早さかな」のことを思いますが、歳時記(俳誌のサロン))の例句から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は季語(青色文字)をタップしてご覧下さい。

   

大根1

大根引一本づゝに雲を見る  

          (一茶)

  

大根2

大根を水くしやくしやにして洗ふ 

        (高浜虚子

   

大根3

祓はれて田辺大根完売す 

         (林和子)

  

大根4

どかと着く京大根の重さかな 

        (坊城中子

   

大根5

老う程に手抜き料理の大根煮る 

        (先山実子)

  

大根6

秋刀魚焼く妻に大根おろすわれ 

       (塩田博久)

   

大根7

ばあちゃんと呼ばるるに慣れ大根煮る 

      (押田裕見子)

   

大根8

父の忌に蒔き母の忌に引く大根 

        (原友子)

        

蕪1

蕪汁好む齢となりにけり

      (池田加代子)

  

蕪2

長湯して湯の花の香や蕪汁

      (稲葉ちよこ) 

  

蕪3

子のつむり洗ふがごとく蕪洗ふ

      (近藤紀子)

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

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2021年11月15日 (月)

「渡月橋」etc.の俳句 (橋梁通信掲載に因んで)

  

(P.S. 2022.9.1)

あれ無くば愚痴を「たら・タラ」秋の昼  

  

「TOKYO 2020」の開催をワクチンの開発・普及が進み新型コロナウイルスの感染拡大の収束が期待されるまで2年間延期していたら、暗殺による安部晋三元総理大臣の不慮の死も起こらなかったかもしれません

 

ゴルフ談義政治談議も「あれが無かったら」と愚痴や反省がしきりです。

 

(青色文字をタップしてリンク記事をご覧下さい。)

    

俳句《涼し》死の話」や「終戦記念日墓参・盆の俳句」、「言葉の力・俳句の力《癒し》」をご覧下さい。

    

(2021.11.15)  

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう

    
Dsc_0040「渡月橋」を詠んだ薫風士の俳句が2021年11月15日付の「橋梁通信」の記事「一輪挿し」に掲載されました。そこで、「橋」を詠んだ俳句を纏めました。

 

「橋梁通信」の記事は写真をタップ・拡大してご覧下さい。

        

異国語も飛び交ふ小春渡月橋

小春日や俳句は楽し橋に佇つ

冬紅葉惜しみ暮れゆく渡月橋

ここをタップして「小春と凩(吟行俳句と写真)」をご覧下さい。

     

渡月橋人影まばら冬の虹

寒さをも句に口遊み橋急ぐ

オミクロン株の感染拡大により新型コロナウイルスの感染拡大第6波が生ずることなく、「小春」の俳句のように渡月橋が賑わうことを祈っています。

 

「冬の虹」の俳句と写真はここをタップしてご覧下さい

   

夏休み淡き初恋太鼓橋

太鼓橋一心池の風涼し 

原句は「夏休み初恋せしか太鼓橋」としていましたが・・・今は確信になりました。

ここをタップして「太鼓橋の思い出」をご覧下さい

   

風薫る我が青春の木の根橋

小春の日句友を訪ね木の根橋

この俳句は丹波市俳句協会俳句大会の薫風士の入選句です。太鼓橋の初恋の女性の姿を思い出しながら通学路の「木の根橋」を渡り、俳句を詠みました。

 

ここをタップして「俳句の鑑賞: 田ステ女俳句ラリーに参加して」をご覧下さい。

   

ここをタップして「錦帯橋」などを詠んだ俳句と写真をご覧下さい。

 

明智光秀所縁の福知山城の太鼓橋の写真も、ここをクリックしてご覧下さい

吟行の楽しさが分かると幸いです。 

  

岸田文雄総理大臣は外務大臣当時にファン・ロンパイ元EU初代議長を「日EU俳句交流友好大使」に委嘱しました。

 

喫緊の課題の対策が一段落したら、日本の伝統文化である俳句を通じて世界平和への橋渡しもしてほしいものです。

 

