(2024.2.3 更新)
節分の酒の俳句を口ずさみ
恵方巻き太きは食めず八十路翁
恵方巻細き手作り地酒愛づ
手作りの味は格別恵方巻
我が夢は鬼打ち豆を食む白寿
(薫風士)
冒頭の俳句は、高浜虚子所縁の丹波市の老舗蔵元「西山酒造」が開催したイベント「しぼりたて 今朝思慕里酒祭」を訪ねて詠んだ拙句です。
我が故郷「丹波市」の「たんば青春俳句祭」なども未来に引き継がれ、「丹波路の俳句回廊」が実現すれば、望外の喜びです。
ちなみに、2月11日から2月末(?)まで実施予定の「丹波東芦田セツブンソウ回廊の公開」をご覧下さい。
(芭蕉)
「海苔(のり)」は春の季語です。
恵方巻太きは食めぬ入れ歯哉
(薫風士)
入れ歯は木製ですが、ヨーロッパより200年早く、室町時代に既に利用されていたようです。
ここをクリック(タップ)して、「テーマパーク8020」をご覧下さい。
この写真の「鬼打ち豆」は大袋の中に小袋(25個入り)が幾つか入っていました。
「傘寿」(さんじゅ)は80歳、「米寿」(べいじゅ)は88歳、「卒寿」(そつじゅ)は「90歳」、「白寿」(はくじゅ)は99歳です。
「還暦」では勿論のこと、「古希」や「喜寿」では普通でしょうが、八十路(やそじ)の節分に恙無く年齢数の豆を噛む健康長寿が実現出来れば最高でしょう。
「大還暦」(だいかんれき:120歳)は想定外として、「茶寿」(ちゃじゅ:108歳)の恵方巻を愛でるのが夢ですが、医療が発達した平和なセンテニアル時代の日本では不可能ではないと思っています。
薫風士の掲句を川柳ととるか、俳句として受け入れるか、貴方次第ですが、どちらでもない「川柳もどき」「俳句擬き」です。
現代は色んな分野で「擬き」を受け入れる寛容な社会になっているように感じます。
諺もケースバイケースで真逆のこともありますから、「何事も事と次第によりけり・一律が良いとは限らない」と思います。
それはともかくとして、「俳句と川柳: 世界遺産へ小異捨て」をご覧頂けると幸いです。
節分や事の良し悪し考えて
豆撒きや売り言葉には買い言葉
豆撒きや目には目をとて和を祈る
(薫風士)
(改定 2022.2.3)
今年は新型コロナウイルス・オミクロン株感染の急拡大により、「まん延防止等重点措置」下の節分を迎えることになりました。
NHK NEWS WEBによると、東京都は1日の新規感染者数が2日連続2万人を超えました。
先日姉を見舞いに行った病院の入り口のガラス戸には大きな青鬼と赤鬼の切り絵像が張ってあり、コロナ感染防止のために面会は叶いませんでした。
2月3日の節分には自宅で「豆まき」をして、新型コロナウイルスの退散を願う家庭が多いでしょうが、新型コロナの感染者と同居する家族とか濃厚接触者として自宅待機になり、買い物も豆撒きも満足に出来ない方方には、お見舞い申し上げます。
NHK NEWS WEBによると、新勝寺の豆撒は規模を縮小して1分間・参加者制限で実施されたようです。
2021年の節分は、例年と異なり、124年ぶりに2月2日でした。
新型コロナウイルスの全世界感染者数が1億人を超え、死者は2百万人を超え、緊急事態宣言下でした。
ウイキペディアの解説によると、豆まきの「掛け声」の習慣は地域によって様々です。成田山新勝寺や真言宗総本山智積院など、節分会に「鬼は外」は言わず、「福は内」のみ唱える寺もあります。
福は内はばかり声で鬼は外
豆撒や地球が家よ鬼は外
恵方巻北北西に黙食す
掲句は薫風士(旧称「チュヌの主人」)の俳句ですが、2句目の「鬼」は「九鬼家」の慣習を意識したものであり、「新型コロナウイルス」のことではありません。
「俳句鑑賞: 「風花」(コロナ禍の思い)」に掲載した俳句・記事のように、「グローバル時代」の「パンデミック・コロナ禍」なので、「家の内外」のみに拘るわけにはいきませんが、青色の文字をタップして、「鬼は内」の「謂れ」をご一読下さい。
歳時記などから気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
季語(青色文字)をクリックすると、全ての俳句をご覧になれますが、「恵方巻」は季語としてまだ認知されていないので「恵方巻」を季語とした例句がありません。
節分の明けて雀の旗日かな
(中村房枝)
節分会警官鬼の道あける
(長谷川登美)
コンビニの節分コーナー笑顔鬼
(岩松八重)
節分を過ぎても今年雀見ず
(大坪景章)
節分やうぶな青鬼赤くなる
(八木健)
(「歳時記」・豆撒)
病室に豆撒きて妻帰りけり
(石田波郷)
豆撒の日は残業をするなと子
(稲畑廣太郎)
節分と豆まき(575筆まか勢)
二三日掃けば出てくる年の豆
(稲畑汀子)
節分の豆少し添へ患者食
(石田波郷)
節分の句(増殖する俳句歳時記)
恐るべき年取豆の多きかな
(木村たみ子)
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