俳句鑑賞 《後の月》

   

(2023.10.28 更新)

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「13夜」・「後の月」は10月27日なのに午後3時過ぎから雨が降り、月見が出来るか懸念していましたが、7時ごろには晴れ間に月が見えました。

  

月を仰ぎ戦禍に思ひを馳せにけり

         (薫風士)

  

掲句はウクライナやパレスチナなどに思いを馳せて、意図的に字余りにしました

「月仰ぎ戦禍に思ひ馳せにけり」と定型にせず、字余りにした評価は如何でしょうか?

「戦果」の裏には必然的に「戦禍」が生じます。

せんか」のダジャレ俳句を詠むには戦争の犠牲はあまりにも大きく、胸が痛みます

戦争と平和(俳句と川柳:終戦記念日特集)」をご覧下さい。

    

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(写真)

2022年10月8日の「13夜」・「後の月」を見て、「まんぽ道」にあるお家の玄関先の大きな月下美人(蕾)と月をスマホで撮った写真です。

           

        

     

      

(2018.10.11の記事)

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(写真)

日本伝統俳句協会の2021年10月のカレンダーの一部。

タップ・拡大してご覧になれます。

     

  

「後の月」は、陰暦八月の「十五夜」に対して、陰暦九月の「十三夜」の月で、2021年は10月18日に当たります。

三方(さんぼう)に栗や枝豆を盛って祭る習慣から「後の月」を「栗名月」「豆名月」などと呼ぶこともあります。

歳時記(俳誌のサロン)から「後の月」の俳句を気の向くままに抜粋させて頂きます。(詳細は青色文字「後の月」をクリックしてご覧下さい。)

    

後の月1)

後の月鴫たつあとの水の中  

        (与謝蕪村

 

療養の須磨に雲間の後の月 

       (田畑美穂女)

   

後の月2)

木曽の痩もまだなをらぬに後の月 

        (松尾芭蕉

 

芭蕉句碑照らし須磨なる後の月 

        (手島伸子)

  

後の月3)

後の月賢き人をとふ夜かな 

        (与謝蕪村

 

鐘の無き火の見やぐらや後の月 

        (宮崎高根)

   

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