俳句《冬木・冬木立》  

     

20210131

「歳時記(俳誌のサロン)」や「575筆まか勢」から気の向くままに例句を抜粋・掲載させて頂きますが、最後に掲載した写真と拙句も作句のヒント・ご参考になれば幸いです。

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冬木1

青春の日を知る雨の冬木かな 

       (山田弘子)

  

冬木2

一冬木遣す露伴の旧居跡 

       (勝原文夫)

 

冬木3

この冬木幾年見ゆる余生かな 

       (四條進)

  

冬木4

然々の樹齢を伝ふ大冬木 

      (佐藤淑子)

然然」は「しかじか」と読みます。

    

冬木5

ひと日毎いのち犇めく冬木の芽 

      (寺田すず江)

 「犇めく」は「ひしめく」と読みます。

   

冬木6

酒蔵を守りし年月大冬木 

      (石谷淳子)

  

冬木7

散るものは散りて冬木となりにけり 

      (稲畑汀子)

    

冬木立1

朝の雨幹光らせて冬木立 

      (稲畑汀子)

    

冬木立2

送らるる子のふり向かず冬木立 

      (藤井智恵子)

   

冬木立3

晩鐘の余韻嫋々冬木立 

       (石塚勝典)

   

冬木立4

武蔵野の風漉く音や冬木立

       (今井弘雄)

    

575筆まか勢

ここからは母親となる冬木立

       (高澤晶子 )

   

自動車の光さしこむ冬木立

       (西山泊雲)

    

  

最後に拙句を掲載します。  

店出でし彼方入日の冬木立

冬木立映し駅前潦(にわたずみ)

校庭に矍鑠として冬木立

冬木立日の出七時のシルエット

帰路急ぐ夕日に翳る冬並木

膨らみし帰路の入日や冬木立

       薫風士

    

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