10 月2日に俳句仲間と芦屋市にある虚子記念文学館と谷崎潤一郎記念館を訪ねて吟行をし、近くのカフェ・ド・ルポで昼食後ミニ句会をしました。
冒頭の写真は、虚子記念文学館と芦屋市谷崎潤一郎記念館の入場券です。
文学館さゆるる萩に迎へられ
虚子館や黄葉なり初む大桂
前庭の旱を忍ぶ龍の髭
秋の雲ゆるり流るや文学館
露けしや三世代の句碑となりて
爽やかな玄関戸の桟ホトトギス
(ドアの写真をタップ拡大して見ると、映っている桂の枝で見分けにくいですが、薫風士の頭上にホトトギスの文字の形をしている桟があります。桂は、最初に植えられた木なので虚子記念文学館のシンボルになっているそうです。)
俳磚の庭の片隅彼岸花
露けしや俳磚の壁虚子の庭
爽やかや俳磚の白青き文字
小鳥来る谷崎邸の黒松に
池に映ゆ色変へぬ松青き空
ばったんこ谷崎邸の時刻む
見えずとも音を愛でたる鹿威し
金の鯉悠然として添水の音
(薫風士)
「ばったんこ」「鹿威(ししおどし)」「添水(そうず)」は、ほぼ同じ「猪おどし」の意味の秋の季語です。
次の最初の写真は、虚子記念文学館で頂いたパンフレットの一部分ですが、写真をタップ拡大して地図を見ると、両記念館の位置が分かります。
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