10月3日に京都の大徳寺を拝観しましたが、「黄梅院」と「興臨院」の院内は撮影禁止で残念ながら受付近辺の庭の写真しか撮れず、時間的に余裕があったので大徳寺前の蕎麦屋「徳寿」で蕎麦を食べてから、バスと嵐電を乗り継いで嵐山の「落柿舎」を訪ねました。
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新型コロナの影響と観光シーズン前のせいもあり、俳句に興味がない限り、向井去来(松尾芭蕉の高弟)が晩年に過ごした草庵「落柿舎」まで来る人は稀なので、縁側に座して去来になった気分で秋の庭を満喫しました。
小さな柿の木には10個ほど柿が実っていましたが、大きな木は老化のせいか2~3個位しか成っていませんでした。
庭を掃除している方に話しかけると、「休暇中の執事がおられたら喜んでお話しされたでしょうが・・・」と残念がったので、「また来ます。」と言って別れましたが、去来庵の隣に新しい庵「次庵」があり、電話予約をするとそこで句会も開催できるそうです。
又の機会に俳句仲間と吟行して次庵で句会をしたいと思っていますが、落柿舎紹介の俳句と写真を掲載します。
落柿舎へ秋の嵯峨野を人力車
色変えぬ松の袂に龍馬像
落柿舎の前は保護区や草紅葉
姿良き比叡望むや草紅葉
落柿舎へ矢筈芒の小道経て
落柿舎や庭の小木に柿十個
仰ぎ見る大木老化柿二つ
庭を掃く背中にひらり柿落葉
去来墓へ向かふ道角初紅葉
去来墓の彼方露けき句碑の段
露けしや小さき去来墓句碑の段
秋風や西行井戸の歌碑の径
西行碑去来墓覆ふ薄紅葉
写真を見て思いつくままに「まんぽ俳句」を掲載しています。
貴方も写真を見ながら疑似吟行をして頂ければ幸いです。
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