句集のタイトル「行雲」は.「行雲流水」に因んで付けられたのでしょうが、サラリーマン生活から社長時代への日常や海外出張時の体験など、昭和の時代の俳句に共感する佳句がありましたので、現役時代でも俳句を楽しむことが出来る証として、前文「はじめに」から数行を次の通り抜粋掲載させて頂きます。
この句集は、一般の句集のように、洗練された「まとまり」を決して望みとはして居ない。長い俳句遍歴を通じ、その背景にある私自身の生活環境がどのように変って来たか、時代時代のいろいろな事象に対する私の感性や姿勢が、どのように変化して来たか、そういった私個人の生活史、情感史として残して置きたい気持ちで綴らせて頂いた次第である。
中尾氏はご夫妻で俳句をエンジョイされており、「行雲」は同音異義の「幸運」に通じますが、俳句を通じて幸せな人生を過ごされたことと思います。
句集に寄せられた山田みづえ(「木語」の主宰・故人)の序文(一部分)の写真など、俳句に興味のある読者のために掲載させて頂きます。
写真をタップ拡大してご覧下さい。
最後の写真にある俳句について、初心者の参考の為に補足しますと、季語の「南風吹く」は「みなみふく」と読み、「黒南風」は「くろはえ」と読みます。
このように「5・7・5」の定型のリズムにするために、季語を一般の言葉や散文と異なる独特の読み方をする場合がありますが、このような例は多くは無いので、ケースバイケースで覚えることが出来ます。
「まんぽ俳句」を口ずさみ、俳句HAIKU を読み、リンク記事の歳時記などをご覧になると、そのうちに俳句が上達するでしょう。
青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧にれます。