・大寒や天覧相撲熱気満つ
・初場所や一人横綱仁王立ち
1月20日は大寒、平成最後の初場所も中日となり、天覧試合をテレビで見ながら掲句を口ずさみました。
歳時記(俳誌のサロン)から「初場所」の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
・初場所や赤子のごとく投げられし (今瀬剛一)
・初場所や巨漢ころりと土俵下 (新実貞子)
怪我で休場が多く異例の「激励」をされていた横綱稀勢の里は3連敗して引退に追い込まれ、天覧相撲に出場できずさぞ無念だったでしょう。鶴龍も怪我で欠場、白鵬は圧倒的な強さで10連勝していましたが怪我の再発で3連敗し休場、横綱全員休場する異例の千秋楽になりました。
関脇の玉鷲と貴景勝の優勝争いが注目されましたが、貴景勝が大関豪栄道に敗れ、玉鷲が念願の初優勝を達成しました。
2年前の秋場所では日馬富士が一人横綱で頑張りましたが、同年11月に暴力問題の不祥事で引退に追い込まれました。
関取の怪我が多いのは関取自身の稽古不足や技の未熟さもあるでしょうが、そればかりではないと思います。
相撲界の事情は知りませんが、伝統を重んじつつ組織の在り方や会場設備(土俵の高さ)などの近代化を図る必要があるのではないでしょうか?
社会全般に「働き方改革」が検討されていますが、相撲界も若者がもっと相撲に魅力を感じるように改善をしなければ相撲の将来が懸念されます。関係者が改善・改革を前向きに検討することを相撲ファンとして期待しています。
元横綱「稀勢の里」には新親方「荒磯」として、このようなファンの期待に是非応えてほしいと思っています。
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