写真は、TV4ch.のテレビの画面と「カラー図説日本大歳時記」の「木の葉髪」の解説ページの一部分です。
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昨夜のNHK番組「プロフェショナル」を見ると、TV4ch.「プレバト」で人気絶頂の夏井先生(夏井いつき)が放映されていました。
プレバト俳句夏井先生の添削を通じて俳句の面白さ・奥の深さを実感している視聴者も沢山おられるでしょう。
素人だからこそ忖度なしに言えることがありますので、夏井先生と同じ思い(?)で、僭越ながら「夏井先生の添削を添削する」という記事を書いています。
先日のプレバト番組の夏井先生の添削についてふと感じたことがありましたので、久しぶりにコメントさせて頂きます。
(梅沢富美男永世名人の原句)
ますかけの手にある我の木の葉髪
(夏井先生の添削句)
ますかけの手相ぞ我に木の葉髪
梅沢さんは、「強運の手相と言われる『ますかけ線』が両手にあるが、もう『木の葉髪』の齢になったのかという感慨を詠んだ」とのことです。
梅沢さんの俳句は一応良くできていますが、「ますかけ」が手相の「ますかけ線」であることが分からないのが難点でしょう。
夏井先生は、「ますかけの手」という表現は「配慮が足りない」として原句を「ボツ!」に査定し、上記のとおり添削しました。
夏井先生らしい個性的なインパクトのある添削ですね。
そこで、ふと思いついた添削案を掲載させて頂きます。
(薫風士の添削案)
(A) ますかけの手相に己が木の葉髪
(B) ますかけの手相の我も木の葉髪
(C) 老いたるかますかけ線に木の葉髪
(D) 木の葉髪ますかけ線を見つめをり
(A)は、原句に近い句意で、自己を客観写生した俳句です。
(B)は、夏井先生の添削に近い句意ですが、伝統俳句的に感慨を淡々と表現したものです。
(C)は、原句と同じ句意ですが、「ますかけ線」のある自分の手に木の葉髪が付いているのを見て、老いを知ったことを表現しています。
夏井先生の添削句では、作者が自分の木の葉髪を意外に感じたニュアンスが強いですが、(C)は「自分の木の葉髪を知り愕然とした」というニュアンスがあります。
(D)は、「木の葉髪」を老人の比喩として、「ますかけ線」の手相に見入っている老人を詠んだ俳句であり、原句の句意と異なります。手相に見入っているのは他人と捉えるべきでしょうが、作者自身の場合もあり得ます。
薫風士の添削句は「おとなし過ぎ!」ですか? 面白くないですか?
貴方なら、どのように添削しますか?
俳句は好き好きです。
俳句は、自己実現を世界最短の詩的表現によって可能にする文芸です。
それぞれの思いで俳句をエンジョイしましょう!
「やさしい俳句の作り方・楽しみ方 <5つのポイント> 」をご覧下さい。
プレバト梅沢富美男永世名人は、「70点でよい」と言っています。
最近気になることは、世間一般に子供の教育など、何事にも100点満点を求める完全主義の傾向が強く、政治の世界でも満点を求めて主観的な思い込みで頭ごなしに批判をし過ぎる傾向があることです。
何をもって70点や100点とするかは人それぞれの考え方・価値観次第です。
「努力もせず、いい加減にして良い」とは決して思いませんが、努力をしても出来ないことはあります。
人生には、「自分がコントロール出来ること」と「自分がコントロール出来ないこと」があります。
学問に限らず向上心は大切ですが、あまり無理をしないようにしましょう。
欲が深すぎると常に不満を抱き、不幸なみじめな気持ちに陥り、精神衛生上も良くないでしょう。
うつ病になると、何事も前向きに考えることが出来なくなるでしょう。
うつ病の一面は「努力が出来ない病気」といえるのではないでしょうか?
重症化すると、「自殺願望」に陥る危険があると思います。
コロナ禍の生きづらい世の中になりましたが、無理をしないで、それぞれの自分のペースで、必要なら社会的支援も活用して、乗り越えましょう。
今年は「丑年」で牛歩の日々でしたが、「寅年」の来年はどのような1年になるのでしょうか?!
「手相」や「デマ」「誹謗・中傷」に惑わされず、自分を信じて過ごしましょう!
「究極のラブを!(Ultimate LOVE!)」をご一読下さい。
皆さん、良いお年を!
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