薫風士は俳句の素人伝道師としてブログを通じて世界平和の草の根運動をしている心算でいます。

 

ここをタップして、「俳句をユネスコ世界無形文化遺産へ (草の根運動)」をご覧下さい。

  

岸田首相には、広島出身の初めての総理大臣として、世界で唯一の被爆国の総理大臣として、岸田・バイデンの良好な日米関係を推進して是非とも核軍縮の橋渡しにも尽力して頂きたいと願っています

 

核兵器の廃絶は現実には出来ないにしても、世界の人々がこの祈りを続け、いずれの分野においても、世界の指導者が「寛容の精神」をもって世界の融和・核軍縮の努力をすれば、戦争の勃発や核兵器の使用を未然に防ぐことは可能でしょう。

 

来年は参議院選挙もあり、「憲法改正」の議論を促進するお考えのようですが、しっかり国民の声を聴き、世界情勢や日本の将来を慎重に考え、平和憲法の大原則を堅持して頂きたいものです。

 

ここをタップして、「869祈り繋ぐか原爆忌」をご覧下さい

  

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(文末の写真順に)

・白毫寺の太鼓橋 ・福知山城前の太鼓橋 ・渡月橋 ・「橋梁通信」1面の一部分

    

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時雨晴れ「つくしの里」を吟行す(俳句と写真)


    

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう!

青色文字をクリック(タップ)して歳時記の例句やリンク記事をご覧下さい。

    

新型コロナウイルス感染拡大第5波が一応収束し、飲食店等に対する時短要請等が解除されたので、2021年11月9日に「仲よし俳句会」の吟行俳句会を近場の「つくしの里」で開催しました。

  

吟行地の解説と三田市民文化祭俳句大会の紹介を兼ねて、掲載の許可を頂いた句友の俳句と薫風士の投句等を下記に掲載します。

    

林わこさんの投句

黒豆の畑は刈り取り間近なる

立冬の村の奥より犬の声

誕生の記念樹桜紅葉して

 

山田京子さんの投句

穭田や真っ赤な傘の人通る

山裾に添ふ家並や秋桜

揺らぎ合ひても縺れなく秋桜

    

(薫風士の投句)

初冬のつくしの里を句に遊ぶ

口遊む試歩の俳句冬紅葉

口ずさむ試歩の俳句や時雨晴

の里を試歩せり句を口に

黒豆か収穫後の畝黒し

初時雨上がり白鷺滑降す

木枯に白鷺飛ぶや羽束川

に朱の鮮やかな吸引車

ミニロール配られ句座の冬温し

     

第53回三田市民文化際俳句大会が2021年11月13日に開催されましたが、薫風士は都合で募集句に投句せず、当日は生憎の風邪で寝込んでしまい、残念ながら欠席しました。

  

応募句(兼題なし)で三田俳句協会賞を受賞した植坂和子さんの俳句「病理学研究室の鶏頭花」は新鮮なテーマ・題材でコロナ禍の俳句大会の応募句として多くの選者の共感を呼ぶのに成功しています。

  

この俳句は「切れ字」が無いからダメだという人もいるでしょうが、強いて言えば最後の「鶏頭花」が「切れ」の役をしていると言えるでしょう。

      

第50回第51回の大会では幸い当日の席題投句が入選しましたが、俳句大会の募集句は吟行句とは異なり、俳句の表現の巧みさのみならず題材にインパクトが無いと選者の注目を惹くことができません。

 

第53回三田市民俳句大会の当日投句の席題は「冬紅葉」と「口」だったそうです。

  

句友の頑張りの試歩を詠んだ薫風士の掲句「冬紅葉」・「口遊み」は、「季語」と「お題」を二つとも含む俳句なので、「もし今回の俳句大会に応募していたら入賞したかもしれない」と自画自賛していますが、斬新さに欠けているのでダメでしょうね。

  

いずれにせよ、吟行は楽しむことを優先し、投句の際に推敲すれば良いと思っています。

 

そこで、一句

 

