(2024.11.11 更新)
冒頭の写真は、カラー図説日本大歳時記と「ひとはく」の新館の軒からの眺めてす。
秋時雨己が記憶の途切れがち
(薫風士)
「ひとはく」の新館の鎖樋に近づき、耳を澄ますと、爽やかな音が聞こえました。
今日は寒露です。
残暑と思えない真夏日の暑さが続いていましが、久しぶりに雨が降り、寒さを感じています。
やや寒の靴音響くアスファルト
(稲畑廣太郎)
ひとはくや鎖樋の音爽やかに
秋雨の旋律奏づ鎖樋
まん歩する寒露の小雨やや寒し
買い物の帰路はうそ寒失せにけり
真夏日の残暑果つるや秋の雨
(薫風士)
(2023.8.16の記事)
秋の雨を詠んだ俳句を歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに幾つか抜粋させて頂きます。
(青色文字の季語をクリックすると俳句の詳細がご覧になれます。)
(秋の雨)
閉めぎはの店に花買ふ秋の雨
(岡本眸)
石塔の梵字にたまる秋の雨
(柳堀喜久江)
震度五に容赦なく降る秋の雨
(柴田美佐子)
悔い残る一言なりし秋の雨
(両角平)
(秋雨)
秋雨や煙る湖より舟の音
(小滝奈津江)
秋雨や子規の臥せりし六畳間
(浜崎良彦)
東京にだけ秋雨といふ予報
(稲畑汀子)
秋雨の滲む新聞飲酒事故
(佐久間はるみ)
(秋時雨)
秋時雨セーヌが街をつらぬけり
(富沢敏子)
ひつそりと商ふ米屋秋時雨
(竹山みや子)
愚痴に慣れ夫はうとうと秋時雨
(木原今女)
ワルシャワの人は美し秋時雨
(南北佳昭)
秋霖や水墨画めく比良比叡
(三川美代子)
今日8月16日は「送り火」・「大文字」の日です。
台風7号の影響の雨で良く見ることは期待出来ませんが、実施されます。
「送り火」は、夏の風物詩として親しまれていますが、俳句の季語としては秋に分類されています。
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