俳句の鑑賞《夕立》

    

「575筆まか勢」や「歳時記」(俳誌のサロン)から気の向くままに「夕立」(夏の季語「ゆうだち・ゆだち」)の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

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575筆まか勢

夕立が洗つていつた茄子をもぐ  

        (種田山頭火

  

夕立にうたるる鯉のかしらかな  

         (正岡子規 

  

夕立や蛙の面に三粒程   

         (正岡子規

  

蜻蛉の高く飛びをり夕立晴  

         (星野立子

   

睡蓮を打つ黄檗の驟雨かな   

         (細見綾子) 

  

夕立1

乗る気なきバスに駆け込む大夕立 

          (谷泰子)

  

夕立2

濡れたくて夕立の中帰りけり  

         (夏秋明子)

 

夕立3

夕立にわだかまり解け一つ傘  

         (吉田多美)

 

夕立4

言ひたきこと言ひてしまへば夕立晴 

        (伊東恵美子)

 

夕立5

軒先の話夕立のやみてなほ  

        (大西八洲雄)

  

最後に薫風士のコロナ俳句をご笑覧下さい。

「夕立」は「5-7-5」のリズムを整えるために、「ゆうだち」・「ゆだち」など、語句の配列次第で読み替えて下さい。

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うたた寝に夕立の音の凄まじく

コロナ禍の家居の庭へ大夕立

狭庭にも流れとなりて大夕立

コロナ鬱夕立に濡れてさっぱりと

コロナ禍の上京断念大夕立

夕立やコロナ四波をやり過ごし

      (薫風士)

  

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