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11月22日は「いい夫婦の日」です。
AIに勝る俳句や大根汁
(薫風士)
「大根汁」は「だいこじる」と読みます。
俳句は人が詠んでこそ意味があり、価値があります。
AI (エイアイ) には感情が無くて愛が有りませんが、人間には感性があり、愛があります。
俳句に感性を込めて自然や人の営みを詠むのが花鳥諷詠です。
夫婦健在で俳句を楽しめると最高ですが、夫が亡くなってから俳句を楽しんでおられる方も結構多いようです。
俳句では「夫」を「つま」と読んでリズムを整えることがあります。
先日、多趣味の句友が菜園で本格的に自作した野菜を届けて呉れ、軟らかくよく煮た大根を胃の無い身体ながら美味しく戴き、駄句を口遊みました。
葉をも煮る句友の呉れし長大根
大根煮る妻に己は皿洗ひ
ありがたや胃の無き身にも煮大根
風呂吹を婦唱夫随で作りけり
風呂吹に手酌の夕餉留守を守り
深まりし夫婦の絆大根食む
「風呂吹き」は大根や蕪などを大きく切って茹でたり煮たり蒸したものに練り味噌をかけて食べる日本料理で、冬の季語です。
俳句のリズムを整えるために、「大根」は「だいこん」と「だいこ」、「蕪」は「かぶら」と「かぶ」、いずれかに読み変えて下さい。
大根の俳句といえば、高浜虚子の俳句「流れゆく大根の葉の早さかな」のことを思いますが、歳時記(俳誌のサロン))の例句から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
例句の詳細は季語(青色文字)をタップしてご覧下さい。
(大根1)
大根引一本づゝに雲を見る
(一茶)
(大根2)
大根を水くしやくしやにして洗ふ
(高浜虚子)
(大根3)
祓はれて田辺大根完売す
(林和子)
(大根4)
どかと着く京大根の重さかな
(坊城中子)
(大根5)
老う程に手抜き料理の大根煮る
(先山実子)
(大根6)
秋刀魚焼く妻に大根おろすわれ
(塩田博久)
(大根7)
ばあちゃんと呼ばるるに慣れ大根煮る
(押田裕見子)
(大根8)
父の忌に蒔き母の忌に引く大根
(原友子)
(蕪1)
蕪汁好む齢となりにけり
(池田加代子)
(蕪2)
長湯して湯の花の香や蕪汁
(稲葉ちよこ)
(蕪3)
子のつむり洗ふがごとく蕪洗ふ
(近藤紀子)
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