思い出の写真俳句を作ろう!
(2024.2.3更新)
節分や美酒を求めて蔵元へ
節分に今朝思慕里てふ酒祭
「てふ」は「ちょう」と読み、「と云う」意味の古語です。
搾りたての新酒と俳句の題材を求めて、高浜虚子所縁の西山酒造の「今朝思慕里酒祭」のイベントに行きました。
冒頭の写真は小鼓と命名した虚子の俳句「ここに美酒あり名付けて小鼓といふ」をブランドデザイン化した一升瓶の一部分です。
かって、「新酒」の俳句を集めてブログを書きましたが、「新酒」は秋の季語なので、皆さんが「自分も俳句を作てみよう」と思われることを期待して、今回は冬の季語の「熱燗」や「温め酒」の拙句を先ず掲載します。
思ひ出の写真俳句や温め酒
燗酒に偲ぶや祖父の燗姿
温め酒胃の無き身体労りつ
薬にも毒にもなるや温め酒
ここをクリック、《日本酒の日》の俳句特集、をご覧下さい。
「歳時記」(俳誌のサロン)や「575筆まか勢」から俳人の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
歳時記「熱燗」
熱燗や知らぬふりして聞く話
(吉村玲子)
熱燗やいつかきごころ通ひ合ひ
(林和子)
才女の手熱燗徳利持て余す
(島本知子)
歳時記「ぬくめ酒」
温め酒孫膝に置き至福たり
(宮下本平)
教へ子の肴にされて温め酒
(二瓶洋子)
聞き流すことも処世や燗の酒
(塩路五郎)
其の段になると熱燗ほすばかり
(高澤良一)
熱燗が来て縒りもどす主義主張
(亀山幽石)
熱燗にうそもかくしもなしといふ
(久保田万太郎)
熱燗のあとのさびしさありにけり
熱燗もほど~にしてさて飯と
(高浜年尾)
それもまたよしとせむかや温め酒
(高浜年尾)
ひとくさり医者の悪口温め酒
(荒巻大愚)
妻と酌む妻は佛や温め酒
温め酒一夜一夜と親しめり
(高木晴子)
(P.S.)
ここをタップして、「コロナ禍や酒無き昼餉梅雨の灘」をご笑覧下さい。
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