(2024.10.24 更新)
聞かぬ子はお灸が効くよこどもの日
聞かぬ子に愛のお灸もこどもの日
こどもの日老もお子さまランチ愛で
得意げに口真似する子こどもの日
奔放にゲーム作る子こどもの日
(薫風士)
(2015.5.20)
「子供の日」と「母の日」にブログを書こうと思っていたが、「俳句談義(15)」で高浜虚子の俳句やオバマ大統領の俳句など、次々に書きたいことを思いつき、安倍首相の米議会における名演説に触れると「政治談議」にもなり日が過ぎてしまった。
お暇があればここをクリックして「俳句談義(15) 『昭和の日』・『憲法記念日』」を是非ご高覧下さい。
歳時記の「こどもの日」の俳句は196句あり、「鯉幟」は352句、「鯉のぼり」は195句あったが、その中に、戦時中の母親の苦労を思い起こさせる句がある。
あの頃も生めよ殖せよ鯉のぼり
(木島茶筅子)
歳時記の「母の日」(「母の日1」「母の日2」「母の日3」「母の日4」「母の日5」)には合計約490句もある。
その中で有馬朗人氏の俳句が興味を惹いた。
母の日が母の日傘のなかにある
高浜虚子は「おやをもり俳諧をもりもりたけ忌」という句を作っているが(「俳句談義(11)」参照)、有馬さんの掲句の「母の日」も一種の「掛詞」であり、「同音異義語」・「同綴異義語」の言葉遊びだろう。
有馬さんの掲句は、文字通りに解釈すると、「母の日」のプレゼントに日傘を贈ったことを詠んだ俳句かもしれないが、「母の日」に、「『母』という『日』すなわち、『私の太陽』ともいうべき「母」が『日傘』の中にいる。」という句意だろう。
もっと穿った解釈をすれば、「『母』なる『母国・日本』は『日米安保条約』に基く『核』という『日傘』の中にある」という隠された句意があると言えるのではないか?
「バカなことを言うな」と御叱りを受けるかもしれないが、「俳句談義(6):高浜虚子の句「爛々と昼の星見え菌生え」の「星」や「菌」とは何か?」などで何度も述べているように、「俳句の解釈は創作である」と思って書いている。ご容赦頂きたい。
有馬さんは東京大学の総長や文部大臣・科学技術庁長官などの要職を務められた。現在、国際俳句交流協会の会長でもあり、俳句を国際的に広め、世界文化遺産に登録されるように努力をされているようである。
俳句に限らず、文化交流を通じて親日家が世界に増え、日本の平和・世界の平和が維持されることを祈っている。
だが、ただ祈っているだけでは望みは叶えられない。
次回は「政治談議」を主にブログを書くことにしたい。
(注)
「国際俳句交流協会」は、2022年12月に名称が変更され、「国際俳句協会」となりました。
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