俳句の鑑賞《夕立》

   

(2024.8.14 更新)

我が町に一降り願ふ夕立かな

猛暑日の夕立つかの間物足りぬ

       (薫風士)

 

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気象庁によると、8月13日、西脇市の最高気温が全国で最高の39.5℃となり、兵庫県の観測史上最高記録になりました。

午後5時頃に久しぶりの夕立が降りましたが、お湿り程度で直ぐに止み、東北地方の台風5号や大雨の被害者には申し訳ないが、物足りない感じでした。

温暖化の影響で、台風の発生時期やコ-スが様変わりしています。

  

俳句『猛暑』『俄雨』《夏の橋立吟行》」をご覧頂けると幸いですが、「歳時記」(俳誌のサロン)から気の向くままに「夕立」(夏の季語「ゆうだち・ゆだち」)の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字をクリック(タップ)して、例句の詳細をご覧下さい。

       

夕立1

乗る気なきバスに駆け込む大夕立 

         (谷泰子)

  

夕立2

濡れたくて夕立の中帰りけり  

        (夏秋明子)

 

夕立3

夕立にわだかまり解け一つ傘  

        (吉田多美)

 

夕立4

言ひたきこと言ひてしまへば夕立晴 

       (伊東恵美子)

 

夕立5

軒先の話夕立のやみてなほ  

       (大西八洲雄)

  

最後に、2022年7月に詠んだ薫風士のコロナ俳句をご笑覧下さい。

「夕立」は「5-7-5」のリズムを整えるために、「ゆうだち」・「ゆだち」など、語句の配列次第で読み替えて下さい。

青色文字をクリックすると関連のリンク記事をご覧になれます。

  

うたた寝に夕立の音の凄まじく

コロナ禍の家居の庭へ大夕立

狭庭にも流れとなりて大夕立

コロナ鬱夕立に濡れてさっぱりと

コロナ禍の上京断念大夕立

夕立やコロナ四波をやり過ごし

      (薫風士)

  

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