プレバト 博多華丸氏の「梅雨の初運転」の俳句を考える
(2020.12.30)
2020年12月24日MBS放映の「プレバト300回記念スペッシャル 夏井先生の劇的添削アワード」における博多華丸さんの俳句についてふと考えました。
夏井先生の添削句の「初めての」が文法的に何を修飾しているのか、腑に落ちなかったからです。
文法を無視して感覚的に俳句を捉える俳人が多いようですが、夏井先生は国語の先生だったそうですから、「エンタメ俳句」と言えども、文法も大切にしてほしいものです。
(華丸さんの原句)
初運転梅雨の花道晴れ舞台
(夏井先生の添削句)
初めてのハンドル握る梅雨の朝
「初めての」は何を修飾しているのでしょうか?
「ハンドル」ですか? 「梅雨」ですか? 「朝」ですか?
「握る」は動詞ですから、「初めて」と副詞にしなければ修飾出来ません。
「梅雨の朝初めて握るハンドルよ」とすれば文法的にはOKですが、何のハンドルか不明瞭です。
夏井先生の添削後の俳句は、初めて車の運転をする作者のワクワク感を表現していないので、読者は作者のワクワク感よりも不安感を想像するのではないでしょうか?
俳句は好き好きですが、次のように添削しては如何でしょうか?
梅雨に入る初運転や胸躍る
初運転梅雨の道とて晴れ舞台
プレバト視聴者に薫風士の添削も参考になると幸いですが、貴方ならどの様に添削しますか?
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