故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう!
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新型コロナウイルス感染拡大第5波が一応収束し、飲食店等に対する時短要請等が解除されたので、2021年11月9日に「仲よし俳句会」の吟行俳句会を近場の「つくしの里」で開催しました。
吟行地の解説と三田市民文化祭俳句大会の紹介を兼ねて、掲載の許可を頂いた句友の俳句と薫風士の投句等を下記に掲載します。
(林わこさんの投句)
黒豆の畑は刈り取り間近なる
立冬の村の奥より犬の声
誕生の記念樹桜紅葉して
穭田や真っ赤な傘の人通る
山裾に添ふ家並や秋桜
揺らぎ合ひても縺れなく秋桜
(薫風士の投句)
初冬のつくしの里を句に遊ぶ
口ずさむ試歩の俳句や時雨晴
凩の里を試歩せり句を口に
黒豆か収穫後の畝黒し
初時雨上がり白鷺滑降す
木枯に白鷺飛ぶや羽束川
凩に朱の鮮やかな吸引車
ミニロール配られ句座の冬温し
第53回三田市民文化際俳句大会が2021年11月13日に開催されましたが、薫風士は都合で募集句に投句せず、当日は生憎の風邪で寝込んでしまい、残念ながら欠席しました。
応募句(兼題なし)で三田俳句協会賞を受賞した植坂和子さんの俳句「病理学研究室の鶏頭花」は新鮮なテーマ・題材でコロナ禍の俳句大会の応募句として多くの選者の共感を呼ぶのに成功しています。
この俳句は「切れ字」が無いからダメだという人もいるでしょうが、強いて言えば最後の「鶏頭花」が「切れ」の役をしていると言えるでしょう。
第50回と第51回の大会では幸い当日の席題投句が入選しましたが、俳句大会の募集句は吟行句とは異なり、俳句の表現の巧みさのみならず題材にインパクトが無いと選者の注目を惹くことができません。
第53回三田市民俳句大会の当日投句の席題は「冬紅葉」と「口」だったそうです。
句友の頑張りの試歩を詠んだ薫風士の掲句「冬紅葉」・「口遊み」は、「季語」と「お題」を二つとも含む俳句なので、「もし今回の俳句大会に応募していたら入賞したかもしれない」と自画自賛していますが、斬新さに欠けているのでダメでしょうね。
いずれにせよ、吟行は楽しむことを優先し、投句の際に推敲すれば良いと思っています。
そこで、一句
(薫風士)
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