人誰も美しき死を恋ふ西行忌
(生澤瑛子)
詩心を求めまん歩や西行忌
コロナ禍の句心発露西行忌
(薫風士)
(写真)
日本伝統俳句協会カレンダー
(2021年3月と2022年3月の一部分)
写真をタップ・拡大すれば掲載された俳句をご覧になれます。
2022年3月19日、兵庫県立有馬富士公園の独活(うど)小屋など、公園関係者のご親切な案内のお陰で、春寒の吟行をエンジョイしました。
バーチャル吟行が出来るように、写真を23枚最後に掲載しています。
色々な「春」の季語をありのままに用い、巧拙に捉われず拙句31句掲載しましたが、写真を見て俳句を口遊み、少しでもコロナ禍の憂さ晴らしをして頂ければ望外の喜びです。
やっと、3月22日から「まん延防止等重点措置」が解除され、23日の午後には大阪城の桜の開花が確認され、25日には神戸の王子動物園の桜も開花しました。
まさに「春本番」・「春うらら」になりました。
自然のリアルに勝るものはありませんから、是非とも現地を訪ねて吟行をお楽しみ下さい。
(青色文字をタップすると例句やリンク記事をご覧になれます。)
紅梅の彼方に小さき有馬富士
曇天に固く閉じたる桜の芽
馬酔木咲く小道を暫し流れ沿ひ
鶯の声の巧拙小径行く
晴れ男好かれしものは目まとひか
有馬富士裾野に一つ独活の小屋
藁小屋の藁を分ければ独活覗く
独活白し薄暗がりの小屋の奥
春風や心ばかりの募金して
もてなしは今朝取り立ての独活料理
独活料理三品試食に盛り上がり
独活切る女(め)八十路男(をのこ)が教へをり
独活小屋の主は八十路の元サラぞ
萱軒に炭焼薪の整然と
炭焼はエコの枯木ぞ有馬窯
有馬富士折々映ゆる春の池
うずくまり浮寝ならざる岸の鴨
春の鴨水辺の何か啄みて
三椏の花や瀬音の磴険し
吟行の帰路は春雨晴れ男
恙無き春の一日を惜しみけり
青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。