ポーランドの旅(写真と俳句 講演のことなど)
掲句はチュヌの主人(薫風士)が俳句講演のためにアウシュビッツを詠んだ俳句です。
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講演はポーランドの「ルブリン県」の温泉町で開催された音楽祭の機会に行いました。
・晴れ渡る温泉町や白鳥来
・白鳥来平和の国を永久(とこしえ)に
講演のタイトルは「Let's enjoy haiku!」で、「World piece through haiku」をサブタイトルにし、ファン・ロンパイ前EU大統領(日本EU俳句交流友好大使)と写したツーショットを掲載させて戴くなど、工夫を凝らし好評でした。
・晴れ渡るアウシュビッツや青葉風
・貨車一つ鉄路の遺跡夏草に
・青嵐ホロコーストの灰の池
・青嵐アウシュビッツの呻き声
アウシュビッツ見学の当日は好天気で平和なポーランドを象徴しているように思いましたが、時々耳に唸るように強い風が吹き、「ナチス犠牲者の霊の呻き声」ではないかなどと感じました。
・クラクフや古都を見下ろす塔涼し
・聖堂の時報のラッパ夏の空
・新装のショパン生家や青葉風
・庭涼しショパン生家のピアノ曲
・聖堂に響くオルガン夏の宵
・コンサートホールを出でし園白夜
400年前のパイプオルガンのコンサートがカジミエシュ・ドルニーの教会の聖堂で開かれ、たまたま聴く機会がありました。
ショパンの生家ではショパンコンクールに入賞したピアニストがショパンのポロネーズなどを演奏しました。
ちなみに、この俳句の講演をした音楽祭ではイタリアなどから来たピアニストなどが演奏しましたが、日本からは片山柊氏(2017年第41回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、併せて聴衆賞、文部科学大臣賞、スタインウェイ賞受賞)が「エチュードⅢ 〜書、俳句、一つの線」(細川俊夫作曲)という興味ある曲などを演奏しました。
俳句でも音楽と同様に国際交流がもっと促進されることを願っていますが、俳句による人との出会いや音楽との出会いに不思議な縁を感じました。
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