インターネットで「歳時記」を見ると、季語が「大寒」の俳句は639句あります。各ページの冒頭句など下記に引用します。詳細は青色文字(タイトルなど)をクリックしてご覧下さい。
「大寒1」
大寒の埃の如く人死ぬる 高浜虚子
「大寒2」
大寒と敵のごとく対ひたり 富安風生
「大寒3」
大寒の街に無数の拳ゆく 西東三鬼
「大寒4」
大寒や水吹かれ軍鶏きほひたつ 高島茂
「大寒5」
大寒や夜中に起きて坐りけり 伊万里梅城
「大寒6」
あゝとひて吾を生みしか大寒に 矢島渚
「きごさい歳時記」には「大寒の大々とした月よかな」(一茶)や「薬のむあとの蜜柑や寒の内」(正岡子規)など、十数句あります。
今朝のNHKテレビで滋賀県守山市「菜の花畑」を上空から中継放送していました。温暖化の影響で例年よりも早く菜の花も満開になっているようです。
高浜虚子の人柄に興味を抱き、「俳句談議」を書き、虚子の句「大寒の埃の如く人死ぬる」について新解釈を試みました。
昨年(2015年)は国連創設70周年、戦後70周年など節目の年でしたが、安保関連法案が強引に可決されました。今年は参議院選挙がありますが、衆参同時選挙が強行される可能性もあります。日本の平和を70年間守ってきた平和憲法が疎かにされたり、テロに巻き込まれたりしないことを祈りながら、俳句談議などを書いていますが、専守防衛の自衛隊が外国と同様の普通に戦争が出来る軍隊になることは阻止しなければなりません。そのようなことになれば、多少でも戦争を知っている世代の者としては内外の戦争犠牲者に対して申し訳が立たないという思いでブログを書いています。