(2024.6.24 更新)
冒頭の写真は同期の飲み会の帰路に見た神戸市石屋川の長閑な初夏の風景です。 川遊び何を捕るのか石屋川 こゑあげてゐる一本の夜の新樹
写真をタップ拡大すると、人々が川遊びをしている様子が見えます。
ここの青色文字「俳句《初夏の街お初天神がんこへと》」をクリック(タップ)すると、 飲み会が開催された大阪梅田・お初天神界隈の写真集をご覧になれます。
(2021.5.8 の記事)
カレンダーの写真の冒頭の短冊は、日本伝統俳句協会会長(岩岡中正氏)の俳句です。 (写真をタップ・拡大して掲載句をご鑑賞下さい。) 夏初め打ちひしがれし旅心
掲句は薫風士のやるせないコロナ俳句です。
2月に、「春めくもコロナに殺がる旅心」と駄句を口遊み、「コロナ禍の俳句鑑賞:春めく(俳句と写真)」という記事をかきましたが、また「打ちひしがれた旅心」を記事にする羽目になりました。
「旅心」の俳句と言えば、芭蕉の辞世句「旅に病んで夢は枯野を駆け廻る」に思いを馳せる人が多いでしょう。「駆け廻る」は「かけめぐる」と読むのが普通ですが、インターネトで検索した大阪市にある史蹟「芭蕉翁句碑」の写真を見ると、「かけまはる」と記載されています。 松尾芭蕉の俳句を英訳しているので、昨年、大垣市の「奥の細道むすびの地記念館」や伊賀市の「芭蕉翁記念館」を見学し、今年は花見がてら江東区芭蕉記念館を訪ねようと思っていましたが、新型コロナウイルス変異株の感染拡大防止のための3度目の緊急事態宣言の実施で上京できなくなりました。
このようなコロナ禍の非常事態に何故オリンピック開催を推進しているのでしょうか? 何故、新型コロナ変異ウイルスの感染拡大が完全に沈静化するまで延期出来ないのでしょうか? 事情は全く違いますが、発言の自由を奪われて誰も太平洋戦争を止める声を上げることが出来なかった当時のことを想起せざるを得ません。
「新樹の声」は何かの比喩でしょうか?
庭手入れ朧になりし飛行雲 (コロナ禍不急の五輪開催の是非)をご一読下さい。
初夏や庭の手入れに気を晴らし
5月5日は「立夏」・「こどもの日」ですが、旅行は断念し近場の散歩で「まんぽ俳句」を詠んだり、春耕や庭の手入れをしながら、自衛に撤しています。 「歳時記(俳誌のサロン)」から、気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
(初夏1)
消息の届けば安堵初夏の旅 (稲畑汀子)
(初夏2)
初夏の昼わがワールドの六畳間 (北上良一)
(初夏3)
まだ捨てぬ渡佛の夢や初夏の風 (能勢栄子)
(初夏4)
歩かうよ初夏の太陽浴びながら (稲畑汀子)
(初夏5)
受診待つ窓初夏のちぎれ雲 (岡井マスミ)
この記事を書いていると、テーブルの隣で妻が孫の為に自慢のチーズケーキを作り始めました。ケーキは「夏の俳句」として不適切だと思われるかも知れませんが、薫風士の即興句を掲載します。
初夏や妻手作りのケ-キの香
ここまで記事を書き終えて受信メールをチェックしたところ、高浜虚子の「去年今年」の俳句に因んだ曲を作曲したロクリアン正岡氏から新曲を作曲したとのメールが届いていました。
ロクリアンバッハ「甘き死よ、来たれ!」という4分25秒の甘美な曲です。
死神に取りつかれず、コロナ禍の癒し・慰みになれば幸いです。
初夏や癒しの曲にケーキ愛で
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