(2025.5.4 更新)
この写真は、こどもの日のまんぽ道で見上げて撮った小鳥の写真ですが、譬喩の思いを込めてまんぽ俳句を口ずさみました。
こどもの日見張り続ける小鳥かな
聞かぬ子は諭しお灸をこどもの日
思ひ出の愛のお灸やこどもの日
(五月五日は薬の日です。)
こどもの日老もお子さまランチ愛で
得意げに口真似する子こどもの日
奔放にゲーム作る子こどもの日
(薫風士)
お暇があればここをクリックして「俳句談義(15) 『昭和の日』・『憲法記念日』」を是非ご高覧下さい。
歳時記の「こどもの日」の俳句は196句あり、「鯉幟」は352句、「鯉のぼり」は195句あったが、その中に、戦時中の母親の苦労を思い起こさせる句がある。
あの頃も生めよ殖せよ鯉のぼり
(木島茶筅子)
歳時記の「母の日」(「母の日1」「母の日2」「母の日3」「母の日4」「母の日5」)には合計約490句もある。
その中で有馬朗人氏の次の俳句が興味を惹いた。
母の日が母の日傘のなかにある
高浜虚子は「おやをもり俳諧をもりもりたけ忌」という句を作っているが(「俳句談義(11)」参照)、有馬さんの掲句の「母の日」も一種の「掛詞」であり、「同音異義語」・「同綴異義語」の言葉遊びだろう。
有馬さんの掲句は、文字通りに解釈すると、「母の日」のプレゼントに日傘を贈ったことを詠んだ俳句かもしれないが、「母の日」に、「『母』という『日』すなわち、『私の太陽』ともいうべき「母」が『日傘』の中にいる。」という句意だろう。
もっと穿った解釈をすれば、「『母』なる『母国・日本』は『日米安保条約』に基く『核』という『日傘』の中にある」という隠された句意があると言えるのではないか?
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