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2024年8月

2024年8月28日 (水)

俳句《故郷の風景・稲穂風》

 

故郷の浸る思い出稲穂風

丹波路や思い出多き稲穂風

         (薫風士)

   

堪へがたし稲穂しづまるゆふぐれは

                          (山口誓子

   

「ゆふぐれは」は「耐へがたし」を視覚的に強調し、省略した「耐へがたい」対象を考えさせる為に「夕暮れは」と漢字を使用しなかったのではないでしょうか?

省略された言葉は「稲穂の匂い」ではなく、有機肥料などの「田畑の匂い」でしょう。

この俳句の句意は稲田に囲まれた田園生活の体験の無い方には理解できないでしょう。

      

歳時記(俳誌のサロン)から「稲穂風」の例句を2句抜粋掲載させて頂きます。

 

山ひとつ越えれば湖国稲穂風

        (仲井多美江)

  

遅速なく刻む水車や稲穂風

        (黒滝志麻子)

   

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2024年8月23日 (金)

俳句《冷麦》

 


冷麦や入れ歯新調したる味
冷麦や胃無き老躯の日々の糧
冷麦の昼餉を愛づや街猛暑

       (薫風士)

 

_132139_3 写真は、親戚がくれた中矢製麺所の冷麦「金龍ひやむぎ」です。

 


歳時記(俳誌のサロン)から「冷麦」の例句を抜粋掲載させて頂きます。

冷麦をすする最中人がくる
      (武田正子)

 


冷麦のすすり音高く卒寿なる
       (南うみを)

 


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2024年8月16日 (金)

本との出会い《俳句的生活》

  

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秋の風鈴の俳句について俳句HAIKUの記事を書こうと、ふと思いついて、十年ほど前に読んだまま棚に置ていた長谷川櫂著「俳句的生活」のページをパラパラと繰って見た。

     

飯田蛇笏の有名な俳句「くろがねの秋の風鈴鳴りにけり」についての記事に納得し、高浜虚子の晩年の俳句「去年今年貫く棒の如きもの」や「春の山屍をうめて空しかり」などについての句評を見たが、「どれも非情な遊びごころの句である。」と、一括してあっさり切り捨てたような結論付けしているのみで、長谷川櫂氏の句評には物足りない気がした。

高浜虚子の俳句は櫂氏の好みに合わないのか、余り興味が無いのか、「あとがき」を読むと、虚子の俳句については認識不足と言わざるをえないと思う。

  

国際俳句協会投稿記事や「俳句談義(1)虚子辞世句『春の山』の新解釈」、「虚子の俳句『去年今年貫く棒の如きもの』の棒とは何か?」、「俳句談義(5): 戦時中の高浜虚子・文芸家としての良心」、「『客観写生』と『花鳥諷詠」の違い」などをご覧下さい。

  

「俳句的生活」の「あとがき」に、「俳句の密室の壁を破りたい」 という趣旨の記載があり、同感であるが、更にその視野を世界に広めて欲しいものである。

   

俳句と川柳: 世界遺産へ小異捨て」をご覧下さい。

     

(最後に掲載の「俳句的生活」の「あとがき」等、抜粋頁の写真をタップ拡大してご覧下さい。)

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2024年8月11日 (日)

パリ五輪の俳句《立秋・秋立つ・秋に入る》

     

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冒頭の写真はフジテレビ「めざまし8」の一画面です。

 

パリ五輪の近況を日記代わりの拙句に詠みましたが、青色文字(季語)をタップ(クリック)して、歳時記(俳誌のサロン)などの例句をご覧下さい。

 

写真(NHK-TV画面など)を気の向くままに順次掲載しますので、写真をタップ拡大してご覧になり、貴方もご自身の思いを俳句に口遊んで頂けると幸いです。

     

パリ五輪四年辛苦の汗をかき

 

一瞬の為に汗すやパリ五輪

 

立秋やメダルラッシュのパリ五輪

 

秋立つや男子体操金メダル

 

秋立つや技の冴えたる日本団

 

基礎体力勝る黒人秋立ちぬ

 

多様性五輪の集ひ秋に入る

 

パリ五輪何だかんだと秋に入る

  

俳句《パリ五輪開会式に夏の雨》」や「俳句《盛夏のパリ五輪》」もご覧下さい。

        (薫風士)

  

