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2023年3月

2023年3月29日 (水)

俳句《卒業・卒園•卒業式》

 

青春の抱負を述べて卒業す

卒園や親子の思ひこもごもに

終活や孫は就活卒業す

卒業や孫は就活爺卒婚

思ひ出の卒業式や我が答辞

卒業式人それぞれの思出に

卒業式マスク無用の晴れ姿

卒業式我が琴線に触れし弁

インフルエンザ卒業式を欠席す

      (薫風士)

 

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに例句を抜粋・掲載させて頂きます。

  

(卒業1

花束の混んでロビーは卒業期

      (鴛尾敏子)

 

卒業2

卒業子一人送りて廃校に

     (荻島雪子)

  

卒業3

スカートの最後の寝圧し卒業す

     (奥田茶茶)

 

(卒業4

卒業生起立そろひて二人なる

      (西村梛子)

 

卒業5

連山の峰くつきりと卒業日

       (瀬口ゆみ子)

 

卒業6

大き夢抱きて吾子の卒業す

      (青野安佐子)

 

卒業7

吾子もまたガウンに帽子卒業す

       (岡村彩里)

 

卒業8

卒業や校歌の山に登りもし

      (升田ヤス子)

 

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2023年3月27日 (月)

ミモザ咲く花と緑の街を步す

   

 
街角に仰ぐミモザや空青し
 
新世帯迎へし庭の花ミモザ 
 
花ミモザ見守る街のゴミ置場
 
家家にとりどりの花ミモザ咲く
 
プランタに五色を揃へチュ-リップ
 
えんどうの花も咲きたる路地の縁(へり)
 
ミモザ咲く八十路のまん步花の街

 
       (薫風士)
  
「歳時記(俳誌のサロン)」と「575筆まか勢」から例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。
例句の詳細は青色文字をクリックしてご覧下さい。
 
歳時記
咲き満てる二本のミモザ百寿祝ぎ
      (五十嵐播水)
    
足萎えし夫と散歩や花ミモザ
      (石川元子)
 
花ミモザレディスランチのレストラン
      (石井雲雀)
 
575筆まか勢) 
ミモザ咲く潮風ゆるき坂の町
      (岡田公子)
   

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2023年3月26日 (日)

子供らとキドラ古墳へ春休み

 

タイトルは日記ブログ用の拙句です。

(写真)

パソコンのNHK-NEWS-WEB記事の一部分。

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実際に行く予定は仁徳天皇陵ですが、最近壁画の新発見で話題になっているキドラ古墳をブログ用俳句に用いました。

 

「春休み」の俳句は、ここをクリックして、歳時記(俳誌のサロン)の例句をご覧下さい

2023年3月23日 (木)

花便り侍ジャパン優勝す

 

花冷えの校庭子等の声もなく

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タイトルは、ブログ用の拙句ですが、あいにく今日は花冷えです。

 

下記の写真のように、夙川公園辛夷(こぶし)の花や早咲きの桜が開花し、神戸王子動物園の新標本木は24日に開花したとのことです。

今日は花冷えですが、来週は花見日和になりそうです。

新型コロナの感染拡大も一応収束し、外出自粛マスク着用などの規制が解除されたので、自衛をしながら花見の吟行をエンジョイしたいと思っています

   

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WBCで日本代表チ-ムが3対2でアメリカに勝ち、優勝し、歓喜に沸いています。

ロシアも侵略戦争を止めて、国民が野球も楽しめる国になってくれる日が来ることを夢見ていますが、実現しそうにありません。

 

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催花雨に咲く黄水仙我が狭庭

先ず咲きし八重の一輪黄水仙

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今朝の天気予報で、季語「催花雨」や「菜種梅雨」の解説をしていましたが、春雨が降り始め、手作りの庭黄水仙やムスカリなどが咲き、膨らんでいた桃の花芽も3月23日に開花しました。

タイトルは、ブログ用のキ-ワ-ドを用いた「季重なり」の拙句です。

白色の水仙(冬の季語)は早くから咲いていましたが、黄水仙もそちこちに咲き、雨が上がると、春本番になるでしょう

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雨上がりの24日には我が庭の白い椿も咲きましたが、神戸王子動物園の新標本木の桜も開花したとのことなので、春本番の吟行をエンジョイしたいと思ってす。

 

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2023年3月21日 (火)

春分や子供に見せん親の背

   

