先輩の川柳(続2)

         

      

西宮在住の前川淳さんに半年ぶりに投稿して頂いた川柳10句を披露させて頂きます。  

      

 色即是空 雑踏の真ん中で

 難敵だ弱火でそろり煮詰めよう

 無位無冠 集まる群れの輪は丸い

 古傷が埋められている回り道

 まだ涸れぬ脳にせっせと種を蒔く

 終章の淡い種火に点火する 

 踏まれると逞しくなる麦である

 ストレスを食べる胃袋持っている

 氷原で聴く五線譜のラブレター

 流行のごとく繋がる事件事故

          

   

川柳は時世や人々の生き様を面白く表現するものですが、「ストレスを食べる胃袋」は誰のことを言っているのでしょうか?

チュヌの主人はストレスからかピロリ菌のせいか十数年前に胃ガンになり、全摘手術をした闘病生活の慰みに俳句を始めました。最近は高浜虚子の俳句「大寒の埃の如く人死ぬる」や「春の山屍を埋めて空しかり」などについて新解釈をしてブログに書いていますが、先輩が川柳にした「流行のごとく繋がる事件事故」のことを思い、露の世平穏を祈っています

    

        

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