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最後の二つの写真は、パソコンのMicrosoft Start画面に出た記事の一部分の写真ですが、パリ五輪の女子体操の銅メダル順位決定が二転三転したことやブレイキンは米国発祥の新競技にかかわらず2028年開催のロサンゼルス大会では採用されないこと等を報じています。

写真をタップ拡大して記事をご覧下さい。

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2024年8月 6日 (火)

俳句《パリ五輪「日焼」と「汗」》

    

メダリスト額の白き日焼け顔

メダリスト額に汗し目に泪

金メダル胸に泪の日焼け顔

炎天下雪辱したる銅メダル

        (薫風士)

   

掲句は、パリ五輪でベルサイユ宮殿に近い「ゴルフ・ナショナル」で開催された男子ゴルフ大会のメダリストを称える存問の拙句です。

 

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松山秀樹の活躍ぶりをNHK-TV画面の一部部の写真で紹介させて頂きます。

  

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因みに、「俳句《盛夏のパリ五輪》」や「俳句:汗とオリパラ」、「プレバト・永世名人の『サンダル』の俳句を考える」、等をご覧頂けると幸いです。

  

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2024年8月 3日 (土)

俳句「猛暑」「俄雨」《夏の橋立吟行》

     

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2022年10月に天橋立を訪ねた際に書いた記事「秋の天橋立《バス旅行の写真と俳句》」を読んで頂いた方もあると思いますが、2024年7月27日の猛暑に家族で天橋立を訪ねました。

     

こうのとり待ちたるホ-ム酷暑かな

冷房にほっと一息こうのとり

夕立に駆け込み茶屋の昼餉愛づ

冷酒のチョイ飲みセット愛でにけり

「あなたとの出逢いに乾杯」と気の利いた台詞が箸の包みに書いてあります。

この老舗「ちとせ茶屋」はキャッチフレーズを巧みに利用しており、応対も「気が利いて」、「記の効いた」・「機の効いた」文化度の高い現代的老舗と思いました。

写真をタップ拡大してご覧下さい。

          

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「冷房」や「夕立」は夏の季語ですが、「猛暑」や「俄雨」は歳時記に季語として認知されていないようです。

 

「俄雨夜中に降れど夕立と」 まんぽ俳句を詠むメモ代わりに撮った写真を掲載しますが、俳句結社の俳句会などに投句する場合は、主宰やメンバ-の好みを考慮して推敲すれば良いとして、日記代わりの「まんぽ俳句」を口遊んでいます。

皆さんも写真を見て疑似吟行をして頂けると幸いです。

     

俄雨上がり昼餉を終へ街へ

俄雨炎暑を冷やし心地良し

(にわたずみ)塔を映して風涼し

猛暑日の雨後の智恩寺涼しけり

晴れ男愛づや廻旋の橋 

雨宿りの昼餉のお陰でタイミングよく、珍しい廻旋橋の廻旋情景を見物出来ました。

ここをクリック(タップ)して、天橋立観光協会の観光ガイドで廻旋橋の解説・動画をご覧下さい。)

   

モノレールの窓曇らせし夏の雨

橋立や夏の雲を股のぞき

股のぞき夏の橋立登り龍

股のぞきパリにつながる夏の海

股のぞきビューランドの風涼し

炎天下なかよし地蔵穏やかに

リフトにて橋立愛づや夏の風

            (薫風士)

   

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2024年8月 2日 (金)

俳句《梔子の花》

 

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「梔子」や「くちなし」の例句は、ここをクリック(タップ)して、歳時記(俳誌のサロン)をご覧下さい

   

「ブログを書くのは時代遅れだ」「AIに任せた方が儲かる」などと言う人がいるようですが、「俳句HAIKU」 のブログは金儲けに書いているのではありません。

  

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ものが言える元気な口があるがぎり、「自由にものが言える時代を大切にしたい」との思いを駄句に込めてブログを書いています。

まんぽ道で、枯れた花の梔子に一輪白い花が残っているのに気付き、帰路に白いシェパ-ドのバラン君に会い、駄句を口ずさみました。

「バラン」という名前は、バラン君のご主人によると、漫画(アニメ)のバランに因んで付けたそうです。

    

梔子の朽ちし花にも白一つ

梔子の花や「まん歩」を白寿まで

梔子の朽ちたる花や雨後の道

梔子の匂ふまん歩や雨催

         (薫風士)

    

梅雨の亀の呟き《政界の若返りを!》」や言葉の力・俳句の力《癒し》」、「俳句《涼し》死の話」などをご覧下さい。

    

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