(2024.12.17 更新)
日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されることが決定しました。
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日本酒は命のエキス古酒新酒
句に興じ茶寿も祝ぎたし新酒酌む
新酒酌み良きアイデアの浮かびけり
利酒や今朝思慕里てふ新酒愛づ
酌み交はす泊雲賞の果酒新酒
(薫風士)
冒頭の拙句と写真は、高浜虚子所縁の丹波市の老舗蔵元「西山酒造」が開催したイベント「しぼりたて 今朝思慕里酒祭」を訪ねて詠んだ俳句などと買い求めた高浜虚子命名の酒の一升瓶の一部分です。
「てふ」は「ちょう」と読み、俳句に用いられる「という」意味の古語です。
句碑や瓶のラベルから分かるように、「小鼓」は高浜虚子命名の酒のブランド名です。
「バレンタインデー」の俳句、「ショコラよし地酒も美味しバレンタイン」と口ずさみながら、WEB検索して「歳時記」(俳誌のサロン)などから新酒の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きました。
ご鑑賞下さい。
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百薬の長と嘯き新酒酌む
(稲畑廣太郎)
新酒吐いてころりと逝きし山頭火
(松崎鉄之介)
新酒汲むまた一年を生き伸びて
(柳生千枝子)
古酒新酒こもごも旅の夜の更けぬ
(大串章)
新酒利くときは禁酒の枷を解く
(稲畑汀子)
新酒酌み病歴自慢古稀と喜寿
(歌代進)
新酒酌みはては煙となる身かな
(高橋将夫)
米寿祝ぎ白寿を目指し新酒酌む
(大久保白村)
碧き眼の杜氏も交へし今年酒
(伊東湘三)
ふたぬいて月のかけくむ新酒哉
(正岡子規)
うき人の新酒勸めついなみあへず
(正岡子規)
小便して新酒の醉の醒め易き
(正岡子規)
可からすと能はすと嘗めし新酒哉
(尾崎紅葉)
ある時は新酒に酔うて悔多き
(夏目漱石)
とつくんのあととくとくと今年酒
(鷹羽狩行)
呉れたるは新酒にあらず酒の粕
(高浜虚子)
か牛売りし綱肩にあり新酒汲む
(西山泊雲)
ふくみみる新酒十点みなよろし
(西山小鼓子)
杜氏として「現代の名工」と称される農口尚彦氏のことがNHKの番組で放映されていましたが、丹波杜氏もなかなかのものでしょう。
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