句に遊びドライブ旅行秋高し
立秋から約1月たちますが、爽やかな秋晴というよりも猛暑の中をドライブし、山口県の角島・元乃隅稲荷神社・龍宮の潮吹・別府弁天池・秋吉台・秋芳洞・岩国城・錦帯橋・笠戸島の夕日岬・柳井白壁の町並み・須佐ホルンフェルスなど、写真スポットを訪ね、吟行をエンジョイしました。
タイトル句の季語「秋高し」は、この吟行(9月5~7日)の季語には必ずしもピッタリしませんが、季語紹介のために敢えて使いました。俳句歳時記の解説は次のとおりです。
「秋になると大気が澄み、空が高く感じられる。その趣を秋高しという。ことに十月下旬からがこの季節といえよう。」
俳句に詠んだ風景の写真は最後に掲載します。先ずは薫風士の単純明快な観光スポット紹介の吟行句をご笑覧下さい。
青色文字の季語をクリックすると歳時記(俳誌のサロン)や「575筆まか勢」の俳句をご覧になれます。
角島へ渡る大橋秋暑し
(「秋暑し」より、夏の季語「風涼し」を使う方が実態に合い良い俳句になります。敢えて秋の季語を使いましたが、「今は秋だから夏の季語を使うな」という考えではありません。そいう考えは本末転倒でしょう。「季語は実態に合わせて使えばよい」と思っています。)
(「夕焼」は夏の季語とされていますので、「秋夕焼け」としています。「風車」は春の季語ですが、もともとは玩具の風車を指していましたので、発電用の大風車は年中使用されるものであり、従来の季語の概念が当てはまりません。)
金風や鳥居に残る朱の香り
腹這ひて覗く怒涛や秋の潮
龍宮の潮吹き未だ秋の潮
秋の風峡の湯宿の清流に
峡の川色なき風や町旧び
秋水の弁天池のエメラルド
秋の雲走る大影秋吉台
闇深し秋水響く秋芳洞
甘露てふソフトクリーム醤油味
秋暑き白壁街をアイス手に
秋の潮怒涛覗けば足竦む
足竦む大断崖や天高し
余談ですが、景勝地にプラスチックごみが溜まっているのは悲しいことです。ペットボトルなどのポイ捨て防止を促進しましょう。
最後に、何十年ぶりかに口にしたフグ料理の拙句を掲載します。
ひれ酒に初秋の旅を惜しみけり
ちなみに、「汗」は夏の季語、「鰭酒」は冬の季語ですが、実態に即して俳句を作れば良いと思っています。あまり季語の使用を制限すると、表現の幅が狭まり、俳句が面白くなくなるでしょう。
(写真はクリックすると拡大します。プレバトに限らず、俳句は好き好きです。写真を見て好きなように俳句を作ってお楽しみ下さい。)
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