碧天の庭に赤赤熟れ柘榴
掲句は10月11日に神戸・灘の「菊正宗記念館」や「酒心館」などを訪ねて吟行をした際に詠んだ拙句です。
「柿」も「柘榴」も秋の季語ですが、「かって蛍も飛んでいた」と言われる灘の酒蔵の庭の自然の豊かさを強調するために敢えて「季重り」の俳句にしました。
「歳時記」(俳誌のサロン)の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
例句の詳細は青色文字(季語・タイトル)をタップしてご覧下さい。
(柘榴1)
ま二つに割れてこぼれず石榴の実
(鷹羽狩行)
(柘榴2)
実石榴の割れゐる昼の郭町
(坂口夫佐子)
(柘榴3)
一と枝に柘榴裂くるも爆ぜざるも
(大橋晄)
(柘榴4)
荒凡夫兜太の生家石榴笑む
(山田春生)
(柘榴5)
柘榴捥ぐ掌に完熟の重さかな
(河口仁志)
青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。