蕨餅は「春の季語」とされていますが、食品の加工・保存の技術が進歩したこの頃は、昔ほどの春の季節感や感動がありません。
歯医者から帰ると、食卓にわらび餅が置いてあり、駄句を口ずさみました。
胃無き身に歯触り優し蕨餅
(薫風士)
胃癌の全摘をしてから20年余り貧血予防の為の糖分を取り続けている結果、虫歯と入れ歯の治療で歯科医には屡々お世話になっています。
健康長寿の茶寿を夢見ているからには黄な粉に限らず、誤飲・肺炎などに気を付けなければならないと思っています。
新蕎麦や歯ごたえ無用胃の無き身
(薫風士)
わらび餅のきな粉にむせび老いたのし
(江崎成則)
結局は鍵屋の辻の蕨餅
(稲畑汀子)
蕨餅黄粉に噴せる白寿かな
(稲畑廣太郎)
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