タイトルは、ブログ用の拙句です。

「背」は、「5-7-5」のリズムにするために、「せな」と読んで下さい。

パンフレットの写真は、「ひとはく通信 ハ-モニー」(118号)の一部分です。タップ拡大して解説をご覧下さい。

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春分の日なので好天を期待していましたが、あいにくの雨になり、「ひとはく」の新館で本を読んだり、小鳥の標本を見たりして過ごしました。

何事にせよ、「良かれ」と思ってアドバイスしても、「押し付けは嫌だ」と、反発を招くことがよくあるので、なるべく「不言実行」で「背を見せる」ように心がけていますが、ままになりません。

それでも、「いずれわかるだろう」と、諦めないで自分に言い聞かせているこの頃ですが、元気な子供が居るのは嬉しいことです。

 

「ひとはく」で愛でる自然や彼岸の日

「新館」の仕掛け巧みや春の雨

春雨の音リズミカル鎖樋

春雨や見てるつもりが見られをり

下からも上からも見ん山笑ふ

暖かや親の背見て子は育つ

        (薫風士)

 

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2023年3月18日 (土)

丹波篠山雛祭り 《吟行の写真俳句》


  

3月14日、句友と丹波篠山の雛祭りを見に行き、吟行しました。

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篠山城大書院•武家屋敷安間家資料館•青山歴史村•歴史美術館を4館共通券(600円)で巡りました。

写真と拙句を掲載します。

バザールタウン篠山の駐車場で句友を待っている間に、軽トラがよく行き来したので先ず1句詠みました。

 

軽トラの行き交ふ丹波春浅し

城跡を望む花芽のなほ硬し

白鷺も鵜もゐる濠や春浅し

青き踏み濠辺に立てば鷺飛びぬ

白鷺も青鷺もゐし春の濠

御祓(みそぎ)とて竹樋に流す紙の雛

水琴窟春の煌めき樋を流れ

雛流す水琴窟の音清し

句に遊び篠山城趾青き踏む

城跡や天道虫が下萌

デカンショ館鎧と雛の威容かな

春ともし写真禁止の美術品

春日陰法廷跡の被告席

春灯や法廷跡の美術館

白梅や無文銭てふ庭に映ゆ

下萌や青山銭の石囲

春風やお伽草子の大絵巻

目纏の舞ひたる庭の春日向

武家屋敷小さき紅梅庭隅に

暖かや別れを惜しむ立ち話

  

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2023年3月10日 (金)

日々の散歩に5-7-5《まんぽ俳句3月》

   

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まんぽ俳句」とは、「散歩」を「万步」や「漫歩・漫遊」などの掛詞にした薫風士の造語です

  

「俳句は好き好き」と割りきって、健康長寿を目指して、まんぽ俳句を口ずさんでいます。  

      

頼もしき無邪気な幼春の園

春浅き家路の子らの声元気

春めくや老の感慨一入に

まん步にはマスク忘るな花粉症

庭隅に植ゑし球根芽を出しぬ

不死鳥に剪定したる垣根杉

杉垣根花粉は嫌と花芽切る

小さくとも松竹梅あり庭の春

  

朝日さす舗装工事や暖かし

3.11の今日は夏日になるところもあるそうです。

福島の復興が未来志向で促進されることを祈っています。

      (薫風士)

 

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2023年3月 7日 (火)

早春の琵琶湖•長浜城(俳句と写真)

  

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3月6日、啓蟄の日にJR新快速で長浜に行き、琵琶湖•長浜城•豊公園周辺を吟行しました。

長浜城は「秀吉の出世城」と言われ、周辺の公園は「豊公園」(ほうこうえん)と呼ばれ、瓢箪がメルクマ-ルになっています。

吟行に行けない方は、下記の写真を参考にして、擬似吟行をお楽しみ下さい。

拙句がヒントになれば幸いです。

  

早春の青空高く天守閣

瓢箪の穴越覗く春の城

雪吊を残す一景豊公園

紅白の梅一対や豊公園

早春の豊公園を車椅子

早春の煌めく湖(あわうみ)空蒼し(あおし)

湖の朽し桟橋春の鴨

長浜や湖畔の池に春の鴨

春鴨の水脈の揺らぎや池の昼

城下町盆梅展のパスポート

盆梅を尻目に幼SLへ

盆梅展孫のためとて割愛す

とんかつの創作料理春を愛で

春浅き創作ランチ手酌酒

啓蟄の一日のまん步城下町

早春の帰路の車窓や月ほのか

 

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2023年3月 4日 (土)

早春の嵯峨野•嵐山《俳句と写真》

 