口切茶寿も祝ぎたし句に遊び

        (薫風士)

    

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2021年11月11日 (木)

神戸同人俳句会の投句から

   

故郷は誰にもあります。

まんぽ俳句」を口ずさみ、自分の町や故郷を元気にし、未来に繋ぎましよう

 

(2024.12.1 更新)

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「おとなび」のツアーでお会いした方が「まん歩ネット俳句会」に参加してくれました。

  

春の屋久島吟行」や「種子島《春の吟行写真俳句集》」をご覧下さい。

   

被災者の思ひを共に阪神忌

AI (エイアイ) に勝る俳句を阪神忌

       (薫風士)

  

青色文字をクリック(タップ)して、「四季の吟行《神戸市・西宮市》」など、リンク記事をご覧下さい。

  

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阪神・淡路大震災の被災者を元気づけ応援するために俳句結社「同人」の大阪の有志などで始められた「神戸同人」の俳句会は、会員の高齢化とコロナ禍の行動制限の影響などで継続が困難となっていましたが、2022年6月3日に震災後10,000日に達し、初期の目的を達成したことでもあり、解散しました。

  

  

その後、インターネットの夏雲システムを活用した「藤の実ネット句会」が、一部のメンバーで開始されましたが、休眠状態となり健康長寿を目指して新たに「まん歩ネット俳句会」を立ち上げました。

初心者や若い世代の方々が参加してくれると有難いです。

非公開の趣味の俳句会なので入会金や年会費などの参加費は必要ありません。

この記事のコメント欄に気軽に参加のご連絡を下さい。

    

(2021年11月神戸同人薫風士の投句) 

きらめくや桜紅葉の生田川

神姫バスで新神戸を過ぎると生田川が秋晴れに煌めき桜紅葉が鮮やかでした。

  

秋蝶の番舞ひ来る庭手入れ

今年も鮮やかな模様の蝶の番(つがい)が毎日のように吾庭に来て舞いました。

  

秋天へ吠ゆる恐竜越前路

福井県立恐竜博物館PRの白い恐竜像が秋天へ吠えるかに大口を開けていました。

  

車掌帽被り秋思か電車っ子

サンダーバードの車掌が電車好きの子供に車掌帽を被せ、サ-ビスをしていました。

   

自粛解け新酒を求め灘五郷

新型コロナ感染拡大が漸く収束し飲食店などに対する自粛要請が解除されました。

   

麒麟草褪せての住吉郷

細雪」で有名な谷崎潤一郎の旧邸(倚松庵)を訪ねる途中、近くの住吉川季節の移ろいを詠みました。は秋の季語ですが麒麟草は夏の季語です。

       

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2021年11月 8日 (月)

俳句の鑑賞《菊人形》

    

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう!

   

Photo

明石駅の構内蛸の菊人形 

      (律子)

   

冒頭の写真は11月の神戸同人俳句会で句友が投句の裏付けとして披露してくれたものです。

菊人形と言えば枚方の菊人形が有名ですが、珍しい菊人形の写真なので撮影されたご本人のご了解を得て俳句と共に掲載させて頂きました。

写真をタップ・拡大してご覧下さい。

「明石焼き」と「たこ焼き」の違い解説はここをクリックしてご覧下さい

新型コロナ感染拡大が一応収束し、外出やイベントの自粛が解除されたので久しぶりの集合俳句会をエンジョイしました。

神戸同人の吟行俳句会の楽しい思い出の記事などの「楽しい吟行(写真俳句特集)」をご覧下さい。

   

「歳時記」や「575筆まか勢」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

(青色文字をクリック(タップ)して例句の詳細やリンク記事をご覧下さい。)

  

菊人形1

脇役と云ふも香りて菊人形 

        (金子和子)

   

菊人形2

菊人形ふくら雀に帯締めて 

        (坊城俊樹

   

575筆まか勢

菊人形鎧は殊に朱を連ね

       (久米正雄 )

   

気に入らぬ箇所をとことん老菊師

        (高澤良一

  

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