俳句の深よみ《龍の玉》

    

「龍の玉」といえば、高浜虚子の俳句「龍の玉深く蔵すといふことを」が先ず浮かびます。

  

この俳句の句意の解釈は、高浜虚子の俳句「去年今年」の解釈の問題に通ずる点があると思います

  

この俳句で省略された主格は、「竜のひげ」でしょうか?

何でしょうか⁉️

  

「竜の玉」が主格だとすれば、「蔵す」の省略された目的格は何でしょうか❔

  

最近句友から拝借した句集「踏青」(岡西宣江著)に、深読みすると面白い傑作がありました。

  

俳句HAIKUの記事「芭蕉や虚子の面白い俳句をまとめましたで紹介したのとは異なる面白さがありますので、句集の抜粋頁(跋)や表紙の帯などの写真で紹介させて頂きます。

 

何が面白いのか、最後の写真をタップ拡大してご一読頂き、考えて頂けると幸いですが、ヒントは次の踏青の句の鶏と牛の鳴き声のオノマトぺです

  

さやうかと白眉うなづく龍の玉

踏青や鶏のこゑ牛のこゑ

     岡西宣江

  

余談ですが、「踏青」(春の季語)の同音異議語に「桃青」があり、桃青忌」と言えば、「時雨忌」と共に「芭蕉の忌日」を差し、冬の季語です。

   

時雨忌や和魂洋才句に興ず

       (薫風士) 

 

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