「雪」の俳句(特集)

  

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20201231

(写真)

手作りの日本列島と孫と作った雪ダルマ。

  

  

  

「雪」の俳句と言えば、正岡子規の「いくたびも雪の深さを尋ねけり」に思いを馳せますが、故郷所縁の田ステ女の「雪の朝二の字二の字の下駄の跡」を上級生が寒参りの雪の朝に教えて呉れた子供の頃を懐かしく思い出します。  

  

先日、俳句友達が舞鶴の雪景色をLINEの写真で見せて呉れ、幼いころの故郷の雪景色や雪遊び、父親が牛に引かせる雪かき用のソリに乗って重しになったことなどを懐かしく思い出しました。

昨日の大寒には福井の句友からは金沢・兼六園の雪景色をLINEで送ってきましたが、翌朝雨戸を開けると、吾庭は雪景色でした。句友とLINEで交信した俳句・雪景色をご笑覧頂けると幸いです。

    

コロナ禍や老は家居ぞ窓に雪   

手作りの日本列島雪景色   

初雪の孫と作りし達磨かな  

俳句どちラインで交はす雪景色  

積雪に庭は無残と返信来

  

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「歳時記(俳誌のサロン)」の「雪」の俳句は100~200句掲載のページが55頁もあります。

気の向くままに、親しみやすい俳句を抜粋・掲載させて頂きます。例句の詳細は掲句の青色文字をタップしてご覧下さい。

    

看取る窓雨から雪へかはりけり

      (久崎富美子)

   

足跡の重なつて行く雪の道 

                        (佐竹美保子)

    

冠雪の富士に車内のどよめけり

       (谷泰子)

   

シュトーレンミュヘンの雪思ひつつ

       (山田弘子)

  

靴跡の上を歩みて雪の路地 

       (片山明俊)

   

雪五尺隣が遠くなりにけり 

       (高橋将夫)

  

雪の夜の母へ一匙づつの粥 

       (杉浦典子)

   

点滴のゆっくり落ちて窓に雪

       (甲田夏湖)

  

トンネルの長きを抜けて雪眩し

       (桜井菜緒)

 

早朝の地震にめざめぬ外は雪 

       (早崎泰江)

  

雪しんしん壁にお日さま画く園児 

       (伊藤希眸)

   

蔵王連山初冠雪を玻璃越しに

        (増田八重)

  

俳句は好き好きですが、「初冠雪蔵王連山瑠璃越しに」とすると、リズムは良くなります

     

足跡のなき雪道を怖れけり 

        (稲畑汀子)

  

ふる里を丸く包みて深雪かな 

        (梅田武)

   

滑つては黄色い声の雪の道 

        (野村鞆枝)

   

夢の世を行くごと真夜の雪明り

         (山内碧)

  

日に五回雪掻く日々のつづきけり

       (山形悦子)

  

ぜんざいも出て分校の雪下し 

      (中川句寿夫)

  

雪しんしん始発のバスの顔なじみ 

      (山田くみこ)

  

しんしんと雪降るばかり皆無口 

      (吉澤恵美子)

   

歳時記・雪」の例句は掲句(青色文字)をクリック(タップ)してご覧下さい。

   

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