« 2018年7月 | メイン | 2018年9月 »

2018年8月

2018年8月30日 (木)

ポーランドの旅(写真と俳句 講演のことなど)

   

・祈りつつアウシュビッツの夏の野を 

   

掲句はチュヌの主人が俳句講演のためにアウシュビッツを詠んだ俳句です。

(写真はクリックすると拡大します。青色文字をクリックするとリンクした解説記事などをご覧になれます。)

講演はポーランドの温泉の町「ナウエンチュフ」の音楽祭の機会に行いました。Img_0825

講演のタイトルは「Let's enjoy haiku!」で、「World piece through haiku」をサブタイトルにし、ファン・ロンパイ前EU大統領(日本EU俳句交流友好大使)と写したツーショットを掲載させて戴くなど、工夫を凝らし好評でした。

Img_1190

Img_5095

         

・晴れ渡るアウシュビッツや青葉風

Img_0498

   

・貨車一つ鉄路の遺跡夏草に

Img_0502

  

・青嵐ホロコーストの灰の池

Img_0513

   

・青嵐アウシュビッツの呻き声

   

Img_0544

アウシュビッツ見学の当日は好天気で平和なポーランドを象徴しているように思いましたが、時々耳に唸るように強い風が吹き、「ナチス犠牲者の霊の呻き声」ではないかなどと感じました。

  

Img_0532

    

クラクフや古都を見下ろす塔涼し

Img_0602

   

   

・聖堂の時報のラッパ夏の空

  

Img_0616

   

・新装のショパン生家や青葉風

Img_1110

   

庭涼しショパン生家のピアノ曲

Img_1103

   

・聖堂に響くオルガン夏の宵 

   

400年前のパイプオルガンのコンサートがカジミエシュ・ドルニーの教会の聖堂で開かれ、たまたま聴く機会がありました。

Dsc00578

           

・コンサートホールを出でし園白夜

   

ショパンの生家ではショパンコンクールに入賞したピアニストがショパンのポロネーズなどを演奏しました。

  

ちなみに、この俳句の講演をした音楽祭ではイタリアなどから来たピアニストなどが演奏しましたが、日本からは片山柊氏(2017年第41回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、併せて聴衆賞、文部科学大臣賞、スタインウェイ賞受賞)が「エチュード〜書、俳句、一つの線」(細川俊夫作曲)という興味ある曲などを演奏しました。

   

俳句でも音楽と同様に国際交流がもっと促進されることを願っていますが、俳句による人との出会いや音楽との出会いに不思議な縁を感じました。

   

俳句の鑑賞:「夏座敷」

    

Img_1233_2

Img_1465

・父偲ぶ虚子の短冊夏座敷  

  

・パンツ脱ぎ闊歩の幼夏座敷

   

掲句はチュヌの主人の前座俳句です。

    

       

エアコンの普及した現代では往年の夏座敷の風情を知る人は少なくなっていますが、俳誌のサロンの歳時記「夏座敷」から親しみやすい俳句を気の向くままに抜粋・掲載させていただきます。

    

  

・大の字になれる幸せ夏座敷 (国包澄子)

  

・夏座敷父の枕が置いてあり (大杉千津子)

   

・つつぬけに川風過ぐる夏座敷 (東芳子)

   

もてなしの山風入れて夏座敷 (前田陽子

   

・夏座敷隣りの猫の足の跡 (水野範子)

  

這ひ這ひの児に明け渡す夏座敷 (和田友季子)

   

嬰児を寝かしつけたる夏座敷 (福田みさを)

  

はるかより這うて来る子や夏座敷 (岸本尚毅)

   

子の声の転がり合ふや夏座敷 (黒澤登美枝)

   

乳飲子の万歳寝する夏座敷 (上林富子)

    

2018年8月25日 (土)

バイリンガル俳句鑑賞:芭蕉の俳句「古池や」の翻訳

        

芭蕉の俳句『古池や』の英訳を考える」において、長谷川櫂著「俳句的生活」(中公新書)の解釈を参考にして「古池や蛙飛び込む水の音」を次の通り英訳しました。

A sound of a frog

jumping into water_

the old pond

この英訳は、芭蕉が蛙の水に飛び込む音を聞いて、「鶯の初音」に感興をもよおすように「古池の蛙だな」と季節の廻りに感慨を新たにして詠んだものである、と解釈して翻訳したものです。

上記のブログを書いた当時には「Frog Poems」というサイトに41人の英訳が載っていましたが、現在はその記事は無くなっています。しかし、「Matsuo Bash�: Frog Haiku (Thirty-two Translations and One Commentary)」というサイトに32人による32個の翻訳が掲載されています。

一例を挙げると、R.H. Blythは次のように原句を文字通りに翻訳しています。

The old pond;
A frog jumps in —
The sound of the water.

   

この俳句についてウイキペディアに興味ある解説があります

要するに、この俳句の意義は、「蛙の鳴き声」ではなく「蛙の飛び込む水音」に焦点をあて、取り合わせには従来の談林風の「山吹」などにせず「古池」を取り合わせにして、「わび」「さび」の句風(「蕉風」)を確立したことにあるということです。

この俳句について、芭蕉が実際に蛙の飛び込む水音を聞いたのか、水音は聞かないで創作したものなのか、議論があるようです。上記のチュヌの主人の英訳は日本の昔の田舎を知っている者にとっては極く自然な解釈として理解されると思いますが、外国人や都会人には理解しがたいかもしれません。

     

2018年8月23日 (木)

野球の俳句を作って楽しもう!

  

今年の全国高校野球選手権大会は第百回の記念大会で56校が甲子園で熱戦を繰り広げましたが、大阪桐蔭が優勝し史上初の2回目の春夏連覇を達成し、秋田県立金足農業高等学校が準優勝で故郷に錦を飾りました。

  

そこで、皆さんも野球の俳句など気軽に俳句を作って楽しんでほしいとの思いから、テレビ観戦をしてチュヌの主人が作った俳句を下記の通り掲載させて頂きます。

   

・甲子園球児ら謳歌終戦日

・球児らの百花繚乱天高し

・球児らは勝ち負けを超え天高し

炎天下好打好守のユニフォーム

炎天へ白球伸びて大アーチ

炎天へガッツポーズのホームラン

・熱戦や日焼け球児の歯の白き

・サイレンや並ぶ球児の

処暑の空球児讃ふる校歌かな

来年を期して奮起す雲の峰

 

2018年8月12日 (日)

盆休み孫と一日を「ひとはく」で

   

夏休みで遊びに来た孫を連れて久しぶりに「ひとはく」(兵庫県立「人と自然の博物館」)に行きました。

阪神・淡路大震災を引き起こした活断層である「野島断層」の展示板の見方がよくわからなかったので係の方に質問したら丁寧に説明してくれました。

お昼の時間には「山の日 ひとはくサロンコンサート」で兵庫県立北摂三田高等学校吹奏楽部が「学園天国」などを演奏し、子供たちも楽しんでいました。

 

掲題の俳句はチュヌの主人がブログの見出し用に作った即興句です。

歳時記(俳誌のサロン)の「盆休み」の俳句から、親しみやすい2句を下記に引用させていただきます。

歳時記の俳句の詳細はここをクリックしてご覧下さい。

・盆休み身二つとなり帰り来る (福間慶子)

・旧姓で呼ばるる一と日盆休 (武田巨子)

  

(写真はクリックすると拡大します。『薄紅葉』の俳句と『ひとはく』ホロンピアの写真」もここをクリックしてご覧下さい。

  

Img_1224_2

Img_1206

Img_1211

Img_1192

Img_1193

Img_1198

Img_1200