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2016年2月

2016年2月23日 (火)

「2.22」 と 「2.26」 は何の日か? <虚子と碧梧桐>

                

222日は高浜虚子(俳人、1874.2.22~1959.4.8)の誕生日で、226日は河東碧悟桐(俳人、1873.2.26~1937.2.1)や与謝野鉄幹(歌人、1873.2.26~1935.3.26)の誕生日です。

(青色の文字をクリックすると解説などがご覧になれます。)

河東碧悟桐高浜虚子の唱導した「客観写生」「花鳥諷詠」に対抗して新傾向俳句自由律俳句を推進しました。碧悟道が亡くなった際に高浜虚子が贈った弔句たとふれば独楽のはじける如くなり」は名句ですが、そのことを知らなければこの句は何を例えて詠んだのか全く分かりません

河東碧梧桐の代表句は「赤い椿白い椿落ちにけり」です。高浜虚子は4月8日に亡くなりましたが、椿を愛していたことから虚子の命日は「椿寿忌」とも言います。椿は生命力が旺盛で繁殖力もあり、実生の木が次々と生えてきます。この句を読むと、正岡子規の指導を共に受けた高浜虚子と河東碧梧桐の何か不思議な縁を感じます。

    

政治の分野に目を向けると、222日は「竹島の日」です。

226日は1936には226事件(昭和維新を天皇に訴えようとして決起した陸軍青年将校によるクーデタ未遂事件)が起こった日です。翌年には日中戦争が勃発しています。

竹島尖閣諸島領有権問題は日本が解決すべき重要な国際問題・政治的課題ですが、次の衆議院選挙で与党・野党のどちらが政権を取るにしても、国際法に則て平和的解決の努力をしてほしいものです。

   

米国に目を向けると、222日はジョージ・ワシントン1732.2.22~1799.12.14アメリカ合衆国初代大統領生誕の日です。 

米国では11月の大統領選挙を控えた民主党と共和党の候補者指名争いの行方が注目されます。      

現在、米国では民主党ヒラリー・クリントン前国務長官とバーニー・サンダース上院議員が接戦状態です。目下、共和党ではドナルド・トランプ氏(実業家)がリードしていますが、トランプ氏が米国大統領に選ばれるようなことになれば、日本にとって最悪の事態ですね。そのようなことにならないことを祈っています。

    

日本では7月に行われる参議院選挙を控え、与党と野党の選挙対策が注目されます。次の衆議院選挙で与党・野党のいずれが政権を取るにしろ外国のポチとなってほしくないですね。日本は平和憲法を堅持し、自衛隊は毅然として専守防衛に徹し、政治・経済・文化・スポーツなど国民がそれぞれの得意な分野で国際交流を促進して世界平和の為に貢献することができるようにしたいものです。

   

222日は愛猫家には大事な「猫の日」ですね。私事ながら、226日はチュヌの誕生日です。チュヌは今年10歳になりますが、人間に換算すれば60歳を超えているでしょう。元気な限り主人のお供をして主人の祈りの実現のためにスポークスドッグをつとめます。「チュヌの便り」(俳句談義」や「政治談議」など)をご覧下さい。

    

     

    

2016年2月17日 (水)

「旗日」は死語か? 「建国記念の日」の俳句を読んで思うこと

             

某俳句会で次の俳句が投句され、様々な意見が出て俳句談義が盛り上がりました。

・旗日とふ日本語ありき建国日

作者は「旗日」は死語になっていると考えてこの俳句を作っています。

旗日」は現在も使われているという某氏からは、

「『旗日とふ佳き日本語や建国日』に修正した方が良いのではないか」

との提案がありました。

しかし、作者は提案された修正案は気に入らないようでした。「旗日」という用語が死語になったかどうか、認識の違いもありますが、俳句は好き好きですね。

ちなみに、「とふ」とは「問う」という意味の旧仮名使いの場合もありますが、上記の俳句の場合は、「という」の古語です。

河豚を福てふ故郷へ子と孫と」という投句もありました。この「てふ」の用法についても質問が出ましたが、この「てふ」は「という」意味で「とふ」よりもよく用いられる古語です。この句は「河豚を福と呼称している故郷へ子と孫と訪ねた」ことを詠んだものでしょう。「河豚を福てふ」という語句、すなわち、「河豚を福という」意味の語句全体が「故郷」を修飾していると理解すべきでしょう。なお、「河豚」(ふぐ)は冬の季語です。

(青色の文字をクリックすると俳句の詳細や解説記事などがご覧になれます。)

インターネットの歳時記には、建国記念の日」の俳句は130あります。

懐妊の会見をせり建国日」(竹内弘子)が冒頭にありますが、この句は作者ご自身のことを詠んだのでしょうか?「をせり」という表現の妥当性に疑問を感じます。

建国記念の日」は戦前は「紀元節」と言っていました。

「紀元節」の俳句は、正岡子規の「梅正に綻びそむる紀元節」など30句掲載されています。

       

「旗日」が死語かどうかといえば、池田澄子さんの俳句「旗日とやわが家に旗も父もなし」(増殖する俳句歳時記)の清水哲男氏の句評には「もはや死語の感のある旗日」とあります。「旗日」という言葉は死語になっていなくても「老人語」とみなされるでしょう。祭日に国旗を掲げる家は戦後めったに見かけなくなりました。

