恋烏脅せば逃げて又合流
諦めぬ烏の恋の媚びる声
(薫風士)
掲句はまんぽ俳句です。
下記最後の写真をタップ拡大すると、左上隅に鴉が向き合って止まっているのが見えます。
「恋烏」や「烏の恋」は季語ではありませんが、「まんぽ俳句」を口遊み、一人で楽しむ分には季語として歳時記にあるか否かは不問にしてエンジョイし、投句する際に俳句結社や選者の方針・嗜好などを考慮して推敲すれば良いと思っています。
一般論として、辞書に無くても通用する言葉があるように、「歳時記に無い言葉でも、季節感の表現があれば良い」と言えるのではないでしょうか?
「初烏」や「寒烏」は正月や寒の季語として馴染があります。
「俳句・HAIKU by L. P. Lovee (5) 《初烏・New year’s crow》」や
「寒・寒晴《寒中見舞》」をご覧下さい。
「恋烏」が季語としてあるか否か、興味が湧きWEB検索などして調べたところ、「B'z.恋鴉」という歌がありましたが、俳句の季語としての「恋鴉」は見当たりませんでした。
「烏」は春も夏も人並みに恋をするので季語として認められないのでしょうが、「烏の子」や「子烏」は初夏の季語として歳時記(俳誌のサロン)に例句があります。
ちなみに、「猫の恋」や「子猫」は共に春の季語です。
ここをクリック(タップ)して、「猫の日の俳句鑑賞《猫・恋猫・恋の猫》」をご覧下さい。
「子猫」の例句は、ここをクリックして、「歳時記」(俳誌のサロン)をご覧下さい。
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