旅の思い出に写真俳句を作ろう!
2023.6.2更新
我が庭の一期一会や夏鴬
保護色の乱鴬小さき梅の木に
乱鴬や手作りの庭未完成
時鳥わが目覚ましや日の出時
(写真)
今朝(2023.6.2)、カ-テンを開けると、手入れ中の梅雨雨の庭の小さな梅の木に鶯が見えました。
梅の木の写真をタップ拡大して、左中程をご覧下さい。
「鴬」は春の季語ですが、「老鶯」は夏の季語です。
2021年5月27日TV4ch.放映のプレバトで、筒井真理子さんの次の俳句が「直しなし」のワンランク昇格になりました。
老鶯や墓前の莨(たばこ)と缶コーラ
夏井先生は特待生4級のレベルとして査定したのでしょうね? (「プレバト 夏井先生の添削を添削する」をご覧下さい。)
筒井さんは自分が墓前に供えたことを詠んでいるのですが、原句ではそのことが不明瞭で、慰霊碑などに誰かが供えた情景を詠んだ俳句と誤解されるでしょう。
「たばこ」と言えば、「恩賜の煙草」や「GHQマッカーサー元帥が日本に進駐した時の煙草姿」のことを思い出しますが、煙草を自分が供えたのなら、自分の行為であることをなるべく明瞭にするために、助詞「の」を「へ」に替えて、次のように修正したいところです。
老鶯や墓前へ莨と缶コーラ
次のように、思い切って助詞を省略して字余りを無くし、5・7・5の定型にするのも良いと思います。
老鶯や墓前へ莨缶コーラ
自分のしたことを他人がしたように詠んだり、他人がしていることを自分がしたかの如く詠む人もいます。
投句する場合には季語や定型などに対する選者や主宰の拘りや好みを考慮して、推敲すると良い結果が得られると思います。
ここをクリック(タップ)して、「夏の俳句特集《コロナ禍のストレスを発散しよう!》」をご覧下さい。
歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
青色文字(季語等)をタップして、他の例句や解説記事などもご覧下さい。
(老鶯1)
老鶯や火入れの済みし登り窯
(布谷洋子)
(老鶯2)
老鶯や大パノラマの阿蘇五岳
(沼口蓬風)
(老鶯3)
老鶯や雨の降り込む露天風呂
(松田泰子)
(老鶯4)
老鶯に耳を貸しゐる調律師
(森岡正作)
(夏鶯)
山雨止み夏鶯の谷渡り
(赤座典子)
(残鶯)
残鶯や一灯点る虚子の墓
(大越義雄)
(乱鶯)
酔ひ痴れて乱鶯声の休みなく
(櫛橋直子)
(薫風士の「まんぽ俳句」)
老鶯の清々しきや朝の声
乱鶯や目覚めの指呼に谷渡り
コロナ禍や家居を癒す夏鶯の音
「夏鶯」は「なつうぐいす」と読むのが普通ですが、「夏鶯の音」はリズムを整えるために、「かおうのね」と読んで頂ければ幸いです。
昨年ごろから、コロナ禍の憂さを払うために客観写生一辺倒では飽き足らず、「ダメ句」と言われる「俳諧的俳句」・「川柳もどきの俳句」を詠むことが多くなりました。
コロナ禍に胃の無い老躯を労わり、健康管理の月一ゴルフを文字通り「腹が膨れる思い」で詠んだ拙句(日記俳句・コロナ俳句)をご笑覧下さい。
乱鶯を指呼にショットのナイスオン
コロナ禍や冷酒拒まれ黙食す
冷酒無くノンアルコール飲み切れず
老鶯にノンアルコール腹膨る
乱鶯やゴルフのランチそそくさと
残鶯や変異ウイルス増え止まず
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