「牡丹」の俳句鑑賞


「牡丹」の俳句といえば、加藤楸邨の俳句「火の奥に牡丹崩るるさまを見つ」のことを思います。(「俳句談義(15):『昭和の日』・『憲法記念日』と俳句」をご参照下さい。)



「歳時記」や「575筆まか勢」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字(季語)をタップして、他の例句もご鑑賞下さい。
お慰みになれば、幸いです。
   

(牡丹1)

誕生日の牡丹一輪切りにけり

          (加藤真起子)



   
牡丹2

両の手に余る牡丹を卓上に

          (岡田芳子)


 
牡丹3

先駆けて薬師寺に見る牡丹かな

          (渡辺玄子)



   
牡丹4

接木せし十年の牡丹咲きにけり

           (横田初美)



 
牡丹5

回覧板とどけ牡丹の客となる

           (平野伸子)



 
牡丹6

鐘楼を囲む百花の牡丹かな

          (岡野里子)



  
牡丹7

記念樹の牡丹一輪咲きにけり

         (亀卦川菊枝)


  
   
575筆まか勢
  

天平のこがねの蘂の白牡丹

          (有馬朗人)


   

園遊会日和となりし牡丹かな

         (西村和子)


   

一人居の母を見舞ひぬ夕牡丹

         (高木晴子)


      
      
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