「歳時記(俳誌のサロン)」や「575筆まか勢」から気の向くままに例句を抜粋・掲載させて頂きますが、最後に掲載した写真と拙句も作句のヒント・ご参考になれば幸いです。
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青春の日を知る雨の冬木かな
(山田弘子)
一冬木遣す露伴の旧居跡
(勝原文夫)
この冬木幾年見ゆる余生かな
(四條進)
然々の樹齢を伝ふ大冬木
(佐藤淑子)
「然然」は「しかじか」と読みます。
ひと日毎いのち犇めく冬木の芽
(寺田すず江)
「犇めく」は「ひしめく」と読みます。
酒蔵を守りし年月大冬木
(石谷淳子)
散るものは散りて冬木となりにけり
(稲畑汀子)
朝の雨幹光らせて冬木立
(稲畑汀子)
送らるる子のふり向かず冬木立
(藤井智恵子)
晩鐘の余韻嫋々冬木立
(石塚勝典)
武蔵野の風漉く音や冬木立
(今井弘雄)
ここからは母親となる冬木立
(高澤晶子 )
自動車の光さしこむ冬木立
(西山泊雲)
最後に拙句を掲載します。
店出でし彼方入日の冬木立
冬木立映し駅前潦(にわたずみ)
校庭に矍鑠として冬木立
冬木立日の出七時のシルエット
帰路急ぐ夕日に翳る冬並木
膨らみし帰路の入日や冬木立
(薫風士)
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