手作りの庭のテラスで休んでいると黒蝶が親し気に目の前を舞って、フラーワーボックスのペチュニアの花の蜜を吸い始めました。
黒蝶だと思っていましたが、留まる場所によって壁の色やカーテンなどの色に合わせて保護色に変色していることに気付きました。
秋蝶の舞ふごと擬態変化して
(薫風士)
掲句は秋蝶の舞う情景をありのまま・感じたままに詠んだ拙句ですが、見たまま詠めば「客観写生」、感じたままに詠めば「花鳥諷詠」だろうと、高浜虚子の唱道した客観写生・花鳥風詠を自分なりに解釈し、「まんぽ俳句」をエンジョイしています。
高浜虚子は、自由に物を言えない時代には「客観写生」、自由に物を言える時代になれば「花鳥諷詠」を唱道したのではないでしょうか?
「俳句談義(5):戦時中の高浜虚子・文芸家としての良心」をご覧下さい。
歳時記(俳誌のサロン)や「575筆まか勢」の例句から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
例句の詳細は青色文字(季語)をクリック(タップ)して、ご覧下さい。
(秋蝶1)
秋蝶の隠れ上手や晶子の碑
(柴田久子)
(秋蝶2)
秋蝶の睦み合へるも風のまま
(松田泰子)
(秋の蝶1)
行く我をひとめぐりして秋の蝶
(星野立子)
(秋の蝶2)
わが庭をよるべとしたる秋の蝶
(稲畑汀子)
(秋の蝶3)
舞ひ落つる色葉と見ゆる秋の蝶
(菅原孟)
(秋の蝶4)
小流れの続く野の道秋の蝶
(岡淑子)
(秋の蝶5)
秋の蝶吹かるるままに紛れけり
(稲畑汀子)
坂といふ長き日溜り秋の蝶
(山田弘子)
我が身より立ち化野の秋の蝶
(有馬朗人)
秋蝶のこの黄の濃さよ小さゝよ
(星野立子)
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