3月3日雛祭りの日、句友の勧誘で嵯峨野を吟行しました。

吟行地紹介の15句を写真と共にご笑覧下さい。

 

早春の嵯峨野や喜寿のピアの音

春浅きべ-ゼンドルファ弾く思ひ

早春の光と影にさざれ石

嵯峨駅の尊徳像や春浅し

紅の花源平梅の一枝に

紅白の盛りの梅や土塀沿ひ

紅梅は苑に誇るや天龍寺

早春の街賑ふや嵐山

春浅き街晴れやかな着物行く

春浅し乙女和服に湯葉チーズ

早春や光煌めく桂川

早春の川辺に乙女こもごもに

大堰川舟点々と春浅し

早春や堰の上下舟と鳥

春浅き賑ひ戻る渡月橋

雛祭り電車っ子には興味無く

  

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2023年3月 1日 (水)

Haiku of Bashō(芭蕉300句 181~190)

    

降る音や耳も酸うなる梅の雨

(huru-oto-ya mimi-mo-suunaru ume-no-ame)

                           (181/300)  

the sounds of rain,

falling on plum-trees,

make my ears sour.

 

 

雲雀鳴く中の拍子や雉の声

(hibari-naku naka-no-hyōshi-ya kiji-no-koe)

                            (182/300)

cries of pheasants,

making rhythmical beats

among chirps of skylarks  

 

しばしまもまつやほととぎす千年

shibashima-mo matsu-ya hototogisu sen-nen

                           (183/300)

awaiting a cry of a little cuckoo,

for a short time_

as if for a thousand years

  

(注)

この俳句は「5--4」の破調です。

「松は千年竹は万年」という諺に因んで、「まつや」を「待つや」と「松や」の掛詞にしています。

   

五月雨や桶の輪切る夜の声

samidare-ya oke-no-wa-kiruru yoru-no-koe

                            (184/300)  

the early summer rain_

the tub’s hoop break:

the voice of night

   

(注)

この俳句をWEB検索すると、「桶の輪切る」を「箍が切れた」と解釈していますが、「桶の輪切れし」とか「桶の輪切れたる」という表現でないので、そのような解釈は誤りでしょう。

「夜の音」といわず「夜の声」と擬人的表現をして、「桶の箍が切れるほど強い五月雨に桶の水が溢れている音がする」のを比喩的に詠んだ俳句と解釈して、「切る」を「break」と不定詞(動詞の現在形の「s」を付けない原形)にして、仮定法現在で訳出しました。

ちなみに、「575訳」も次のとおり翻訳していますが、誤訳と言えるでしょう。  

in the summer rain

the hoop of the pail has split,

a sound of the night  

 

子ども等よ昼顔咲きぬ瓜むかん

kodomo-ra-yo hirugao-saki-nu uri-mukan

                           (185/300)   

Children!

Bindweeds are in bloom_

I’ll peel cucumbers for you.

 

 

五月雨や色紙へぎたる壁の跡

samidare-ya shikishi-hegi-taru kabe-no-ato

                           (186/300)  

the early summer rain_

a trace on the wall:

peeled-off poetry-card

  

田一枚植て立去る柳かな

ta-ichimai uete-tachisaru yanagi-kana

                            (187/300)  

upon planting rice

in a lot of paddy field,

there left a willow

 

蕣や是も又我が友ならず

asagao-ya koremo-mata waga-tomo-narazu   

                           (188/300)  

morning glories_

neither they

my companions

 

玉祭りけふも焼場のけぶり哉

tamamatsuri kyo-mo-yakiba-no keburi-kana

                            (189/300)   

today too_

the crematory

smoking

  

家はみな杖にしら髪の墓参

ie-wa-mina tsue-ni-shiraga-no hakamairi

                            (190/300)

the whole family_

visiting the grave,

with sticks and grey-haired 

 

俳句《磯遊び》

    

漸くにコロナ収束磯遊び

磯遊び戦禍の国思ひ馳せ

         (薫風士)

  
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(写真)

須磨浦公園吟行

(2021年3月)

        

「歳時記」(俳誌のサロン)や「575筆まか勢」から気の向くままに「磯遊び」の例句を抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字をクリックして、ご覧下さい。

     

歳時記

青春に想ひを駆せて磯遊び

        (松井治美)

  

固まつてゐてひとりづつ磯遊

        (杉浦典子)

   

575筆まか勢

岩の間に手をさし入れて磯遊び

        (山口誓子)

   

先生の声嗄らしゐる磯遊

       (藤井寿江子)

  

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