漕ぎ終へし重き櫓櫂や星流る
(薫風士)
掲句は、高浜虚子が長男高浜年尾の長女(故坊城中子)の興健女子専門学校(聖路加看護学院の前身)受験の際の餞(はなむけ)に詠んだ俳句「春潮にたとひ櫓櫂は重くとも」の本歌取りとして詠んだ拙句ですが、期待通り事前投句の坊城俊樹選に入選しました。
コロナ禍の行動制限が解除されて、2023年4月9日に待望の花鳥七百号記念大会と坊城中子(2021.8.16逝去、享年93歳)お別れ会が東京の富岡八幡宮婚儀殿で開催され、参加しました。
残花愛で七百号の花鳥祝ぐ
この拙句は当日投句の入選句です。
「祝ぐ」は「ほぐ」と読んで下さい。
当日の俳句大会の選者は、ゲスト選者3氏(稲畑廣太郎•井上泰至•星野高士)と坊城俊樹主宰•岡田順子副主宰の5氏でした。
参加者の投句と選句は各3句でしたが、1句でも入選したことは幸いでした。
事前投句の入選句集の一部分と当日の句会や懇親会の写真など、タップ拡大してご覧下さい。
句会終へ句友と惜しむ春の宴
(薫風士)
正岡子規は下戸だったようですが、懇親会の選者のテーブルに置かれたお酒の瓶をみると、「どの選者が下戸か酒豪か分かる」と愚考しています。
(高浜虚子)
「古壺新酒(ここしんしゅ)」という高浜虚子の言葉の通り、先生方が令和の俳句界を牽引されることを願っています。
(薫風士)
花鳥6百号記念大会の際にゲストとして参加された有馬明人氏や稲畑汀子さん、黒田杏子さんなど著名な方々は亡くなられ、若い世代の俳句への関心がかって程なく、俳句は川柳程人気が無い現状を考えると、俳句界の将来が危惧されますが、まんぽ俳句を口ずさみ、心身の健康を維持して、花鳥8百号記念大会が開催される将来に備えたいと思っています。
句心を子等に繋がむ蝌蚪の紐
「蝌蚪の紐(かとのひも)」は、蛙の卵の意味ですが、花鳥の吟行に初めて参加した際に中子師から教わった思い出深い春の季語です。
(高浜虚子)
(写真)
日本伝統俳句協会8月のカレンダーの一部分
坊城俊樹花鳥主宰の俳句が掲載されています。
タップ・拡大してご覧下さい。
若い世代の方々が花鳥や花鳥諷詠に参加してくれると嬉しいですが、特定の結社に属さなくとも、多くの方々がそれぞれの「まんぽ俳句」を口ずさみ、俳句人口の裾野が広がることを願いつつ、「俳句HAIKU 」の記事を書いています。
この記事は、「ヨイクの日」(4月19日)にゴルフをして仲間と雑談した時に得たヒントにより見直しました。
写真をタップ拡大したり、青色文字をクリックしてリンク記事をご覧頂くと、面白さが倍増するでしょう。
我が命妻の料理に支えられ
幸せよ世界遺産を日々食って
上記の2句は仲間の川柳句会で高得点を取った薫風士の川柳です。
写真の弁当は、胃の無い老躯にもなかなか美味しく、三無さんのご配慮に感謝しながら隅田川の藤棚の下でも頂きました。
観光立国を目指しているからには、電線の地下ケーブル化を促進してほしいものです。
この記事が読者の何らかのヒントになれば幸いです。
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