俳句《初雪・寒椿・冬椿》

    

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1月25日はこの冬一番の寒気で、10年に一度と言われる全国的な寒さですが、昨夜からの初雪は早朝に止み、時々風花がちらついています

  

殆ど雪の降らない当地では子供たちが雪だるまを作ったり雪合戦などをして初雪を楽しんでいますが、コロナ禍の豪雪地域のご苦労や交通事情などを思うと、大雪にならないことを祈るばかりです。

     

・初雪の校庭子等の声高く

・乾雪に煌めく朝日影長し

・乾雪やダルマ作れぬ夢ひろば

・風荒ぶ狭庭に耐へて寒椿

・初雪の風にさ揺るや寒椿

・初雪を葉にたっぷりと寒椿

・寒椿初雪少し黄の蕊に

     (薫風士

  

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「初雪」と「寒椿」の「季重なり」の拙句はダメ句だと言われる方もおられるでしょうが、「初雪」の降る時期や「椿」の咲く時期は地域によって異なりますから、自然現象を在りのままに、表現を豊かにして、多様性の時代の俳句を楽しめば良いと思っています

   

ここをクリック(タップ)して、「著名俳人の『季重なり』俳句集」をご覧下さい

 

「575筆まか勢 寒椿」の例句から、気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細はここをクリック(タップ)してご覧下さい

   

寒椿置きたる水の動きだす

      (夏井いつき

   

花咲いておのれをてらす寒椿

       (飯田龍太)

   

楮蒸す湯気の向ふの冬椿

       (池田和子)  

     

俳人協会文学館に次の俳句がありました

自分には厳しく生きん寒椿 

       (吉川康子)

Twitterの流行る現代の世界には、この俳句のような殊勝なリーダーが少なくなり、残念なことです

  

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