(2024.9.17 更新)
2024年の「敬老の日」は、9月16日でした。
「敬老会《俳句と写真》」をご覧下さい。
獺祭忌己が苦吟を句吟して
子規の忌や己がまんぽ句口遊む
口ずさむ平和の俳句獺祭忌
(薫風士)
冒頭の俳句は、「苦吟」と「句吟」の同音異義語のダジャレ・ブログ用川柳擬きの拙句です。
最近は「詩吟」のみならず、「俳吟」も楽しんでいる句友がいます。
今日は「子規忌」なので、「上五」を「獺祭忌」にしましたが、「秋高し」とか「秋風や」とか、様々な季語を当て嵌めて「まんぽ俳句」に遊びながら、まず俳句のリズムを身につけるのが吟行俳句上達のコツです。
(2022.9.10 更新)
(写真)
日本伝統俳句協会9月のカレンダー
(後半の一部分)
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「著名俳人の『季重なり』俳句集」をご覧下さい。
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(2016.9.22の記事)
9月19日は子規忌(「糸瓜忌」・「獺祭忌」)ですが、9月20日は「敬老の日」に当たります。
早世の子規を偲ぶや敬老日
駄句を口遊みながらインターネット歳時記(俳誌のsalon)の子規忌の俳句を検索すると、次の句が目に留まりました。
子規忌なりいまは美顏に使ふ水
(中原道夫)
この俳句の水は糸瓜水のことでしょう。
正岡子規は肺結核の喀血や脊椎カリエスの激痛に耐えて俳句の道に励んでいたが、次の三句を絶筆に、35歳の若さで亡くなりました。
糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな
痰一斗糸瓜の水も間に合はず
をととひのへちまの水も取らざりき
当時、糸瓜の水は咳止めや痰を切るのに効き目があるとされ、特に十五夜に取った糸瓜の水は効果があるとされていたようです。「をととひのへちまの水もとらざりき」とはこの十五夜の糸瓜の水を取らなかったことを詠んでいることを最近知りました。
正岡子規は自分の死の近いことを直感して「糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな」などの句を詠んだのではないでしょうか。この3句を詠んだ後に昏睡状態になり、亡くなったとのことです。
糸瓜忌や絶筆に知る句のこころ
凡人は長寿が頼り獺祭忌
(薫風士)
自分の死をも滑稽味のある俳句にする悲壮な覚悟を思うと、申し訳ないような気もしますが、凡才の駄句を口遊みながら、子規の凄さを偲んだ凡人の「敬老の日」でした。
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