「百日紅」の俳句と写真(特集)

      

いつの世も祈りは切や百日紅 

         (中村汀女)

    

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台風10号は経験したことのない強い暴風雨になりそうですが、新型コロナウイルスの感染症(COVID-19)の収束と台風・洪水が大災害にならないことを祈るばかりです。

  

今朝の「まん歩」から共感する俳句を歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

(詳細は青色文字の季語をクリックしてご覧下さい。)

  

人住むか住まぬか咲くは百日紅 

        (小黒カツ)

    

一つ家に表札二つ百日紅   

        (高橋瑛子)

(この俳句は自分の家のことか、他人の家のことか、不明瞭です。) 

  

お隣の百日紅の咲くわが家  

        (稲畑汀子)  

(この俳句の「百日紅」は「さるすべり」と読むと「字足らず」になります。「ひゃくじつこう」と、「5・7・5」のリズムにして読みます。)

     

百日紅もう父母をらぬ家となり 

        (北崎展江)

   

古びたる団地にぎはし百日紅 

        (西本花音)

     

表札に子の姓並ぶ百日紅  

      (田原陽子)

(この俳句は子供と同居したことを詠んだものでしょうか? 語順を変えて「表札に並ぶ子の姓百日紅」とすると、たまたま見かけた家の表札を詠んだことになるでしょう。語順によって句意やニュアンスが変わります。「俳句雑感(3)俳句のリズムを考える」参照。)

   

(薫風士の「まんぽ俳句」と写真を掲載します。)   

百日紅コロナにめげず句に遊び   

をちこちの街角さゆる百日紅  

コロナ禍や漫歩に愛づる百日紅  

コロナ禍や白く逞し百日紅  

大房の重きに垂るる百日紅  

仰ぎ見る百日紅に朝の月  

清貧の自粛の日々や百日紅  

ニュータウン旧りし石垣百日紅

    

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