《残暑・秋暑し》(俳句と川柳)

     

(2024.9.7 更新)

秋暑し作り笑ひで媚ぶ候補

 

残暑とて灼熱なりし正午過ぎ

 

終活の思案あれこれ秋暑し

  

秋暑き延命地蔵叶ふ願

  

草刈り機の泣き声高し秋暑し

 

秋暑し日向の青木葉の焦げて

 

建前の鎚音響き街残暑

 

ス-パ-の米売り切れて秋暑し

 

米求めス-パ-巡り秋暑し

 

ス-パ-の米の売り場の無き残暑

  

秋暑き補修工事やまんぽ道

      (薫風士)

       

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秋暑しダ-クパタ-ンの溢るる世

秋暑し森に入りては枝を見む

予期せざる残暑見舞や京の品

      (薫風士)

  

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この写真は、思いがけなく句友が残暑見舞いにくれた京の伝統ある村上重本店の漬物です。

お礼の代わりに掲載させて頂きますが、「おねだり」ではありませんので、忖度無用です。誤解しないで下さいね。

    

川柳擬きの拙句を掲載しましたが、川柳はこの記事の最後にあります。

     

2017.8.16の記事(改定版) 

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2017年8月7日の立秋は、長寿台風5号が極地的大雨をもたらしたにもかかわらず、「残暑」ならぬ「猛暑」でした。

8月11日(「山の日」)も真夏日でしたが、チュヌの主人は神戸フルーツフラワーパークのプールに家族で出かけました。

 

水上のアスレティックや秋暑し 

        (薫風士)

      

今日13日は「迎え火」で故郷にお墓参りに行きました。

  

かみ合はぬ親子の会話墓参り 

        (薫風士)

  

お盆を迎え、さすがに朝夕は涼しくなり、日中の残暑も凌ぎ易くなりました。

  

夕風やの亡骸腹を見せ 

        (薫風士)  

   

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歳時記「残暑」・「秋暑し」から気の向くままに「水」に関連した俳句を抜粋掲載させて頂きます。

  

残暑1

谷水に足ひたしゐる残暑かな 

       (山田京子

  

残暑2

船の水尾より残暑解く風生る 

      (稲畑廣太郎

  

残暑3

水平線まろき紀南の残暑かな 

      (伊勢きみこ)

 

残暑4

塩振りし水ぐいと飲む残暑かな 

       (廣瀬雅男)

  

残暑5

残暑なほ素焼の鉢に水を足す

       (礒貝尚孝)

 

秋暑し1

斬られ役水飲みに来て秋暑し 

        (辻享子)

 

秋暑し2

襤褸裂の水にしづみて秋暑し 

      (八木柊一郎)

 

秋暑し3

秋暑し醍醐の杜の力水  

       (柳橋繁子)

 

秋暑し4

秋暑し空地に残る水道管 

      (森山のりこ)

   

秋暑し5

秋暑しどこまで洩るる汚染水 

       (田中藤穂)

  

秋暑し6

置水に気泡のひとつ秋暑し 

       (高橋道子)

   

「水」といえば、某川柳句会でチュヌの主人(薫風士)が高得点をとった「水」の川柳を最後に掲載します。

  

失言を水に流さぬ民の声 

怖いもの地震・洪水・テロ・女房

我が町は花と緑と水の町

幸せよ水の美味しい町に住み

  

チュヌは水道の散水ジョウロの水を飲むのが大好きです。

チュヌの主人の川柳もどきの俳句を掲載した「俳句の鑑賞 <溽暑(じょくしょ)・蒸し暑し>」もご笑覧下さいね。

  

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