(2024.8.22更新)
ここの青色文字(記事のタイトル)をクリック(タップ)して、「梅雨の亀の呟き《政界の若返りを!》」や「《亀の呟き》大阪・関西万博に望むこと」をご一読下さい。
亀鳴くや政治刷新鬨の声
亀鳴くや海神の声聴けよとて
亀鳴くや無理をするなと帰路の闇
亀鳴くや無理ムリとは言いづらく
亀鳴くやパワハラ嫌と言えなくて
亀鳴くや餓鬼大将にいびられて
亀鳴くや我が身になって考へよ
亀鳴くや主人諫めよポチとても
亀鳴くや仏心の嘘をつき
亀鳴くや仏の嘘は民の為
亀鳴くやドニプル川を血に染むな
(薫風士)
2022年3月18日に、ウクライナ紛争についてプーチン大統領や世界の指導者が賢明な決断をしてくれることを切望して「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠んだ記事「血に染むなドニエプルてふ春の川」をご覧頂いと思いますが、貴方にとって「声なき声」とは何でしょうか?
掲句の比喩に込めた思いをシェアして頂けると幸いです。
タイトルの俳句「亀鳴くや」は2017年12月1日に国際俳句協会主催で開催された第19回HIA俳句大会の稲畑汀子選の特選になったチュヌの主人(木下さとし▪︎ 薫風士)の投句です。
この句は、「亀鳴くや皆愚かなる村のもの」という句を作った高浜虚子の孫に当たる稲畑汀子さん(当時、日本伝統俳句協会会長)の目に留まり、特選になったのでしょう。
(写真)
カラ-図説日本大歳時記
「亀鳴く」は「春の季語」です。
写真をタップ拡大して、解説と例句をご覧下さい。
虚子は「亀鳴く」という季語を用い、「愚か者」と言わず、「愚かなる村」の「もの」と「ひらがな」表示にすることによって何かを比喩的に表現しようとしたのではないでしょうか?
「俳句談義(15):『昭和の日』・『憲法記念日』と俳句」において述べたように、いろいろな解釈が可能です。
「愚かなる村のもの」の「もの」とは何か? 「者」か? それとも、「物」か?
「皆」とは「亀」のことか? それとも、「人は皆愚か者」と嘆いているのだろうか?
「村」とはどこの村か? 「政治家や日本人の村社会意識」の比喩ではないか?
等々、あなたも面白い解釈をしてみて下さい。
(青色文字をクリックすると解説記事をご覧になれます。)
「声なき声」は英語ではサイレント・マジョリティ(silent majority)です。「ベトナム戦争」についてのニクソン大統領の発言や、「安保闘争」についての岸信介総理大臣の発言など、色々な使い方がされています。
あなたにとって「声なき声」とは何でしょうか?
2017年の流行語大賞は「忖度」(そんたく)が選ばれました。
広辞苑によると「忖度」は「他人の心中をおしはかること」ですから、「おもてなし」の心に通ずる言葉でしょう。
「空気を読む」とか「阿吽の呼吸」とかいう言葉がありますが、肝心なことは「何について忖度するのか、忖度して何をするのか」です。
政治問題や国際問題には国民を納得させる透明性が必要でしょう。
「利敵行為・利敵発言」などのレッテル貼を恐れて発言しない「声なき声」、すなわち「トランプ大統領」や「安倍総理」などが声高に推進している北朝鮮に対する強硬政策について危惧しながら発言しない「声なき声」の真意は何か、日本が戦前に経済制裁などによって追い込まれ、「真珠湾攻撃」をしたこと、「天皇を現人神」として独裁的軍部が無謀な戦争を推進したこと等を考えれば、答えは自明ではないでしょうか?
「今年の漢字」に「北」が選ばれました。
国や人々が互いに背を向けて離反するのではなく、向かい合って対話する政治を推進してほしいものです。
愛する日本の将来のために、また世界平和のためにも、「人道とは何か」を政治家が真摯によく考え、叡智をもって政策を推進することを願っています。
あすなろう民の祈りの大聖樹
(薫風士)
この俳句は神戸メリケンパークのクリスマスツリーを詠んだチュヌの主人の俳句です。
「宗教と科学の融合」をご一読下さい。
冒頭の写真は先日チュヌの主人が神戸市の布引ハーブ園で寫した「愛の像」(Statue of Mother and Child) の写真です。
「本との出会い <母と子・優しさと厳しさと>」をご覧下さい。
(青色文字をクリックするとそれぞれの記事をご覧になれます。写真はクリックすると拡大します。「聖夜」・「クリスマス」(歳時記)の俳句も青色文字の季語をクリックしてご覧下さい。)
青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「和文俳句」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。