2月11日を建国記念日とすることは歴史的事実としての根拠がなく古事記などの神話に基づいていることを認識して、日本の歴史や未来に思いをはせ、日本の平和を守る努力をすることが大切でしょう

人々が究極のLOVE」(Ultimate LOVE)を実践し、平和憲法の堅持により日章旗が平和国家日本のシンボルとして内外の人々に広く受け入れられる日が来ることを祈っています。

     

   

2016年2月 7日 (日)

「東風・こち」を詠んだ俳句で考えたこと

       

インターネットの歳時記には「東風」を季語とした俳句は526句ある。

東風1」の冒頭句は、杉田久女「東風吹くや耳現るゝうなゐ髪」である。

この句について、加藤楸邨は講談社版「日本大歳時記(春)」で次のように評している(抜粋)。

「東風に吹き分けられた間から愛らしい耳が現れてきたところを詠んだもの、まことに微妙な把握のしかたであるといえよう。・・(省略)・・この句は「春風や」ではまったく死んでしまう。春風では出せない風の感触があるからだ。もちろん語感のちがいだけでないもない。東風という春、東から吹く風の伝統的な感じと、「吹く」のはたらいている動きとが、相伴って「耳現るゝうなゐ髪」をすこぶる微妙に生かしているからである。・・(省略)・・」    

   

東風3」の冒頭には、与謝蕪村の「のうれんに東風吹くいせの出店かな」があり、 

東風4」には稲畑廣太郎の句「祝ぎ色の東風に押されて会場へ」(「花鳥」六十周年、五百号祝句)がある。

東風5」の冒頭には、「軍隊の短き言葉東風に飛ぶ」(竹下しづの女)があり、

最後には「着ぶくれて馬耳東風を通す夫」(塩千恵子「峰」)がある。

ちなみに、俳句雑誌「」の表紙には「俳句は言葉選びの文芸」とある。

        

・飼主の香に犬駆け来東風吹きて

この俳句はチュヌの主人がカ行の言葉を集めて作ったものですが、   

ウイキペディアの「東風」の項を見ると、季語以外の解説

中国は射程距離が1万キロ以上あり、中国本土よりアメリカ合衆国本土まで到達可能[5]な『東風41』という弾道ミサイルを開発中」との記事があり、   

また、日経新聞Web刊のコラム(2016.1.28の有料会員限定記事)によると、

「1970年に初の人工衛星打ち上げに成功した中国は、ソ連・ロシアから提供された技術をコピーしながら宇宙計画を継続し、03年には初の有人宇宙船「神舟」、07年に月探査機、10年には中国版の全地球測位システム(GPS)衛星『北斗』をそれぞれ打ち上げるなど、着々と成果を出してきた。中国は順調に行けば18年にも独自の有人ステーション『天宮』の中核部分を打ち上げ、その後、順次追加パーツを合体させて20年にも運用を開始する見通しだ。」

とのことです。

北朝鮮ミサイルを開発発射実験しており、今朝のNHKニュースによると、自衛隊は政府の命令を受けて迎撃ミサイルPAC3防衛省に配備した。

        

外国の「ポチ」となることなく平和憲法の堅持により平和外交を促進し、国民を守る努力をする政府が確立される選挙にしなければなりませんね。

    

「春隣」の俳句を集めました。

        

「春隣」を季語に用いた俳句はインターネットの歳時記に約900句もあります。

(青色の文字をクリックすると俳句の詳細や解説がご覧になれます。)

   

春隣1」には、

・開館へ向けて一気に春隣  稲畑汀子

が掲載されていますが、この句は虚子記念文学館の開設準備を詠んだものでしょう。

   

春隣2」の冒頭には、

・叱られて目をつぶる猫春隣

がありますが、久保田万太郎面白い句です。

   

一般に、「取り合わせの季語はどんな句にも使われている」という感じがします。「春隣」についても、感覚的に「春隣」という季語にマッチした俳句は少ないので、各ページから1句ずつピックアップします。

    

春隣1

・田畑にめりはり見えて春近し  久崎富美子

    

春隣2

・芽を一つほぐすあぢさゐ春隣  永見博子

 

春隣3

・髪切つてピアスを選ぶ春隣  宮坂恒子

    

春隣4

絵手紙に添へし一句や春隣  高橋秋子

    

春隣5

・旅誘ふちらしの増えて春隣  楯野正雄

     

春隣6

・春隣水車は光弾きゐて  大橋晄

     

春隣7

土佐堀のたゆたふ水も春隣  大橋晄

    

上記2句の掲載誌は「雨月」ですが、この俳誌のHPには

「主張 虚子唱道花鳥諷詠の道の主客合一をめざす」とあります。

       

ちなみに、「季語巡り ~俳句歳時記~には季語の解説とともに季節感のある次の句や凡茶の興味ある句などが掲載されています。

春近し雪にて拭ふ靴の泥 (沢木欣一

・車窓より瀬戸の島山春隣 (星野立子

      

なお、春隣7には、

・友情に国の壁なし春隣 (丸田信宏)

があります。

   

俳句談義18:政治家と俳句」に於いて述べたように、

「日本人は自然を愛し平和を愛する国民である」ことを俳句やブログで内外に発信し、日本の平和のみならず、国際親善世界平和のために少しでも役立てたい、とチュヌの主人は思っています。