(2021.6.16 の記事)
コロナ禍の「外出自粛」が続き、汗をかく機会が少なくなっていますので、週に2回位は汗をかく運動をすることが「熱中症対策」として勧められています。
薫風士は「健康管理の月一ゴルフ」をして、「梅雨晴れ」の「真夏日」の汗をかきました。
そこで、歳時記から「汗」の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
(汗1)
身二つとなりたる汗の美しき
(野見山朱鳥)
喪服着て生けるしるしの汗しとど
(田中藤穂)
(汗2)
ほのかなる少女のひげの汗ばめる
(山口誓子)
汗の香の違ふテニス部ラグビー部
(木暮陶句郎)
(汗3)
嬰あやす百面相に玉の汗
(今井忍)
にこやかな看護士顔に玉の汗
(長山野菊)
(汗4)
初めての子を抱く若き父の汗
(柳沢典子)
子の汗をひたすら拭ふ汗の母
(名村早智子)
(汗5)
流る汗おのずとひきし杉木立
(加藤二三子)
汗引きてしまひしピアノコンサート
(二宮一知)
(汗6)
飽食のモナリザに似る顔の汗
(加藤峰子)
静脈を叩くナースに汗滲む
(北川キヨ子)
(汗7)
諦めしバスに間に合ひ汗やまず
(保田英太郎)
部活の子の乗り合ひバスの汗臭し
(岩崎靖子)
(汗8)
黙々と鍬ふる夫や汗滂沱
(大川暉美)
駄駄こぬる幼涙と玉の汗
(木村弓子)
(汗9)
ままごとの一人二役汗かいて
(北島智子)
順路とて迷路や汗の行き止まり
(稲畑汀子)
(汗10)
汗ひかる勝者敗者の区別なく
(岡佳代子)
セ・パ交流投手は汗を衿で拭く
(水野範子)
(汗11)
フィナーレの指揮者の背ナや透ける汗
(古沢幸次)
アンコールに応ふ指揮棒汗飛ばす
(石橋萬里)
(汗12)
汗知らぬ施設ぐらしに笑みあらず
(山崎靖子)
こんなにも汗の笑顔の集ふ会
(稲畑汀子)
蛇足ですが、「オリパラ」は季語ではありません。
飛び乗れば女性車両や玉の汗
コロナ禍の月一ゴルフ汗をかき
汗まみれバンカーショット繰り返し
リバウンドは「新型コロナ変異ウイルス感染拡大の第5波(?)が起ること」を指しています。
オリパラに汗し抑えよリバウンド
オリパラやコロナ禍汗すその成果
コロナ禍のオリパラメダル汗の笑み
コロナ禍やオリパラ句(苦)にし汗(褪せ)拭ふ
東京五輪・パラリンピックは文字通りスポーツの祭典として皆が心から楽しめることを期待して、新型コロナ感染拡大の恐れがなくなるまで延期することを「俳句HAIKU」で訴え続けてきましたが、ままならず、「コロナ禍の思い」をありったけ発散したくて、駄句を列記してしまいました。
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