季語「時雨」を用いた俳句を歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋掲載させて頂きますが、ここをクリック(タップ)して、「髙源寺《黄葉の吟行》」をご覧頂けると幸いです。
(時雨1)
家路とは情のあるもの夕時雨
(粟津松彩子)
(時雨2)
幸福論尽きず時雨るる旅の宿
(池田倶子)
朝時雨杉の秀揃ふ美山町
(川野喜代子)
ゆきずりにラーメン啜るしぐれかな
(木村茂登子)
湯の山てふ湯宿の駅の時雨かな
(青木政江)
(時雨6)
小夜時雨上野を虚子の来つゝあらん
(正岡子規)
遠州の庭の石橋京時雨
(中村紘)
湯煙の大湧谷や雪時雨
(池谷鹿次)
時雨るるや長信号の交叉点
(吉田宏之)
桟橋を巨船去りゆく初時雨
(善野烺)
(時雨11)
時雨虹友の訃のまた人伝に
(中原敏雄)
(時雨12)
初時雨歯科医帰りの下り坂
(松本鷹根)
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