鴉鳴く庭に出ればヒヨ飛びぬ
寒の鳥青に煌めく機影かな
寒の青機影煌めき行き交ひぬ
掲句はふと口ずさんだ即興句をこのブログ用に推敲したものです。
朝食後「寒」の俳句のブログを書こうとしていたところ、鴉が鳴くので「寒烏」の句材になるかと思って庭に出ましたが、鴉は声のみで姿は無く、ヒヨが黐(モチ)の木から飛び立ち、冬晴れの空を見上げていると微かな音の飛行機が2機小さく煌めき行き交いました。
若者には「初心を忘れずそれぞれが自分を活かすべく頑張ってほしい」と期待していますが、為政者には与野党対立一点張りでなく足らざるを補完し合い「未来を背負う若者が希望を持って飛び立てる政治」を推進してほしものです。
「働き方改革」が検討されています。
現役の人々が俳句を作ってみる気になれるような労働環境・働き方改革にしてほしいものです。
老いの身は俳句を楽しみながら健康維持に努め、四月に発表される新元号も平和国家を象徴する年号となり世界平和が維持されることを祈るばかりです。
歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに「寒」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。
(詳細は青色文字をクリックしてご覧下さい。)
鴈さはぐ鳥羽の田面や寒の雨
(松尾芭蕉)
(寒2)
寒晴や転居先にも富士見坂
(高木嘉久)
(寒3)
寒日和見上ぐる程の子と歩く
(小野田敏子)
(寒4)
寒の夜の風呂が沸いたと電子音
(北島上巳)
(寒5)
浅草に老いて芸なす寒の猿
(有働亨)
(寒6)
寒三日生きる証の雨戸繰る
(森山のりこ)
(寒7)
鎮魂の竹灯籠や寒の朝
(西垣順子)
(寒8)
スカイツリーその寒影の長きかな
(小林美登里)
(寒9)
入るにも出るにも気合寒の風呂
(府川昭子)
寒晴れや木の香の満つる木工所
(城戸緑)
点滴を引きずつて行く寒厠
(吉田耕人)
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